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〔 ねぇ、雲雀? さっきの帰り道の話。敵を叩きのめさなかったの、わざとでしょ。 〕
一瞬息を飲む。気づいてたのか?でもなんで
「んぇ、なんで?」
〔雲雀ならあんな相手すぐに倒せる。なんなら捕まったのもわざとでしょ?〕
ありゃ、バレちゃったか 、笑
やはりセラには適わない。
「あー笑 はは、バレたー?ってかなんで知ってるん?あんな相手ならって、」
〔げ、…はぁ、、俺もさっき外出ててさ、帰り道に雲雀見つけたからなんとなーく後ろ付けてたんよね〕
「お前…もしかしてストーカー気質…!?」
〔そんな訳ないでしょ!というかなんで抵抗しなかったの?〕
少し不服そうに聞いてくるセラ。
「んー、ちょっとした甘え…かな。」
〔ふーん、そっか、珍しい。あ、でもひば…〕
セラが何かを発しようとしたところで勢いよくドアが開く。
『お待たせー!!あれ、アキラは?』
「ん、おかえりー!アキラならBL本買いに行ったよ。」
『えー!?またー!?お腹すいたのにー…』
「作るから笑 ほら、座ってて」
そう言って俺はキッチンに立った。俺が料理をしている間、2人が何か話しているような気配があったけど別に気にはならなかった。
「ほら!出来たよー!!今日も沢山食べな!」
にこりと笑い料理を出した。
「あ!でも食べるのはアキラが帰ってきてからだからな!?」
『分かってるよ!ありがとう!ひば!』
〔相変わらず美味そ、ありがと〜〕
ありがとう 、そう元気よく言う奏斗の目は少し濁っていたような気がした。