テラーノベル
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#👶🏻➰💘
♡♡
15
はるか
84
『愛なんて、』
第2話 jyujnシーンが多いです
ピロン、と携帯が鳴った。
『今日空いてる?おすすめのカフェ教えてもらったから、よかったら行ってみない?』
ある休日の昼前のことだった。柔太朗からメッセージが届いた。朝から掃除をしており、ちょうど掃除機をかけ終わって休憩しようと思っていた矢先のメッセージ。
勇斗は……まだ寝ている。
昨日も遅くに帰ってきた。
毎月契約のノルマは余裕で達成は出来てると言っていたが…きっと残業が続いてて疲れているのだろう。
ゆっくり寝かせてあげたい。
…というのは都合の良い言い訳で本当は一緒の空間にいるのが少し怖い。最近はまともな会話なんてしていない気がする。挨拶はお互いするけど会話が途切れてしまうのだ。
一緒にいても気まずいだけだし、勇斗も自分と一緒にいるとイライラしそうだから…柔太朗と出掛けることにした。勇斗だって友達と出かけてるんだから、たまには自分もいいだろう。
『行く』
返信したらすぐに既読がついた。
ゆっくりと寝室のドアを開ける。中は電気が消えていて勇斗はまだ寝ているようだった。
何も言わずに出掛けるのはよくないと思って一応声だけ掛けておく。
「……勇斗…」
ドアの隙間から声を掛ける。
するとモゾモゾ…と動いたので起きたのだろう。
「あの、…出掛けてくるね…何時に帰るかわかんないから、帰る時連絡する」
「……誰と」
「と、友達」
「……仁人に友達いたんだ」
鼻で笑われた気がして失礼だなっとイラついてしまい、返事を聞く前に寝室のドアを閉めて家を出てしまった。どうせ自分は勇斗みたいにたくさん友達がいるわけではない。
昔はあんなこと言ったりしなかったのにな…
モヤモヤした気分で出掛けることになってしまった。柔太朗とは駅前で待ち合わせ。今日行くところは電車で1時間しないくらいの場所だ。駅前のちょっとした銅像の前で待っていれば「お待たせ」と声を掛けられる。
スマホで調べ物をして俯いていたので顔を上げたら、伊達メガネは相変わらずだが、おしゃれな格好をしている柔太朗がいた。
※
「急にごめん誘ったりして」
「ううん。今日は特に予定なかったから」
「そう、良かった。じゃあ行こっか。電車もう少しで来るっぽいし」
「うん……やっぱおしゃれだね、柔太朗。さすがモデルさん」
「んー、休日は基本ダル着だけどね。でもよっしーと出掛けるからおしゃれしてきた」
「そうなの?」
「うん、だってデートの日とか張り切っておしゃれとかするでしょ?そんな感じ」
「…デート?」
「あれ?違かったっけ?」
目を細めてクスッと揶揄うような笑い方。
じわりじわりと顔が熱くなる。
とんでもない発言で思わず立ち尽くしそうになったが、なんとか先を歩く柔太朗に着いていく。
「こういう仕事してるとさ、たくさんの人と交流ができるから色々な情報が手に入るんだよね、今日行ってみるところもメイクさんが教えてくれて」
最後尾の車両に乗るために端っこの方のホームで電車が来るのを待つ。柔太朗はスマホで行く店の行き方や場所を詳しく調べてくれたり、メニュー表を見せてくれる。
「コーヒーだけじゃなくてデザートも美味しいんだって、おすすめはパフェらしいよ。しかも今は期間限定で桃の」
「えー!マジ?絶対食べたい」
「梨のタルトもあるって」
「うそ〜…どっちがいいかな」
「いいじゃん、どっちも食べれば」
「じゃあそうしよっかな」
「楽しみだね」
「ね、早く行きたい」
なんてことない、他愛ない会話。
だけど今はすごくそれが心地良い。
喋るのは嫌いじゃないから誰かと会話をする楽しさを思い出す。
(最近、全然勇斗と喋らないからかな…)
まもなく○番線に電車がーー…
「きた、空いてるといいね」
「ね、休日だから混んでるかな…」
急行電車がきた。
目的地はここから数駅先のところで、割と都内寄りなので休日もあってか少し混み合っていた。ふたりして隅っこの方へ移動する。
最初は車両内は比較的スペースが空いてはいたものの、徐々に駅に停車する度に人が増えていく。やがて背中には壁、目の前には柔太朗。お互い向かいあっている。
柔太朗の方が少し背が高いから、話す時見上げるようになってしまう。
「ごめん、近いよね」
「大丈夫…足とか踏んじゃったらごめん」
「全然いいよ」
突然ガタンッと電車が大きめに揺れる。
そのせいで柔太朗の胸元に寄りかかっちゃう形になってしまった。柔太朗から香る洋服の柔軟剤と、勇斗とは違う甘い香水の匂いが鼻腔をくすぐられ、頭がくらっとする。
「よっしー平気?」
「う、うん…」
「また揺れたりして危ないから寄っかかっててもいいよ」
「…ぅえ!?」
「静かに…」
倒れないように支えようとする力強い手が腰に添えられる。女性のようにスラっとしていて割と細身で、勇斗のような男らしい体格ではないのにその力強さにやっぱり同じ男なのだと心臓が跳ねる。
触れられてる場所がじんわりと熱く感じる。
目的の駅まであと少し。
柔太朗の言葉に甘えて、少し寄りかかる。
額を胸元に預ける。ドキドキとうるさい鼓動は自分なのか柔太朗のなのか、わからなかった。お互い無言だった。ただそこに気まずい空気はなくもう少しだけこのままでいたいと一瞬思ってしまった。
続
策士なjyuさん
コメント
4件
hytさん……! jntさん取られちゃうーーー!! ywさん策士すぎて辛いです 💝💝 最高でした 🙈♡
策士な🤍さん、大好きです…!! これは、🩷さんやばいなぁ。 弱ってる時に優しくされたら、コロッといっちゃいますよね…。 どうなって行くのか、続きが楽しみです!✨
紳士で策士な白さん……非常に味がします。すごく好きです。 続きを楽しみにしてます!