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#異世界転生
K-Takasaka
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K-Takasaka
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K-Takasaka
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#タイムループ
二機のヘリコプターは、山々の間を飛行していた。
先行する機体には、アオノ、マサカゲ、ミステーが乗っている。後方の機体を操縦しているのはK-Tだった。メバルとカキは、後部座席から前方を見守っている。
「前方に雲がある。少し高度を下げろ」
無線からアオノの声が届いた。
「分かった」
K-Tは操縦桿を操作した。
「Kさん、ちゃんと飛ばせてるね!」
カキが感心したように言う。
「まだ慣れてない」
「でも、今まで山にぶつかってないよ!」
「それは最低条件だよ、カキちゃん!」
メバルがツッコんだ。
その直後、無線に激しい雑音が走った。
『後方に敵機! 複数だ!』
マサカゲの声が響く。
K-Tが振り返ると、雲の間から黒いヘリコプターが現れた。機体には警察の紋章が描かれているが、その側面には狐のお面を思わせる白い印が刻まれている。
「また来た!」
カキが叫んだ。
敵のヘリから何かが発射され、K-Tたちの機体の側面で爆発した。
ヘリコプターが大きく傾く。
「右側ローター損傷! 出力も落ちてる!」
アオノが無線で叫んだ。
「着陸できる場所を探す」
K-Tは操縦桿を強く握った。
「前方に開けた斜面がある!」
マサカゲが伝える。
「そこへ向かえ!」
K-Tは機体を急降下させた。
しかし、ヘリコプターは激しく揺れ、機体の高度がどんどん下がっていく。
「Kさん、これ、着陸できるの!?」
「できる」
「毎回それしか言わない!」
メバルが叫ぶ。
機体が木の枝をなぎ倒し、ローターが大きく弾かれた。
「二人とも頭を下げろ!」
K-Tの声と同時に、ヘリコプターは地面へ激突した。
機体は斜面を滑り、大木にぶつかって停止する。
◇
しばらく、誰も動かなかった。
やがてメバルが顔を上げる。
「みんな、無事!?」
「俺は問題ない」
K-Tが答えた。
だが、K-Tは床に倒れており、その上にメバルが覆いかぶさっていた。さらにメバルの上にはカキが乗っている。
「カキちゃん、重いよ!」
「ごめん、メバルちゃん!」
カキが慌てて起き上がる。
「二人とも、早くどいてくれ」
K-Tがぼそっと言った。
「Kさん、大丈夫?」
「問題ない。警察が――」
「やわらかい?」
メバルが聞き返した。
K-Tは眉をひそめる。
「違う。警察が来る」
「……えっ?」
メバルの顔が真っ赤になった。
「セクハラだ、セクハラ〜!」
メバルはK-Tとカキの頬を続けて叩いた。
ぱしん、ぱしん、と音が響く。
「痛い」
K-Tが頬を押さえる。
「メバルちゃん、俺も!?」
「ご、ごめんね、カキちゃん! 聞き間違えたの!」
そのとき、機体の外から拡声器の声が響いた。
「ヘリコプターの乗員に告げる! 武器を捨て、ゆっくりと機体から出ろ!」
木々の向こうには、複数の警察車両が並んでいた。
警察官たちは機体を包囲している。
「アオノたちは?」
K-Tが無線機を確認する。
『こちらアオノ。応答できるか』
「聞こえる」
『こちらは山の反対側へ抜けた。マサカゲとミステーも無事だ』
「逃げ切れたんだね……」
メバルが安堵する。
『そっちは?』
「捕まる」
K-Tは短く答えた。
三人は武器を置き、機体の外へ出た。
警察官たちは三人を地面にひざまずかせ、装備を確認した。
拳銃、トンファー、黒いガラケー。
すべての装備は残されたままだった。
ただし、三人の拘束方法はそれぞれ違っていた。
「まず、この男からだ」
警察官たちはK-Tを、特に厳重に拘束した。
両手は背中側で何重にも手錠をかけられ、腕には固定具が装着される。足には太い拘束具が取り付けられ、さらに胴体もベルトで固定された。
K-Tは完全に身動きが取れない状態になった。
