テラーノベル
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蒼音
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県内屈指の実力を誇るバレー部のエース・隼人には、誰にも知られてはいけない恋があった。
その相手は、バドミントン部主将の連。
初めて出会った日から、まっすぐで優しい連に心を奪われた。
でも連は誰にでも優しい。
困っている人には手を差し伸べ、笑顔を向ける。そのたびに後輩の胸は締めつけられる。
「その笑顔を向けるのは、俺だけでいいのに。」
そんな独占欲も嫉妬も、全部飲み込んで「かわいい後輩」を演じ続ける。
想いを伝えれば、この関係は終わってしまうかもしれない。
だから今日も、「先輩」と呼ぶだけで精一杯だった。
一方の先輩は、いつも自分を気にかけてくれる隼人を大切な存在だと思っていた。
けれど、何気ない視線や不器用な優しさに触れるたび、その想いが「後輩だから」では片づけられないことに気づき始める。
それでも、恋を自覚した頃には、二人の間にはすれ違いが積み重なっていた。
部活、進路、卒業までの限られた時間。
伝えたいのに伝えられない想い。
近くにいるのに、誰よりも遠く感じる存在。
この恋は、きっと叶わない――そう何度も諦めようとして、それでも好きでいることだけはやめられなかった。
これは、一途すぎる後輩が、何度傷ついても先輩だけを想い続けた、少し切なくて、最後には優しい涙があふれる青春BL。
コメント
117件
おーいいね
読み終えました! 隼人の「一途すぎる後輩」という立ち位置がもう胸に刺さりますね。 誰にでも優しい連だからこそ、その笑顔を独り占めしたい気持ちと、 それを伝えたら終わってしまう関係——このジレンマの描き方がすごく丁寧で、感情移入せずにはいられませんでした。 連の方も少しずつ「後輩だから」では済まない想いに気づき始めているところが、これからのすれ違いを予感させて切ない。 この距離感の揺らぎ、どう転ぶのか続きがすごく気になります。