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#すち病み
空彩
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ゆらね🎼🍵🍍🌸
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なつ視点
「よお、いるま。こんなとこで会うなんて珍しいな」
俺はたまにはゲーセンでも行こうか、と歩いていた途中に、スーツ姿のいるまを見かけた。
手を振ってみるも、いるまはなかなか反応しない。いつもすぐ見つけてくれるのに、珍しい。
目の前に来て、やっと気づいたようだ。
「…珍しいはこっちのセリフだわ。なんでなつがここに?」
「こっちに新しいゲーセン出来たんだよ、そこに新機種があって、それだったらあのフィギュアとれっかなーって。で、向かってた」
そう言いながら俺はいるまの隣に座る。
「なるほどな、それなら納得w」
「で、お前はなんでいんの?こんなとこに座って…」
「…らん見てきた。その帰り」
そう言っているまが少し俯く。
やっぱり、今日のいるまは元気がない。
「へー、らんの家この辺なんだ…らん大丈夫?」
俺は極力軽い感じで聞いてみる。
「あー…昨日結構熱出てたから、とりあえず薬飲まして、寝させた。全く、あいつはあんなになるまで働きやがって…」
「ご苦労さんです…俺、らんの家行こうか?」
その方がいるまも安心して帰れるだろう。そう思い、聞いてみると。
「いや、それが…さっき、らん出て行ったところで」
歯切れの悪い答えが返ってきた。
「は、なんで?」
「いや、…今朝、らんが会社行くって聞かんくて。俺が止めようとして…喧嘩になって。それでらんが怒って出てった。は、ばっかみてえ……」
いるまが投げ捨てるように言った。
こんないるまは初めてだった。
「それで追いかけようとしたんやけどさ、見失って…ちょっと休憩してた」
「…そーゆーことね…」
らんのことだ。熱がまだでていたとしても大丈夫ー!とでも言って仕事をしようとしたんだろう。迷惑をかけないように、心配させないように、と。
そして、いるまがそれを止めようとした。
人に素直になれないところはあれど、なんやかんや言って、いるまもメンバー想いだから。
で、こいつがしょぼくれてんのは…らんを止められなかった罪悪感か?
「…らんの気持ちも分かるけどよ、ふつーに考えて風邪ひいた翌日に会社行くとか無理だろ。その様子だと、熱下がってなさそうじゃん。俺、というか、メンバー全員その状況だったら止めようとすると思う。それでも聞かなかったのはらんだろ。いるまは悪くねえ」
「…ん。そうだよな。ありがとう」
覇気のない笑顔…
いつもだったららんにキレてそうだけど。
何があった?
とりあえず、軽い言い合いではなさそうだ…
これはたぶん、俺じゃなく、らんと話し合いをさせた方がいいんだろうけど、肝心のらんがいねえし。
しばらく2人とも黙っていた。
その沈黙をスマホの通知音が破った。
俺といるまは、同時にスマホの画面を開く。
「…すちが、らん回収したってさ。…よかったな」
そう言っているまの方を向くと、いるまの画面がちらりと見えてしまった。
そこには大量の不在着信が表示されていた。しかも全て同じ番号の…
そんなに溜まることあるか?
俺はいけないものを見たような気がして、すぐに自分のスマホに視線を逸らした。
それを隠すように、俺はいるまに声をかけた。
「どうする?俺らも行こうか?」
「…あー…」
いるまが、俺に画面を見みられたことに気づいた気配はない。
安心したので、いるまをすちの家に連れて行こう作戦を決行する。
「とりあえず俺はらん心配だし行こうかなって思うけど」
「…」
俯いたまま動かない。
「行こーぜ。すちの家にみこととこさめもいるらしいし。すち1人じゃ手に負えねえだろw」
そう言って俺は立ち上がる。
「…それはそう、なんだけどな」
「らんはすちが寝かせてるだろうし、様子見に行くだけだしさ。それにこのままいるまも帰れねえだろ」
「確かに…」
その言葉を聞き、俺はいるまを引っ張りあげる。
「よっしゃ、行こうぜ」
俺は笑って言った。
コメント
1件
第11話読了〜!😭💕 なつ視点めっちゃ良かった……いるまが珍しく元気なくて、らんのこと心配しつつも上手くフォローしようとするなつ優しすぎる😢💖 「いるまは悪くねえ」って言うシーン、グッときた……友達のそういう言葉ってめっちゃ救われるよね。あと気になるのがいるまのスマホの不在着信……同じ番号が大量って何かあったの!?気になりすぎます!!😳🔥 すちの家でみんな合流するところ、もう早く続きが見たい!仲間同士の空気感が好きすぎる話です✨