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時透視点
一目惚れだった。
里で上弦の鬼と出会い、失っていた記憶を取り戻し本来の自分を取り戻せた。
大怪我を負ったけど炭治郎や禰豆子、玄弥、甘露寺さんみんなで生きて帰れて──
そのあとの記憶は正直言ってあまり覚えていない。
気づいたら鼻がツンとするような消毒液の匂いに包まれた寝床に寝かされていた。
体が重い、随分と眠っていたのか頭がまだぼーっとする。
「…ん」
ぐっと重い腕で体を支え、身を起こし周りを見わたす。
ここは…蝶屋敷だろうか。
清潔そうな白いベッドや大きな棚に丁寧に整理されている医療品をぼんやりと見つめながらそう思う。
そのままなんとなく窓の奥に映る雲と空を眺めていると、少し遠くで誰かの気配が体を掠り、ガチャンと何かを落としたような鈍い衝突音が耳をぶった。
その音に異変を察知し、すぐに窓から視線を切り、音の鳴った方へ目を向けると床には割れた花瓶と水に濡れた花。これがあの音の正体だろうか。
『か、霞柱様!?もうお目覚めになられたのですか…?』
そしてその一歩後ろには小柄な一人の少女が驚いたように目を見開き、よかった、と安堵の息とともに声を零していた。
どこかで見たことがあるような気がする、その少女の姿に目が釘付けになる。
「……わぁ」
真っ白な肌によく似合う漆黒の髪
赤色のふちどりのある蝶の髪飾り
ガラス細工のように儚く綺麗な声
背に滅という文字が刻まれているであろう隊服に腕を通し、腰に刀を携えている女の子。
大きく見開かれた淡い赤色を舌瞳の中には、小さな花が咲いているように見えた。
『お、お怪我は大丈夫でしょうか…?体中穴だらけでしたので……』
花。そうだ。彼女は花のような人だ。
頭に過ったその一文字がパズルのようにしっくりと自身の脳にはまる。
『……か、霞柱様?』
その瞬間、寝起きでぼんやりとしていた意識が急速に切り替わる。
「………天使が見える」
『え?』
それから数日後
「妹さんを僕にください。」
「里で何があったんですか」
胡蝶○○。
胡蝶さんの妹 兼 継子。
“花の呼吸”の使い手。
歳は僕と同じ14で階級は丁。お館様も認める、期待の女隊士らしい。
月に1回ある記憶についての診察帰り。
胡蝶さんから聞いた情報を、絶対に忘れないようにと頭の中に詰め込む。
「どうして一番奪いにくい人の継子なんだろう。」
「あらあら、なんともまぁ腹立たしい心の声ですねぇ。」
額に青筋を浮かべながらもニコニコと無理やり口角を上げ、言葉を紡ぐ胡蝶さんを横目に数日前、僕の目の前に舞い降りたあの天使の姿を思い起こす。
「…俺、初めてあんなに可愛いって思う人に出会いました。」
降ったばかりの雪のように光のこもった綺麗な肌。長い睫毛から覗く貝殻のように淡く澄んだ赤い目。そんな彼女を見て感じる感情は、全てはじめて感じるものだった。
あの可愛らしい○○の声と姿を反芻し、余韻を楽しんでいると、不思議と胸が轟くように躍る。刀鍛冶の里で痣を出した時とは違う胸の高鳴りと体温の変化。
「…蝶屋敷の子達は皆、私の自慢の妹ですからね。可愛いに決まっているじゃないですか。」
そう微笑む胡蝶さんの笑みはいつもの作ったような笑顔じゃなくて、本心からくる姉の笑みに見えた。
…─だからこそ、このまま押せば行けると思ったのに。
「ほんと可愛いですよね、僕の目に狂いはなかった。結婚させてください。」
「妹を嫁がせるつもりはありません。」
もう何十回も交わした会話に口内にため息が積る。口に出したら胡蝶さんに何をされるか分からないので絶対に出さないが。
「あのですねぇ…時透くん。」
そろそろ毒で殺されそうだな、と細い青筋の増えていく胡蝶さんの姿に身構えながらも「妹さんを僕にください」の文字を唇に添えた、その瞬間だった。
『あの…師範。』
(僕の)天使の囁きが聞こえたのは。
初の鬼滅(無一郎くん)夢❕❕
見てくれる人居るかな…👉👈
あたし東リベももちろん好きだけど、鬼滅も大好きなんです😿💕
⤵(ただの棚紹介)
(画質悪くてごめんね。。。😿)
もちろん東リベもあるよ😽💖
ハピシュガとか幸色のワンルームとかカレコレとか…
他にもいっぱい漫画好きです❕❕
おわり❕❕❕❕