叔母さんも言ってくれるよ。
「麗はね、自分が生まれてきたことを楽しめてるんだと思う。楽しむ余裕があるんだと思う。他に余計な心配事とか不安なことがないから。だから他人が何しててもそんなに気にならないし、怯えたりしないで済んでるんだろうね」
ってさ。
言われてみれば私は、両親がホントに私が自分らのところにいていいと思ってくれてるのかどうか、ぜんぜん分からなかった。だってなにかっちゃイラついて当たってくるんだもんな。マジで私のこと要らないんだろうなって今でも思ってる。
なのにさ、『育ててやったのに』とか言うんだよ? 完全に自分らの世話させようと思って子供を作っただけなんだなってことじゃん。そんな実感しかないよ。
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