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#コメディー
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まさかこの人が依頼人…?
他の人達は僕たちを気に留めない。
僕は声をかけようと思った。その時。隣で大きな声がした。明だ。
「あのぉっ!!もしかして依頼人さんですかぁっ???!」
「おいバK……」
僕は声を止めた。
「もしかして本音郵便局の方ですか」
((えーーーーーー!!!!!!!))
そんなはず。こんなに早く依頼人が見つかるなんてことがあっていいのか。
「私、本音郵便局に依頼した竹下です」
少し不安そうに僕たちを見つめる女の人。竹下と言うようだ。
驚いて明でさえ固まっている。
こんなに早く見つかるとは。結構都合がいいのでは?
「あ、竹下さんのお宅まで…」
「わかった」
「今回はどのような手紙を…」
「去年…亡くなった母に…」
「そうですか…」
明は珍しくおとなしく聞いている。僕は話し終わるとうつむいてしまった。暗い話になr…
「あっ、見えました、あそこです」
「「!!」」
「ご案内いただきあリがとうございます」
「私の家で書くんですか?」
「そうです、では…」
僕は持ってきたカバンから便箋1枚とペンを出した。どちらも金色の模様が施されていて綺麗だ。この便箋にこのペンで書いたものじゃないと現世とあの世を行き来できない。つまり、届けられない。
「これに書けばいいんですか?」
「はい。ここにお母様へのメッセージを書いてください」
「わかりました」
竹下さんは家のなかで入っていってしまった。僕たちは外のベンチで待っていることにした。
(それにしても…明…うつむいたままだな…?)
「明?どうしたんだ?」
「…」
僕は顔を覗き込んでみた。
薄ら目を開けて、どこか苦しそうな?
「………やばいよ」
「何が?」
「…」
そこで僕は明の顔が少し赤いことに気づいた…とっさに明のおでこに手を当てる。
「…!?」
熱い気がする、なんで?え?
「お前っ…」
「ふぇっ…はっ…はくしょんっ!!」
「寒いのか?っていうか何がやばいんだ…?」
明がそっと僕の腕の時計に手を置いてくる。時計を見た瞬間…僕は冷や汗が止まらなくなった。
「ぇ…あと…10…、分………?嘘……」
冷や汗が止まらない…心臓がうるさい…え…今見たのは…現実…?
「ぼくたちはね…時間がヤバくなると……人間の記憶を取り戻…す以前…に…消えちゃうんだ…」
え?今なんて言った?
今、明はなんて言った?
ますます冷や汗が出てきた。息が苦しい…焦りを感じる…
「僕は時間がヤバくなると体調崩しちゃうんだよ…だから配達にあんま行けない…」
なんか…情報量…多くない…?習ってない…こんなこと…知らない…
情報量が多い。
時計を見る。
「あと…7分…」
果たして竹下さんは戻ってくるだろうか?もし戻ってこなかったら…
明が何が赤いボタンを押そうとしている。
「お前、なんだよそれ…」
「ん?……ヘルP……ケホッケホッ…」
「!?おい…大丈…」
今なんて言った?ヘル…ヘルプ?
ポチッ
ヒューーーーーーーー
あれなんか凄い音する…え、何何何何??
「だーいじょーぶかぁーーー!!」
どこかで聞いたことある声………