テラーノベル
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『あなたにすきってつたえたい』
※キスシーンあります
第8話 「もっと近くに」
朝。
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
tt「……ん」
まだ少し眠い。
昨日は遅くまで話していたから。
俺はゆっくり体を起こす。
そして。
隣を見る。
jp「……」
まだ寝ている。
tt「……」
昨日。
俺の部屋に泊まったjp。
こうして隣で眠っているのを見ると。
なんだか不思議な気持ちになる。
小学生の頃は。
一緒に遊んで。
高校生になって。
一緒に帰って。
そして今。
恋人になって。
同じ朝を迎えている。
tt「……ほんまに、恋人なんやな」
小さく呟く。
すると。
jp「……ん」
jpが少し動く。
jp「……tt?」
tt「起きた?」
jp「……うん」
まだ眠そうな目で俺を見る。
そして。
jp「……おはよ」
tt「おはよ」
jp「……」
しばらく。
二人とも何も言わない。
jp「……昨日のこと」
tt「ん?」
jp「夢じゃないよね?」
tt「何が?」
jp「キスしたこと」
tt「……」
241
#ご本人様には関係❌
yuna🍑
105
ブロ⤴︎ッコリー
1,973
#うりひろ
琴葉_ 🍮🥄
32,200
jpの顔が赤くなる。
tt「夢ちゃうよ」
jp「……そっか」
jpが布団に顔を埋める。
tt「何してんねん」
jp「恥ずかしい……」
tt「昨日、自分からもう一回って言ったやん」
jp「それは言わないで!」
tt「ははっ」
jp「……もう」
jpが枕を俺に投げる。
tt「痛っ」
jp「知らない!」
朝から。
いつも通り。
朝ご飯を食べて。
二人で大学へ向かう。
駅までの道。
jpが俺の隣を歩いている。
昨日までと同じ。
でも。
何かが違う。
jp「……ねぇ」
tt「ん?」
jp「手」
tt「?」
jp「……繋ぎたい」
tt「……」
俺は手を差し出す。
jpがその手を握る。
ぎゅ。
jp「……えへへ」
tt「そんな嬉しい?」
jp「うん」
tt「俺も嬉しいで」
jp「……ほんと?」
tt「ほんま」
jp「……好き」
tt「俺も」
朝の道。
人がたくさんいる中で。
手を繋いで歩く。
少し恥ずかしい。
でも。
それ以上に。
嬉しかった。
大学。
講義が終わる。
jp「tt、今日暇?」
tt「うん」
jp「じゃあ、うち来る?」
tt「ええよ」
jp「……」
tt「何?」
jp「……昨日も泊まったのに」
tt「うん」
jp「また来る?」
tt「嫌なん?」
jp「……嫌じゃない」
jpが小さく笑う。
その日の夜。
jpの部屋。
二人でソファに座って。
テレビを見ている。
でも。
映画の内容なんて。
ほとんど頭に入っていなかった。
jp「……」
tt「……」
昨日から。
距離が近くなった。
だから。
こうして隣にいるだけでも。
少し意識してしまう。
jp「tt」
tt「ん?」
jp「……こっち向いて」
tt「?」
jpが俺を見る。
顔が近い。
tt「……」
jp「……」
jp「キスしていい?」
tt「……」
tt「うん」
『…ちゅっ…』
唇が重なる。
昨日より。
少しだけ長い。
離れる。
jp「……」
tt「……」
jp「もう一回」
tt「……好きやな」
jp「だって」
jpが笑う。
「ttとするの、好きだから」
tt「……俺も」
もう一度。
今度は。
お互いに笑いながら。
ゆっくり唇を重ねる。
tt「ぢゅーっ♡ クチュ…♡ 」
jp「んぅ、っ…// ♡」
tt「はッ…んッッ」
そして。
jpが俺の肩に手を置く。
tt「……」
jp「……」
少しだけ。
距離が近くなる。
けれど。
俺は一度離れる。
tt「……大丈夫?」
jp「うん」
tt「無理してない?」
