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「し・・・新規口座開設のご依頼でございますね。ありがとうございます、ではこちらの用紙に記入を・・・・・ 」
「どうして電話してきてくれないのかしら?」
「ちょっと!ここは職場よ!」
麗奈は周囲の目を気にしながら声をひそめた、こんな目立つ人がいれば間違いなく人目をひいてしまう
麗奈のデスクの後ろには、銀行の重役達が目を光らせている
彼は大きくて逞しくて、見るからに強そうで、その上たまらなくセクシーなのだから
ブラックはなおも麗奈から目を外そうとせず、じっとこっちを見ている
温かくて穏やかなその瞳についに屈服した
「・・・わかったわ・・・・今晩電話しますそれでいい? 」
「それでこの書類のどこに書けばいい? 」
「ここよ」
「どこ?」
「ここ!」
麗奈は書類の記入場所を指さした
「ここ?」
自分の指をブラックの太い指で撫でられた、彼は魅力的に笑っている
もう!からかわれているんだわっ!