「これで動けると思うな」
警察官が言う。
「問題ない」
K-Tはいつものように答えた。
次にメバルは、手錠ではなく丈夫なロープで拘束された。
両腕を体の前でまとめられ、胴体にも何重にもロープが巻かれている。足も縛られ、歩くときには警察官に支えられなければならない。
「セクハラだ〜! セクハラだ、セクハラだ〜!」
メバルは拘束されてからも叫び続けた。
「メバル、静かにしろ」
K-Tが言う。
「Kさんが変なこと言ったからでしょー! セクハラだ〜!」
「だから違う」
「セクハラだ〜!」
警察官が困ったようにメバルを見る。
最後にカキは、ヘルメットをかぶらされることもなく、手錠と足枷だけを装着された。
両手を前で拘束され、足枷の鎖によって歩幅を制限されている。
「ヘルメットは?」
カキが尋ねる。
「必要ない」
警察官は淡々と答えた。
「俺だけ扱いが軽くない?」
「カキは走って逃げそうだから、足枷をつけた」
「扱いが軽いのか重いのか分からないよ!」
三人は警察車両へ乗せられ、刑務所へ移送された。
◇
刑務所は、通常の警察官たちによって管理されていた。
狐のお面をつけた者はいない。
不自然な機械も、洗脳装置も見当たらない。警察官たちの受け答えも正常で、三人を必要以上に乱暴に扱う様子はなかった。
それでも、三人は厳重に拘束された状態で、独房の中へ入れられた。
K-Tは壁際の金具に固定され、両手、両足、胴体を拘束されたままだった。
メバルはロープで縛られたまま、床に座らされている。
「セクハラだ〜! セクハラだ、セクハラだ〜!」
「メバルちゃん、もう少し静かに……」
カキが言う。
「セクハラだ〜!」
「まだ続けるの!?」
カキは手錠と足枷をつけられたまま、独房の端に座っていた。
三人の装備は、すべて残されている。
ただし、武器は固定具で押さえられ、すぐには使えないようにされていた。
巡回の警察官が独房の前で足を止める。
「明日、事情聴取を行う。抵抗するな」
「アオノたちは?」
カキが尋ねた。
「現在も捜索中だ。お前たち三人は、ヘリコプターの盗難と逃走について説明してもらう」
警察官はそれだけ告げて、通路の先へ去っていった。
メバルはロープで拘束されたまま、まだ叫んでいる。
「セクハラだ〜!」
「もういい」
K-Tが言った。
「よくないよ! セクハラだ〜!」
「聞き間違いだ」
「でも、やわらかいって聞こえたもん!」
「俺は警察が、と言った」
「セクハラだ〜!」
K-Tはしばらく黙り、周囲を確認した。
警察官たちは洗脳されていない。
この刑務所自体も、狐のお面のグループに支配されているわけではない。
だが、狐のお面の連中が三人を追っている以上、ここに留まり続けるのは危険だった。
K-Tは黒いガラケーへ視線を向けた。
本体は固定具に押さえられているが、完全に封じられてはいない。
アンテナを伸ばせれば、拘束具の一部を壊せる可能性がある。
「ここから出る」
カキがK-Tを見る。
「脱獄するの?」
「する」
「でも、ここの警察は敵じゃないよ?」
「敵でなくても、拘束されている。アオノたちと合流する必要がある」
K-Tは、厳重に拘束されたまま周囲を見渡した。
「警察官は傷つけない。拘束を外し、装備を使って脱出する」
メバルがロープで縛られたまま、勢いよく叫ぶ。
「セクハラだ〜!」
「それは今関係ない」
「脱獄だ〜!」
メバルは少し考えたあと、今度は別の言葉を叫び始めた。
カキがため息をつく。
K-Tは拘束された腕をわずかに動かし、黒いガラケーに指を伸ばした。
刑務所の外では、アオノ、マサカゲ、ミステーが逃走を続けている。
そして刑務所の中では、厳重に拘束されたK-T、ロープで縛られたメバル、手錠と足枷をつけられたカキが、脱獄の準備を始めていた。
「脱獄を開始する」
K-Tが低くつぶやいた。
メバルの声が、独房の中に響き続ける。
「セクハラだ〜!」
コメント
1件
あああもう第9話も最高すぎた!!🥺💕 ヘリ墜落からの「やわらかい」誤爆(?)、メバルちゃんの「セクハラだ〜!」がずっと響いてて笑ったwwwあの流れで脱獄フラグ立てるK-Tくんマジ漢気!!拘束方法がキャラごとに違うの芸コワすぎるし、黒いガラケーに秘密ありそうで震えた…次回どうなるの!?!?😭🔥