めっっちゃ短い。
「好き」
その一言で何故か救われた気がした。誰からも愛されてこなかったから。
父は不倫し、母はギャンブルに溺れた。日々増え続ける痣に耐えられなかった。高校生になる頃には家を出た。それで一人暮らしをしている。
「私も好き」
赤く染った空の下、誰からも愛されなかった2人の高校生が恋をした。
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「もうこんな時間だ……」
「帰らなきゃ」
「そっか…じゃあまた明日、ここで会おう」
「約束だよ?」
「うん。」
約束をして、小さく手を降ってそれぞれの家へ帰る。
さて、少し過去の話でもするとしよう。
虐待を受けるようになったのは私が13歳の頃だった。
私には5歳の妹が居た。何不自由なく毎日楽しく過ごしていた。その時はこの生活がずっと続くと思っていた。
──ドン
急ブレーキを踏んだタイヤの跡が付いている。赤い信号。飛び散った血。
何が起こったのか分からなかった。周りに人が集まり、誰かが通報したのかサイレンの音と、私を呼ぶお母さんの声が聴こえた。
ふと我に返った時には数時間経過していたようで、
救急車に運ばれていく小さな身体を目の前にただ涙を流す事しか出来なかった。
病院へ行き、痛々しい姿でベッドに横たわっている妹の名前を呼んでも、何も返ってくることはなかった。
その後からだった。毎日のように外へ出かけ、暴力を振るってくるようになった。
「あんたが着いてて何で助けられなかったの」
「役立たず。」
「あんたが死ねば良かったのに」
なんて、毎日これでもかと言うぐらいには言われた。それに
「ごめんなさい。」
しか言えなかった自分が大嫌いだった。
15歳になる頃にはお父さんが不倫していた事が分かった。それで離婚してお父さんは家から出て行った。18になる時には暴力は無くなったが
「出てけ」
と言われ鍵を閉められた。
「言われなくても出てく。」
これが母との最後の会話。 一人暮らしをして高校へもちゃんと行った。そんな時あの友達、ゆりかに出会ったんだ。仮にその子を U としよう。
その子は見た目も、性格も、頭脳も、全て完璧と言っていい程だった。
私とはまるで正反対。それで虐められたりもした。それを心配してくれる U に
「あんたのせいだ。」
なんて言えなかった。母と同じになってしまうのは嫌だったから。尊敬の裏に妬みと恨みが張り付いていた。
なんで、私なんにもしてないのに。
なんであいつの方が幸せなの。
もう、死んじゃえばいいのに───
「あ、」
落ちた。
そうだな…あの時︎︎ ︎︎
︎︎”自殺した” ってのは嘘かもしれない。
”怖くて足が動かなかった” ってのもただ助けたくなかっただけかもしれない。
あの時聴いたサイレンの音と見た事のある真っ赤な血。
”自殺した” じゃなくて
”自殺をするように仕向けた”こっちの方が正しいかもしれない。
「あはは…あんたの、せいだから。」
あの時すでに狂っていたのだろう。
それを隠しながら生きている私が、
この世に居ていいわけないんだから。
おかえりなさ〜いクソ短いですね。秋奈ちゃんの過去のお話でした。なんだか闇が深いですね?( ◜ω◝ ) 好きですこういうの。最初と繋がる感じにしたかったんだけどなんか上手くいかなかった…🥺それじゃ皆またね〜👋
コメント
8件
いや悲しすぎる私がいっぱいよしよしする…( ; ; )
んふふふふふ尊い