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一人の医者が、路地裏を通る。
そこには、野良猫と遊んでいる一人の子供が居た。
齢は14ほど。田舎のような黒い防寒外套を羽織っており、
大きな帽子から少し見える癖っ毛が特徴のネコのような少年。
「、、、。」
森が困った表情で見ていると、急に少年が声を発した。
「おじさん、誰?」
後ろを向いたまま、気配を取ったように云う、ネコをじゃらしながら。
森はポートマフィアの現ボス。気配を消すことなどたやすく出来るため、
「何故気付いたのか」という興味が湧いてきていた。
「ふふ、、、。君は何者だい?少年。」
「僕の名前は江戸川乱歩。」
少年は続けて云う。
「お父様もお母様も亡くなって、独りで彷徨ってるただの少年だよ、」
闇があるような声色。森としては、とてもほしい逸材として入るような、
すべてを諦めたような声だった。
「、、私と一緒に来ないかい?江戸川くん。」
「、、、ま、暇だからいーよ、どーせやることもないし。」
簡単に了承し此方を向いた乱歩の顔には、何者かの返り血が張り付いていた。
それだけで森の興奮素材になった。
「君、一体何人殺したのだい?」
「えぇ、僕?」
少年は微笑した。
「お父様とお母様が亡くなったのが4ヶ月前ってことは、、、」
「4ヶ月で_______70人位?笑」
森は鳥肌に覆われた。気付いてしまったのだ。
彼の両親は亡くなったのではない。
彼が___________殺したのだと。