おどろくは今は亡き前ボスの一人娘、、、
全てはおどろくが3歳の時に動き出したのだった
「パパ〜!」
「お、おどろく!?仕事場にはあれほど入るなと、、、」
「ごめんなさいなのだ、、、」
「でねでね!」
「おどろくこーえん行きたいのだ!!」
「そうだな。じゃあ行こっか」
「やったぁ〜!!!!」
「こーえん!こーえん!」
この外で遊べるこの時間がおどろくは大好きだった
普段はパパが忙しくて連れていってくれる訳では無いからお部屋で1人過ごすことしかできない
だから何よりも1番楽しみだった。
しかしそんな退屈な日々とは今日でさよならを告げることになるとはまだ
知る由もなかった
公園につくと
女の子と男の子がいた
「ねぇねぇ!君たち〜!!」
「あっえっと、、、」
「僕達のこと?」
茶髪の女の子が返事をしてくれた
「何してるのだ〜?」
「えっと、、、」
「うちのおどろくがすまない」
「い、いえ特に何も無かったですし、、、」
「おどろく」
「少し向こうで遊んでるんだぞ?」
「?わかったのだ」
3人の方を確認しつつおどろくは1人遊ぶのだった
そういえば男の子の方話してくれなかったのだ
人見知りってやつなのかな、、、?
「おどろく帰るぞ〜」
「はぁ〜い お兄ちゃんお姉ちゃん達も一緒来るのだ〜?」
「うん。よろしくね」
「、、、よろしく」
お兄ちゃんの方ほんとに話してくれないのだ、、、
絶対仲良くしてみせるのだ、、、
「2人とも名前なんて言うのだ〜?」
「僕はうたい。よろしくね」
「俺は凸もりよろしく、、、」
「おどろくって言うのだ〜!よろしくなのだ〜!」
最初は先輩はすごく人見知り、、、という印象だった
人見知りというかあんまり自分をオープンするという感じはなかった、、、
ただ数ヶ月もすると今の先輩のような姿になっていた
なんで戻ったのかは分からない。
2年後
「そろそろこっちの世界の勉強もしてもらおうか」
「おどろく勉強嫌なのだ〜!!」
「えっ、、、それ算数とかやるやつ?」
「凸さん勉強出来ないからなぁ、、、」
「うたちゃんうっさい」
「まぁ一般教育もするぞ?」
「算数あるってよ凸さん」
「うっ、、、」
「まぁ3人で仲良く勉強してもらうからな」
一同「はーい!」
2年後
おどろくはふと目が覚めた
夏だからかジメッとした熱気が体にまとわりつく
リビングに行ったら誰かいるのかも、、、
あと涼しいだろうし、、、
少し眠い目を擦ってリビングへ向かう
「お、おどろくさん?」
そこにはやっと落ち着いたと言わんばかりのうたえもんがいた
「何してたのだ?したからバタバタ聞こえて、、、」
「あぁ凸さんとボスが人身売買の、、、って、、、」
うたえもんはやっちまった、、、と言わんばかりの表情をした。
ただ人身売買?っていうのがおどろくは分からなかった
「人身売買ってなんなのだ〜?」
「えぇっとねぇ、、、人買ってくるとかそんな感じのやつ、、、」
「というかおどろくちゃん寝ないとじゃない?」
「うたえもんいっしょ寝よ?」
「はいはい、、、」
ーーーーーーーーーーーーーーー
2時間ぐらいたったのだろうか
遠くの方から車の音が聞こえる
多分パパたちの、、、
「うたえもんうたえもん」
「ん、、?おどろくさん?」
「パパ達帰ってきたから迎えいこ、、?」
「へっ、、、?」
「パパーー!!!凸にー!!!!!」
「お、おどろく!?なんで起きてるんだ!?」
「というかうたちゃんは!?」
「うゆ、、、おかえりなさい、、、」
「めっちゃ眠そうだな」
「後ろの男の子誰なのだ〜?」
「ほら大丈夫だから、、、」
凸にーの後ろには茶髪のぬいぐるみ?みたいなのを抱えた男の子がそこにいたのだった。
凸にーの後ろからビクビクしながらこちらを覗いている。
「えっと、、、僕は、、、」
「さぁーもんって言います、、、」
「さもさんよろしくなのだ〜」
そう言って近づこうとした瞬間だった。
「い、嫌っ!」
明確に
拒絶
されたのだった
「お、おどろくちゃんごめんなさもさん人間不信らしくてさ、、、心開くまで時間かかるかもだから、、、ね?」
凸さんがおどろくとさもさんを宥めるように言う。
するとうたえもんが何かに気づいたように言葉を発した、、、
「凸さんその子、、、腕、、、」
「おどろく行こうか」
「パパ、、、?」
「良い子は寝る時間だ」
「うん、、、」
そうしておどろくは半ば強制で部屋に戻されるのだった
「パパ、、、さもさん、、、何があったのだ、、、」
「まだ、、、おどろくは知らなくてもいい」
「で、でも、、、!すごく辛そうだった、、、」
おどろくは嫌だと言われたよりもあの何かに怖がっているさもさんの顔が忘れなれなかった。
目の前にいるおどろくとかの話ではない。
もっと違う何か、、、
今のさもさんでは考えられないぐらいにすごく怯えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
今でこそ余裕の表情で何から何までこなす天才ではあるが、これほどのさもさんを追い詰めた存在が誰なのか。
はたまた違う誰かなのかは
おどろくには触れる機会などがなかった。
そして今はなぜここまで何事も無かったように振る舞うのか。
そもそもなぜ今は何事も無かったかのようにいるのか
おどろくには分からない。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!