jp「してないよ」
tt「ほんま?」
jp「ほんと」
jpが俺の手を握る。
jp「俺、ttなら大丈夫」
tt「……」
その言葉が。
胸に響く。
tt「……ありがとう」
jp「なんで?」
tt「信じてくれて」
jp「……」
jpが笑う。
jp「だって、ttは俺のこと大切にしてくれるから」
tt「当たり前やろ」
jp「……うん」
しばらくして。
jpが俺の肩に寄りかかる。
jp「……ねぇ」
tt「ん?」
jp「俺さ」
tt「うん」
jp「αとΩだからttと付き合ってるんじゃないよ」
tt「……」
jp「俺がΩじゃなくても」
jp「ttがαじゃなくても」
jp「きっと好きになってた」
tt「……俺も」
jp「ほんと?」
tt「うん」
tt「俺が好きなんは」
tt「Ωのjpじゃなくて」
tt「jpそのものやから」
jp「……」
jpの目が少し潤む。
tt「泣くなや」
jp「だって……」
jp「嬉しいから」
jpが笑う。
そして。
ぎゅっと抱きついてくる。
jp「……好き」
tt「俺も」
jp「大好き」
tt「……俺も大好きやで」
しばらく。
そのまま抱きしめ合う。
言葉よりも。
体温のほうが。
お互いの気持ちを伝えてくれている気がした。
夜。
帰る時間。
tt「じゃあ、また明日」
jp「……うん」
玄関。
jpが俺の服の袖を掴む。
tt「?」
jp「……もうちょっと」
tt「ん?」
jp「一緒にいたい」
tt「……」
俺は笑う。
tt「じゃあ、もうちょっとだけ」
jp「……うん」
二人で玄関に座る。
他愛もない話をする。
大学の話。
友達の話。
将来の話。
そして。
jp「……将来って」
tt「うん」
jp「どんな感じになるのかな」
tt「さぁな」
jp「俺は」
少し考えて。
jp「ttと一緒にいられたらいいな」
tt「……」
jp「仕事とか」
jp「住む場所とか」
jp「いろいろ変わっても」
jp「隣にいてほしい」
tt「……いるよ」
jp「……ほんと?」
tt「ずっと」
jp「……約束?」
tt「約束」
小指を絡める。
jp「……昔から」
tt「うん」
jp「この約束ばっかりだね」
tt「でも」
tt「一番大事な約束やろ?」
jp「……うん」
その夜。
家に帰った俺のスマホに。
jpからメッセージが届く。
jp『今日はありがとう』
tt『こちらこそ』
jp『楽しかった』
tt『俺も』
jp『……ねぇ』
tt『ん?』
jp『もし』
jp『いつか、俺たちがもっと先に進むことがあったら』
tt「……」
jp『そのときも、ちゃんと俺のこと大切にしてね』
俺は。
迷わず返信した。
tt『当たり前』
tt『何年経っても変わらへん』
jp『……よかった』
tt『俺は、jpとずっと一緒にいたい』
jp『俺も』
そして。
最後に。
jp『大好き』
tt『俺も大好き』
画面を閉じる。
胸の中が。
温かい。
まだ。
「番」という言葉を。
俺たちは深く考えていなかった。
でも。
いつか。
もっと先の未来で。
俺たちが人生を共にすることになったとき。
そのときは。
きっと。
今よりもっと強い約束を交わすのだろう。
――そう思っていた。
――第8話 END
もう私めっちゃ飽き性で新連載始めるために下書きしてたやつ全部あげます
はーとください!
コメント
1件
ああ、もう、この回ずっと胸が温かいまま読んでました……!「夢じゃないよね?」って確認するところ、もう完全に恋する高校生のそれで、でも大人の関係に進もうとしてる二人のぎこちなさと真剣さが同時にあって、すごく好きなバランスです。特に「αとΩだからじゃない、jpそのものが好き」って言葉、設定ありきのオメガバース作品だと外せないけど、ここではちゃんと二人の実体として響いてきたのがよかった。「番」という言葉をまだ深く考えていない、という地の文にも、これからきっと向き合う重みが予感されて、続きが気になります。