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結局、俺たちは弁当を食いきって昼を向かえた。皆が昼ごはんを食べるなか、三上は本を読んでくつろいでいた。すると、女の子が一人近づいてきて彼女に自信なさげに言った。
「三上さん、友ちゃんのために良かったら陽くんの家探し隊にはいらない?」
「やだ」
「そう。瞬くんは……」
そう言って彼女は聞くのをやめた。またもとのグループに戻ると三上さんは入らないみたい、冷たいねーと俺たちをにらみつけてきた。
「なあ三上ー。何で探してやんないんだよー。お前それで皆から誉められたじゃん。皆から」
「うるさい」
三上の読んでた本のタイトルは、『スペッカー』という名前だった。俺の興味なんてそんなもん。