〈 注意!! 〉
・これは完全妄想の物語となっております。
・御本人様とは一切関係がございません。
・キャラ崩壊にご注意ください。
・bl要素ありかもです。
※『視点主』「その他の人」〔”無線”〕です
[ルーファス視点]
また堕夜さんがステーキを持ち帰ってきたようだ。
話を聞くに、今回もアンブレラと何かあったそう。
今後こんなことが起こらないように、これから会議があると聞いていたが、何分経っても一向にヴァンダーマー様は現れなかった。
今までこのようなことは無かった為、今いるメンバーで大捜索が始まった。
相当探したがやはり、アジト付近にはいないようだった。
アンブレラのボス、ウェスカー様にも連絡を取ってみたが、話し終えて以来見ていないそう。
「まだ無線にも入ってない…」と銭形さん
「もう検討がつかないな」とキミトスさん
「俺がまた問題起こしたから…」
「いやまぁそれもあるだろうが、疲労が溜まりすぎたんじゃないか?」
「ボス最近忙しそうだったしな」
落ち込む堕夜さんにフォローを入れる竹森さんとナタルさん
あと探していない場所…
『ヴァンダーマー様の御自宅はどうでしょう?もうあとそのくらいしか検討が、、、』
「確かにそこなら…!」
「けどボスの自宅の鍵なんて…」
『合鍵なら持っていますよ』
「マ ジ で !!!??」
「もう何でもいいから行きましょう!!」
「けど全員で行く訳にはいかないよな…」
「流石にボスも困るだろうし…」
ということで私ひとりで行くことになりました。
ダーマー様のご自宅はアジトから遠くはない。
『もしいらっしゃらなかったら』なんて考えている間に着いてしまった。
そのまま車を降りてチャイムを鳴らす。
…やはり返事はない。
勝手に鍵を開けるなんてこと、無礼でしかないが緊急時ゆえ仕方がない。後で全力で謝罪しよう。
と思ったが、鍵は開いていた。
明らかに異変でしかない為、罪悪感を殺して奥の開いている扉まで走っていく。
中を覗くと、ヴァンダーマー様が床に倒れていた。
『ヴァンダーマー様!!!』
そう大声で呼びかけるとピクッと体が動き、こちらを向いた。
「、ん゛ん? あぁ…ルーファスか……」
『ダーマー様ご無事ですか⁉︎一体何が…』
不思議そうにこちらを眺め、自らの体を起こそうとするボスを支えつつ、今の状況を説明する。
「、、、そうか、もうそんな時間だったか…すまない、家に帰ってすぐ寝てしまっていたみたいだ…」
『…会議は延期しました。今は、ご自身のお身体の事を一番に考えてください。』
『何か必要なものがあるならば買いに行きますが…どうですか?』
「……でいい…」
「…少しの間でいいから、側にいてくれないか、、?ルーファス…」
『ッ、勿論です、ダーマー様』
ベッドに移動してからしばらくの間、静寂が続いた。
やはり相当疲労が溜まっていたようで、サングラスを外した今、酷い隈があらわになっている。
『一体どれだけ働き詰めていたんですか…』
『こんなに隈ができるなんて……』
「…別に、これくらいなら大丈…『ヴァンダーマー様』」
被せて名前を呼べば静かにこちらを見る。
『私…いえ、私たちは皆、貴方様を心配しています』
『今日だって皆さん、全力で探されていましたよ』
「それは…本当に、、すまなかった」
『…何故かわかりますか?』
『ダーマー様、貴方のことが大切だからです』
「、、俺のことが……大切…?」
「…俺に、、、そんな価値なんか……」
そう返ってくると思った為、まっすぐ目を見つめながら切り出した。
『まずは…』
『やはり責任感が強いところです。
それは他の構成員に対してそして、貴方様自身に対してもです』
『だからこそ、ここまで抱え込んでしまう』
「…ぅぐ、でもそれは…」
『そして良いときは”良い”、悪いときは”悪い”とはっきり伝えてくださるところです』
『だから子供たちは挑戦、失敗を繰り返しつつも、成長することができる』
「ッそれは… ! 、、ボスとしては当然のことで!…」
“ボスとして”ねぇ…
『…私はこの街に来るまでに、たくさんの組織を見てきました』
『そしてそのどこの組織も、ボスがボスとして機能しておらず…腐り果てたものでした』
『……私がこの街に来てMOZUに入り、ここまで使えてきたのはダーマー様、貴方がボスだったからです」
貴方がボスだったから私は、どんなことがあっても挫けず諦めず生きることができた。
『だからこそ…ダーマー様のことを心配しています』
そこまでいうとボスは頭まで布団を引き上げてしまった。
…少しだけ見えた耳は赤かった気がした。
『、、さっきも言いましたが皆さん、必死に探し回っておりました』
『「ボスの身に何かあったのではないか」と心の底から心配しておりました』
『それはきっと貴方のことを思い、慕っているからです』
『皆さんにとって”ヴァンダーマー”という男はそれだけ大切で、大きな存在なのです』
『だからもう、「自分に価値がない」なんて言わないでください』
全ての思いを口にし、一息ついた。
その直後布団の中から聞こえてきたくぐもった声は、
「…もう、、もうわかったから…」
「ッそれくらいにしておいてくれ…//」
予想の斜め上をいくトーンだった。
…まぁ言いたいことは言えたし、今日はこのくらいでやめておこうか。
『伝わったようでよかったです』
「、、あぁ…」
『”美味しい”紅茶を入れようかと思うのですがいかがなさいますか?』
「…じゃあ、お願いする……」
『…では少々お時間いただきます』
紅茶を入れて部屋に戻ってきたはいいが、ダーマー様はまだ布団の中だった。
何度か声をかけたが、出てくる気はなさそうだ。
『ダーマー様、これで最後ですよ…そろそろ出てこられませんか?』
「 …… 。 」
「…忠告はしましたからね?」
私は紅茶を机に置いて、布団を剥ぎ取った。
「うわぁ?! //」
先程の話か、今驚いたからなのか顔まで赤く染め上げたボスとバッチリ目が合ってしまった。
…そのまま表情を動かさないように紅茶を差し出す。
『、、では温かいうちにどうぞ』
「……ありがとう」
『…どうでしょうか?』
「あぁ…美味しいよ」
『さっきもお伝えしましたが、皆さん心配しておられますからね。』
『これからはあのような言動はなさらないようお願いしますね』
「 … 」
『、、、ね?』
「…わかった、わかったから、、」ウト…
『…寝ていただいても構いませんよ、私は何も致しませんので』
「…そうか、、、じゃあ…少しだけ………」
(まさか睡眠薬がこんなに早く効くとは…)
(副作用はないものだし…それだけ疲れが溜まっていたということにしておこう)
…疲労で少し素がでたダーマー様をみられるのは、、私だけの特権だ。
私はそのまま愛おしい彼の頭を撫で、部屋を後にする。
『では…おやすみなさい、、ダーマー様』
コメント
5件
最高だぜ!
めっっっちゃ好きです…