アリスが頬を抑えて言った
「私ったら変よね」
囁くように北斗を見下ろして言う
「あなたといると・・・いつもの私じゃなくなるみたい・・・何だかすごくドキドキしてしまうの・・」
「それが嫌じゃなければいいが 」
北斗がアリスの膝に顔を乗せる、頬を覆っていた手を降ろしてアリスが微笑んだ
少しスカートをまくり上げ、アリスの柔らかなうち太ももにキスをし、唇を優しく移動させた
アリスの口から吐息が漏れる
「嫌な事なんてないわただ・・・すべてが初めての感覚だから、何もかも強く反応してしまうの・・・もしここに母がいたら絶対「はしたない」と矯正される勢いよ」
アリスが少し悲しい表情を見せた
「母は好奇心旺盛の私を変えようと手を尽くしたけど、残念ながら私はその努力に応えられなかったわ・・・ 」
北斗が顎をアリスの膝に置き、上目づかいでじっとこっちを見る。アリスの胸はドキドキしてはちきれそうだ
そんな所で休憩しないで・・・
「どうして君を変えようとするのか、俺にはさっぱりわからない 」
アリスはじんわりと胸が温かくなった
「あなたは私の知人の中で一番お世辞が上手だわ 」
アリスが優しく北斗の髪を撫でる、北斗がアリスの太ももの上で動きを止めて、読み取れない表情になった
「俺は嘘やお世辞は言えない、正直に話している、君は完璧としか言いようがない」
「北斗さん・・・・ 」
北斗がスカートをまくり上げ、スルリとパンティを脱がせた
アリスの脚から力が抜ける、そっと押し広げてアリスのお尻を引き寄せると、北斗はアリスの秘めやかな場所に顔を埋めた
アリスが目を閉じうっとり上を向いて、北斗にしてもらっている事に意識を集中する
細いアリスの指が北斗の髪をつかんで、短い髪をまさぐりはじめる
そこに口をつけると、熱くて甘くて、雲よりも柔らかい
こんなに完璧なものがあるのかと驚愕しつつ、探り、舌で撫で、愛しむ
アリスが息を呑み喘いだ
「ああ・・・北斗さん・・・」
舌で探るとよくわかった、夕べより繊細な襞が赤く腫れているように思える
彼女に対する自分の欲望には果てがない、ことアリスに関するかぎり美味を味わえば、味わうほど北斗の飢えは増すばかりだ
彼女の中で動き、彼女とひとつに溶け合いたいが、今は彼女の体を休ませてあげないと・・・
北斗が濡れた襞を優しく丁寧に舐めながら言った
「君が俺に純潔を捧げてくれて心から嬉しく思っている・・・」
「そ・・・そんなところで話さないでっ」
アリスが息を喘えがせて言った、彼が一言一言しゃべるごとに敏感な部分から快感が全身を貫く
「君の純潔の痛みに誓うよ・・・・俺は絶対君を幸せにする」
もう幸せにしてもらっているわ・・・・
そう思いながらアリスは彼の舌での感謝を受け取った
「すまないが・・・俺ちょっと仕事を見てくるから、午後にはまた戻ってくるよ」
「わかったわ 」
二人で風呂に入りさっぱりしたアリスは、彼にニッコリ微笑んだ
もっとも入浴中も彼に泡だらけにされ、まるで彼はアリスの体を探索するように、体の隅々まで洗われた
その間女王のようにふるまえたことをとても気に入った
これから彼と入浴するのが好きになりそうだ
牧場の作業着のつなぎに着替えた北斗が、真剣な目つきでアリスを見つめる
「・・・一つだけ約束してくれ母屋には決して近づかないと 」
アリスはきょとんとした
「・・・でも・・・・母屋にはさっきの人達がいるんでしょう?」
それに彼の弟達とももう少し話がしたかった、自分はここでは彼らの兄嫁なのだ、仲良くする義務がある、彼らがどんな人間なのか興味がある
北斗が困った様子でガシガシ頭を掻いた
「あ~その・・・母屋は今は改装中っていうか・・・ちょっと人が立ち入れない状況って言うか・・」
「でもあなたの弟さん達はそこで暮らしているんでしょう?どうして私が行っちゃいけないの?」
北斗が唸った
とにかく今はま・だ・彼女を母屋へ、行かせるわけにはいかない、あの家でのありさまを見せたら女性は荷物をまとめて逃げ出しかねない
「アリス・・・ここは牧場だ、牧場は馬を中心にまわっている、危険な道具がゴロゴロしているし、汗や泥にまみれた従業員も母屋をひっきりなしに出入りしている・・・ 」
北斗がもっともらしい顔つきで言う
「俺のもとで働く者はそれぞれ長い付き合いだが、時には渡りの労働者が出入りすることだってあるし、そうした連中はひどく荒っぽい、君みたいな女性には想像もつかないような危険がいくらだってあるんだ 」
北斗がアリスの両手を取って口元に持っていった
「俺は君に依然と変わらない暮らしをしてもらいたいんだ。ここで・・・俺の安全な家で・・・午後はチョコレートでも摘まんでレース編みなんかどうだ?読書とか・・・お嬢様はそんなことをするんだろう?そうしてゆっくりしてもらいたいんだ、午後になったら俺が昼食を運んでくるよ」
アリスが顔をあげた
「でも・・・私はこの家でのんびり読書をするだけでは物足りないわ・・・あなたはそれがお嬢様のすることだと思っているかもしれないけど、私はそんな役立たずじゃないわ 」
ふむ・・・
と北斗が自分の顎を親指と人差し指で挟む
「なるほど・・・それじゃ普段はどんなことをしていたんだ?」
普段?
お祖父さまの引率としてITOMOTOジュエリーを身に着けて、税金対策に寄付している病院や、数々の慈善団体への訪問・・・会食・イベントパーティへの出席・・・
そして教養を身に着ける一端として、資格を取る事・・・空いた時間に水彩画を描くこと・・・
常に美しくあるために美容外科に通うこと・・・
アリスは必死に考えた、自分が自信を持って北斗に出来ると言えることは?
「どうした?ん? 」
優しく彼が自分に微笑んでくれているのを見ると、何も言えなくなった。つまらない仕事だと思われるのが怖かった
北斗さんに尊敬されたい、面倒な女だと思われたくない、彼が決して自分を追い出さないのはわかっているけど
何も出来ないと思われれば、いつか彼も自分を愛してくれなくなるかも・・・
「わかりました・・・・今日は一日この家で大人しくしています 」
アリスはつまらないなと思いながらも、北斗の意向に沿うように心がけたかったので、そう言った
「そ・・・そうか・・・ 」
その言葉を聞いて、あからさまに北斗は安心して緊張の糸が切れた
「疲れただろう?昼寝をするといいよ、それじゃ後でな 」
そう言うと北斗はアリスのおでこにキスをして去って行った
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