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あじさい。
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#塩レモン
comi
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ゆきむら
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誤魔化している間に後ろから声がした
振り返ると舜太が起き上がっていた
俺は慌てて駆け寄る
傷をチラッと見た感じ
…結構やられていた
俺が直々にやり返せなかったのが腑に落ちないが
代わりに佐野がやってくれたから
起き上がった舜太は
小さく声を漏らしながら腹をさする
やっぱそこか
「舜太、大丈夫か?なんかいるか?」
「いいや大丈夫よ。ありがと」
「無理すんなよ?」
「せんよ笑!俺が無理するやつに見えるか?」
「見える」
「正気か?笑」
笑う舜太を見て少し安心する
にしてもあいつらなんで舜太のこと
まさか俺らが狙い?
いや俺が狙い。
まさか?ミルクボーイなのがバレてる?
いやそれはない
佐野は話してないしだいちや舜太にも
バレてないはず
なら別の目的が?
でもなんのために?警察が面倒だからとかいう理由もあり得るけど
「舜太、奥の部屋で休ませてもええ?」
だいちの声に意識が戻ってくる
とりあえず今は今に集中しよう
気抜いたら多分マジでやられるなこれ
「あ、いいよ。舜太、足元気をつけろよ」
「うん。待ってやだいちゃん笑!」
「ごめんごめん笑」
笑う2人を見送る
いつの間に仲良くなってたんだろう、まぁ仲良しこよしなことで
悪いことなんてないからいいか
はぁ、とりあえず一件落着かな?
これ以上なんか起きないで欲しいんだけど
マジ新手の拷問すぎる…キツイ
てか佐野の怪我は?
と思い振り返ると
あの頃の目をした佐野が立っていた
俺を食べるみたいに…恐ろしくてたまらない
傷の跡も相まってなのか
昔の佐野にしか見えなかった
つかなんか…怒っ…てる?
これを聞いたらさらに怒られそうだけど
本当にわからない
「佐野…?」
「俺には、俺にはあんな顔、!」
「やっほー山中ことじゅうぞうだぴょーん⭐︎って…お取り込み中…?」
後ろから通常運転の山中が来た
タイミングよかった気がする
なんだか気まずそうな顔
俺はいても立ってもいられなくて
「で?どした?」
「あぁ、姫様がチェキ撮りたいから手を貸せと」
「そんな口悪くねぇだろ」
「ごめーん⭐︎」
「星マークつけんなお前。」
呆れながら山中の背中を追う
ある意味このタイミングで
よかったのかも…しれないな
でも流石に俺も良心が痛むというか
置いていくわけにもいかないので
意を決して振り向き佐野の目を見つめて
「ほらいくぞ。」
そうと言って前を向いて山中の背中だけを見つめて歩き出す
後ろから足音がするので多分来てはいるのだろう
何…言おうとしてたのかな佐野
「吉田さんどうしたの?」
席に着くと姫様が俺に話しかけてきた
この姫様は昔からの常連さん
山中が来る前からずっときてくれていた
「もしかして〜恋のお・な・や・み♡?」
山中がこちらを見ながらリズムよく聞いてくる
なんか聞いたことあるリズムだな、
まぁいいか
ってか恋のお悩みじゃ…ない…と思うけど
気を紛らわしたくて
姫様の目を見つめると
“顔に出てる”とでも言いたげな瞳が
俺を映し出していた
その目の中の俺は頬が赤く染まっていた
「まっ、うぅ、やばぃけぅこう…う”」
山中の声で意識が戻る
そうだチェキを!
と思い立ち上がると四つん這いになってる
1番ホストが視界に映る
一瞬夢かと思ったが
この声を聞けば夢じゃないことが確かになる
おいおいさっきまで
調子よかったじゃんか?俺が姫様を見つめてる間に何があったんだよ
「お前飲みすぎって…はぁ、、佐野」
「はい?」
「袋と消毒液、あと雑巾、それと水。先に水運んできて」
「は、はい!」
大変なことになったなこりゃ
まぁた俺が処理しないとじゃんかよ…
と山中を見ると吐く寸前5秒前って感じの
顔色だ
姫様は爆笑している
何が面白いのかは知らんけど人生楽しそう
山中の目にはハイライトが宿っておらず
30連勤のサラリーマン並みの
げっそりとした顔だ
恐ろしくてたまんない…これがホストのする顔か?
つかなんで酒弱いのに飲むんだよ
教育し直さないと…だなぁ、
やること多すぎてめんどくせぇ
と思ってる間に佐野から水の入ったグラスが俺の手元に来た
よしとりあえず飲ませて気持ち悪さを
消してやらないとな…
山中に手渡しをし無言で飲む山中
こんなことが一度や二度とじゃないからな?
反省の色を見せろってんだい少しはよ…
でも
姫様を楽しませたいからって
無茶するような人間だからな山中は
…どうせシャンコ(シャンパンコール)で
飲まされたんだろうけど
グラスの水を飲み干し空になったグラスを
俺に渡して来る
そのグラスを受け取り机の上に置く
背中をさすってやると
「…うはぁ、はぁ、は”ぁ」
さっきよりは楽そうというか
顔色が良く見える
よほど飲んだのだろう
少し体を支えてる手がふらついている
もう一度言っておく
今彼は四つん這いになっている
冷静になってみればますますホストらしからぬ光景だ。
惨めではないが…なんか
色々人として終わってるような
もう一度顔色を伺おうとすると
急に立ち上がって
「もう大丈夫だから!さーんきゅ⭐︎」
やかましい山中に戻った
急な切り替えに驚きが隠せない
今までこんなことなかったからだ
絶対一回は虹出すと思ったのに
まぁ処理が減って嬉しいけど本当に?
無理してないか?
とまた顔を見るもすっごい
さっきまでゲロりそうなやつだったのが
ケロッとしている
切り替えすご…
水ってすげぇ…
俺はとりあえず身なりを整え
受付方面へ戻る
佐野にもういらないって言わないと…
ってあれ?
佐野がいないな?
どこ行ったんだあいつ?
まさか迷子?
うそだろこんな広いところで迷子だって?
まぁ新人だし構図教えてなかったな…
めんどいけどしゃーなし探すか、
そんな遠くに行ってないと良いけど
シルバーウィークということで
2話更新しましたけど、、なんかせっかちみたいになってる気がします。
まぁ全然そうなんですけど…
次回は明日投稿します。
それではまた。
コメント
1件
第5話読み終えたよ!佐野の「あんな顔」って言葉がすごく気になる…昔の佐野と今の佐野、何があったんだろう?タイミングよく山中が来たのは助かったけど、あの場面の空気感がリアルで引き込まれた。あと四つん這いの山中と爆笑する姫様の温度差が面白すぎて笑ったw 水だけで復活するのすごいな。佐野迷子になってるみたいだけど、次どうなるんだろう!