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一気読みさせていただきましたっ 最高すぎます、、! 主様天才です、、 フォロー失礼します
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🩵「んゃ、ぁ、あ、まま゙っ、!!」
またうなされてる。
ちらと隣を見るとぼろぼろ大粒の涙を零して泣きじゃくる こさめちゃん。
💚「ん、こさめちゃん飲めるかな」
🩵「ん、ん、…っ」
💚「……」
🩵「んっ、はぁ…っ、ま、まぁ、」
6歳児が毎晩跳ね起きてしまうほどの恐怖、トラウマ。
あぁあの女、殺しても尚憎い。
もっと嬲り殺せば良かった。
もっと形を留めない迄にめちゃくちゃにすれば良かった。
むしろ殺さず永遠に痛く苦しく汚く醜く生かせば良かった。
俺の溢れ出した殺意と裏腹に、こさめちゃんは落ち着いてきたようで。
のそのそとおもむろに毛布にくるまって身を寄せる。
その瞬間に静かに寝息を立てた。
あぁ、はやく。
あの女の事を忘れ去って俺のものになりますように。
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💚「そろそろストックないな… 。」
冷蔵庫を見ながらぽつりと独りごちた。
食料が足りない。
ぅ〜ん、今日明日あたり買い出しに…
🩵「ね〜ぇ、すっちぃ、テレビつかなくなったぁ !」
おぼつかない足取りでこさめちゃんがキッチンに近寄り顔を出す。
💚「ん〜、俺がこわしちゃったのかなぁ?」
あながち間違ってない。
配線を全部切った。
万が一ニュースなんかで取り上げられたりしてたら。
そんなの見たらこさめちゃんが気づいちゃうかもだし、それは困るから。
一生おばかなこさめちゃんでいてね。
💚「さて、俺あとでちょっとお出かけしてくるね」
🩵「んぇ、やだぁ !」
そう言って俺の服の裾を掴む。
🩵「すっちぃこさめといっしょにいるのっ !どこも行っちゃだめ、」
ふるふると大きなかぶりを振って俺を引き留めようとする。
一緒に居たいのは山々だが、…
💚「ん〜っとね、こさめちゃんのお洋服も買わないとだからさ ?」
💚「いいコに待っててくれる〜 ?」
🩵「…、じゃあこさめもいく、!」
どうしても離れたくないみたい。
どうしよう、面倒だけどとてもいじらしくて可愛い。
💚「ん〜、でもその服でお外出る訳にも……」
こさめちゃんのただいまのお洋服はここに来た時のボロボロのTシャツに何かブランドのパチモンみたいな短パン。
こんな格好で外に出しては俺が虐待をうたがわれてしまう。
そうなっては厄介……
💚「ぁ、!」
いいこと思いついた。
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🩵「ねぇね、これおっきぃ、」
そう言われるのも無理はない。
俺が子供の時のジャージを何とかかんとか即席で縮こめた即席ジャージだ。
まぁさっきよりかはマシ…な、はず。
💚「まぁちょっとおっきぃけどかわいいよこさめちゃん ?」
🩵「んっ …⸝⸝そうかぁ …こさめ可愛いっ? 」
💚「ふふっ、うん。めっちゃ可愛い」
わざわざ聞いてくるところ含めてね。
🩵「へえぇ、…おととてんじょうおっきい、」
約半年ぶりに俺たちの家を出てショッピングモールに足を運んだ。
こさめちゃんにとっては何年ぶりの外なんだろうか。ぎゅぅっと俺のシャツの襟元を強く握っている手はじんわり汗をかいていた。
💚「怖かったかな?早く買って帰ろ。」
よしよしとこさめちゃんを抱えてる方と反対の手で撫でて、足早に子供服売り場に急ぐ。
なるべくこさめちゃんに似合う服…好きな服くらいは、着せてあげたい。
💚「こさめちゃん、これとこれならどっちが好き?」
🩵「んーと、んと、こさめがきるのお、?こっちがいい!」
💚「それじゃぁこっち買おっか。…あ、こさめちゃんこれは?」
🩵「すきっ!これがいー!!」
こさめちゃんは服の好みが意外にもはっきりしており、選ばせても時間はかからなかった。
俺の勧めた服は迷わず好きと言ったし、こさめちゃんが選んだ服は自然とパーカーに偏っていた。
💚「ふふ。こさめちゃんこの被るやつついてるのがすきなの?」
会計も無事終わり、疑われることなく店を出て腕の中のこさめちゃんに尋ねる。
こさめちゃんは既に少しうとうとしていて…そろそろ昼寝の時間だからか。
🩵「んん、これすき…。かぶるやつ、すっちぃとおそろい…」
吃驚して思わずえ、と口から出た。
何だこの可愛い生物は。
俺が普段ファッションに塵ほども興味が無いから着ているだけのパーカーをお揃いと言って俺に買わせる。
そういえばこさめちゃんが選んだパーカーは黒系統が多かったかもしれない。
💚「ふふ、可愛すぎ。帰ったらすぐファッションショーしようね。」
🩵「ふぁっ…ぅん、する…」
こさめちゃんが俺に完全服従する未来も遠くないのかもしれない。
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𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ↪︎ ♡ 100