────────────ガチャ…
俺が寝ていた場所は部屋のようになっていて、この世界にしては珍しく、壁やドアがちゃんと機能していた。
「ずいぶんと豪華な部屋だな…」
思わずそう呟いてしまいそうな数々の装飾品。ここまで生きてきて、こんなものを見たのは何年ぶりだろうか
そんなことを考えながらドアを開け、少し開けた所へ出ようとする…
「あ…」
が、ドアを開けると目の前に『バケモノ』が1体…!?相手もこちらになにか用があったかのような仕草をしているが、今はそれどころではない
全身が震え上がり、ヘビに睨みつけられたカエルの気持ちがわかった気がした
全力で後ろに飛び、そのまま外へ逃げようとする。
「待って!!」
後ろから俺の事を止める声…声?『バケモノ』が?俺の耳が合っていれば、今『バケモノ』が『ニンゲン』の言葉を喋ったということだ。
さすがに俺でも1度止まって後ろを振り返る。…当然そこには1体の『バケモノ』しかいないわけだが
「少し待って欲しいんです!」
その『バケモノ』はさも当たり前かのように『ニンゲン』の言葉を喋りながら俺に待てと言ってくる。なんだ、こんな芸を披露して、俺を食うつもりなのかと思いつつ
一応、少し待ってみる。死ぬかもしれないというのは知っているが、ここまでくるともう気になって仕方がないというものだ。
「あの…私たちは、あなた達に危害を加えようとは思っていません」
そう言いながら『バケモノ』が俺に近づいてくる。気がつけば、こいつが俺を食べようと思っているならとっくの昔に食べられる距離まで近づいていた。
ここまで来て襲ってこないということは、こいつに俺を襲おうという意思は無いのだろうと、俺は警戒をとく
「信じてくれてありがとうございます…」
「少し、お話よろしいでしょうか?」
そう、『バケモノ』は俺に問いかけてくる。
どうせなら、こいつの芸に俺ものってやるか、と思い返事をする
「別にいいけど 」
…と、
コメント
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エ、エイブモズ…的な…??? それか他の方も書かれてる元人間説…
…元人間とかなのかなぁバケモノが
…あれ?なんか…お互いがバケモノに見えてるんじゃ…?あぁ次の話まってまぁぁぁす!!!