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変動あると思いますが今現在( 9 / 3 / 17:12 )で100人ありがとうございます 🥹🤍
それではどうぞ !!!!( 特に特別作品 ! とかでもないです 笑 )
ぶーぶーぶーとスマホが震えるのを右目で捉えることができる。
…が、手を離せない仕事が入ってしまって、どうしても放置になってしまう。
しばらくするとスマホの震えは収まりシーンとした部屋に戻る。
会社特有のつーんと鼻をさす匂いが集中力が途切れてきているのを感じさせる。
桃「んー…っ…」
軽く背筋を伸ばし、コーヒーを取りに行こうと立ち上がるとなにかにぶつかったように感じた。
固くてデカい。押しても倒れる気配がない、というか俺が倒されそう…?
なんてびっくりして上を見上げるとそこは物でもなんでもなく人が立っていた。
桃「うわぁ…!? ま、まろ…!?」
青「ないこが電話に出んから直接伝えようと思ってきたら…」
青「なに、甘えた?」
好きな子に意地悪する小学生のような笑みを浮かべてこちらを見つめてくる。
それにまろだって気づかなかっただけ。と、毒づいて答えるとひどいなーなんてニヤニヤしながら答えてくるから思わず軽く殴ってしまう。
痛くなさそうに「いたーい」とゲラゲラ笑って言ってるまろの声を流しながら台所へ足を運ぶと、黙って彼もついてきていた。
桃「お前こそ甘えたじゃねぇかよ。」
青「いや話したいことがあるの、ついでに俺のコーヒーも淹れて。」
図々しく頼むその態度にイラッときながらもため息程度に済ませてコーヒーを淹れてあげる。
青「なーいこ、こっち向いてや。」
桃「はぁ…、俺暇じゃないんだけど?」
青「一瞬だから一瞬。」
なんて言うから、まろの方へと顔を向けると顎を思い切り掴まれて、自然と背伸びしないといけない体制になる。
彼の唇が俺の唇に触れて、そのまま数秒が経つ。
息が苦しくなるまで口が離されることはなかったから俺は力付くで離れようとする。
桃「お前……っ、一瞬じゃないじゃん……っ!!」
なんて怒り気味でそういうとなにも顔色人使えずにただただニコニコしているだけ。
そんな彼の姿を見ているとなんでも今ならできそうなくらいに腹が立ち、急いで仕事場に戻る。
青「あ、ちょっと…!!」
桃「…マジでお前なんかしらねぇ…!!!」
どしどし歩いて仕事用のパソコンのある社長室に戻ってきっちり鍵を閉める。
がちゃっ、と音をなったのをいいことにすぐにソファーへ飛びつく。
桃「………はぁ…ほんっと反則…っ」
なんて呟いたのはきっと全部苛立っていたからなのだろう。
end