キーンコーンカーンコーン
やっと授業が終わった。
帰りたくない。でも帰らなければいけない。
痛みもなく消えていくことが出来たらどれだけ楽なんだろうか。正直言って死にたい。でも死ぬのは怖い。
そんなことを考えていると、
💗『一緒に帰ろ!』
笑顔で佐久間は私のことを誘ってくる。そんな彼の笑顔はとても眩しい太陽のようだった。
「いいよ。」
私は特に予定もないしその誘いをOKした。
💗『なんか最近元気なくない?どうしたの?』
私の元気がないのに気がついた佐久間は私の顔を覗き込んでくる。
私の元気がないのは最近ではない。ずっと前からだ。でもずっと我慢してきた。最近はもう耐えられない。
「そ…そうかな?💦」
急な質問に私はどう答えていいかわからず焦って適当に返事をした。
💗『うん…。なんか心配!』
心配してくれるのは嬉しいけどその質問に対して答えることは出来ない。答えられるぐらい私が強ければよかった。
💗『まぁとにかく帰ろ!家まで送ってくよ!』
「えっ?!そっ…それは…!」
私は佐久間のその言葉を聞いてとても焦った。もし私が佐久間と帰ってる姿を親に見られたら…
💗『どうして?』
「その〜…親が今祖母の家に行っててそっちに帰んなきゃいけないんだよね…😅😅」
こんな嘘自分でも気づかれるに違いないと思っていたが佐久間が馬鹿で助かった。
💗『そっか!じゃあおばあちゃんの家の近くになったら言ってね!そこでお別れしよ!』
「う…うん!」
ふぅ~。これで親にバレることは無い。あえて遠回りをして帰った方がいいわけを考える時間も増えるし佐久間にバレないで済む。
私は急いで帰る準備をし、佐久間と一緒に校舎を後にした。
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