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お疲れ様でした!
朝投稿した【雨模様】→現在はクローズ中 を呼んだ方は重複した内容が含まれます💦ネタバレみたいになっちゃってすいません🙇
翔太 side
重たい瞼を持ち上げるとそこは蓮の家のベットの上で、いつもいるはずの俺の隣には冷たい空白があるだけ。
その冷たさから昨夜1人だったことが窺い知れた。
阿部ちゃんが雨の中俺を迎えに来てくれた。その後の事はあまり覚えていない・・・
なぜか全裸だ。足元には昨日着ていた濡れてるはずの服が綺麗に畳まれて置かれていた。
服を着替えさせたくないくらいには嫌われたらしい。
流れる涙を拭うと口をきつく結んで気合いをいれた。最後くらいカッコいい男で終わりたい。
洋服に袖を通すとベットから降りる。ふわふわして足元がふらついた。
翔太💙 『頑張ってよ最後くらい・・・しっかり翔太言うこと聞いて』
リビングに向かうと誰もいない。静まり返っていた。脱衣場から物音がして振り向くと、風呂上がりの蓮が艶っぽい熱った上裸の姿で濡れる前髪を掻き上げた。俺の大好きな蓮がそこに立っている。見納めにしては最高のビジュアルだ。
蓮 🖤 『おはよう翔太くん具合はどう?大丈夫?』
決心が鈍らないように握り拳に力を込めた。
蓮 🖤 『阿部ちゃんが翔太くんにスープ作ってくれてる・・・座って』
タイミングを完全に失った。
椅子に座ろうとするとふらついて蓮が俺を支えるとおでこに手を当てて心配そうな顔をした。
蓮 🖤 『まだ、結構熱があるね』
蓮と向かい合って座った。
テーブルに出された阿部ちゃん特製のスープは料理が苦手な亮平が一生懸命作った事が分かる程に、不揃いな人参に、不恰好で異常に大きいジャガイモ。俺が大好きなウインナー入りのポトフだった。
一口飲むと、阿部ちゃんらしい、優しい味がした。
蓮 🖤 『美味しいね。阿部ちゃんの味がする』
同じ事を思っていたのかと思ったら嬉しいのに胸が苦しくなった。
あったかいスープが体に染みた。
食べ終わる頃には大粒の涙が頰を伝った。もうこれ以上はここに居られない。
*翔太💙 『蓮、見苦しく押しかけて悪かったな・・・迷惑かけた。さようなら蓮*』
立ち上がったと同時に天井を見上げてた。頭を打ったようでそのまま意識が遠のいた。
情けない・・・最後くらいカッコよくいさせてよ・・・遠のく意識の中で俺の名前を呼ぶ蓮の声が頭に響いた。
夢を見ている、、、
俺は公園にいて、メンバー9人で涼太の作ったお弁当を広げて、口についたケチャップを亮平が拭ってくれる。
俺は蓮に膝枕されて寝ている。
蓮が大きな手で俺の頭を撫でて長く伸びた髪を耳にかけてくれる。
人目も気にせず蓮がキスをして2人見つめ合って笑ってる。
みんなが冷やかしの言葉を浴びせれば、普段照れない蓮が顔を赤らめて、バケハを目深に被り直した。
〝蓮可愛い〟俺の言葉に欲情した蓮が長いキスを落とした。
蓮 side
俺に選ぶ権利はないと思いながらも、家まで追いかけてきた翔太くんを見て俺から離れていく事はないと鷹を括っていた。どこかで安心してたんだ翔太くんは俺のことを愛していて離れていくはずはないのだと。
翔太くんを失う恐怖に怯えてる。
蓮 🖤 『翔太、翔太』
翔太💙 『んあっ』
蓮 🖤 『起き上がらないで、そのまま。頭打ってるから横になってて』
翔太💙 『蓮、ごめん迷惑ばかり』
蓮 🖤 『謝ってばかりだ翔太くん・・・』
翔太くんを失うのが怖くて〝さよなら〟の意味を聞かないでいる。長い沈黙の中均衡を破ったのは翔太くんだった。天井を遠く見つめ涙を流した翔太くんはとても綺麗だ。
翔太💙 『蓮、俺と別れて』
翔太くんは夢の話をした。メンバーに見守られて2人公園でいちゃついていたらしい。
〝そんな素敵な未来があったら良かったのに〟
そう言ってまた涙を流した。
蓮 🖤 『俺は翔太くんを泣かせてばかりだ。翔太くんの笑顔が好きなのに、俺には翔太くんを幸せにできないの?』
翔太💙 『蓮は何も悪くないだろ。自分で壊したんだ。蓮にはすぐに素敵な人が見つかるよ。こんなにカッコいいやつモテないはずないんだから』
蓮 🖤 『翔太くん以外好きになる訳ないでしょ。俺から離れられる?俺は無理だよ』
翔太💙 『どうして・・・酷い事した』
蓮 🖤 『そうだね。酷く傷ついた・・・許せそうにない』
翔太くんは声を押し殺して泣いている。
シーツを握りしめて歯を食いしばって苦しそうだ。
ベットに腰掛けていた重い腰を上げると翔太くんを上から見やり頬に手を添えた。
蓮 🖤 『翔太、それでも一緒に居たい。俺ともう一度やり直そう』
翔太くんは頬に当てた俺の手に自分の手を重ねると大粒の涙を流し子供みたいに大きな声をあげて泣いた。
同じ布団に入り翔太くんを抱きしめると俺のシャツをきつく握りしめ胸にうずくまって泣きじゃくる。
蓮 🖤 『翔太くん・・・未来の話をしよう。俺たちのこれからの話を』
まだ残る熱が翔太くんの体力を奪っている。
〝れん….ありがとう…愛してる〟
そう言うと翔太くんはまた眠りについた。