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#君話長いんだよね
永遠に寝たい
115
#ぺいんと愛され
Nera🍀︎❄🐈⬛
267
その日の夜。僕は自分の部屋のベッドに横になりながら、ペンダントのことを考えていた。
僕はゆっくりと手を伸ばし、首から下げているペンダントを取り出す。
月明かりを受けて、小さな石が淡く輝いていた。
pn「……綺麗だな」
僕はペンダントを指先で撫でる。
すると――
ほんの一瞬。
頭の中に、知らない光景が浮かんだ。
??「……ぺいんと」
pn「……え?」
幼い子どもの声。
優しい声だった。
どこか懐かしい。
けれど、誰の声なのかは分からない。
僕は勢いよく身体を起こした。
pn「今の……何?」
胸が妙に速く鼓動している。
もう一度ペンダントを見る。
さっきまで淡く光っていた石は、何事もなかったかのように元の色へ戻っていた。
pn「……気のせい、かな」
しばらくペンダントを見つめていたけれど、結局答えは出なかった。
目を閉じる。
けれど――
pn「……眠れない」
頭の中には、さっき聞こえた声が残っていた。
誰だったんだろう。
僕の名前を知っているみたいだった。
それに、初めて聞いたはずなのに、どうしてあんなに懐かしく感じたんだろう。
考えれば考えるほど眠れなくなっていく。
僕は諦めて、ベッドから起き上がった。
pn「……ちょっと館を歩いてみようかな」
静かに部屋を出る。
廊下には、窓から月明かりが差し込んでいた。
昼間とは違う館の雰囲気。
人の気配がほとんどなく、足音だけがやけに大きく響く。
僕はなるべく音を立てないように歩いていく。
pn「……夜の館って、こんなに静かなんだ」
その時だった。
――カサッ。
pn「……?」
少し先の廊下で、何かが動いた。
人影のように見えた。
pn「誰かいるのかな?」
僕はゆっくりと、その影を追いかける。
角を曲がる。
けれど、そこには誰もいない。
pn「……あれ?」
周囲を見回す。
誰もいない。
気のせいだったのだろうか。
そう思って引き返そうとした、その瞬間――
??「バァァァァ!!」
pn「!?!?!?!!?」
心臓が飛び出るかと思った。
pn「うわぁぁぁぁぁ!?」
僕は思わずその場から飛び退いた。
目の前に浮かんでいるものを見て、僕は固まる。
人影。
いや――人影のような何か。
身体は半透明で、足元は完全に透けている。
??「フフフ。イイハンノウスルネ。」
pn「……」
僕はしばらく何も言えなかった。
pn「……お化け?」
md「ソウダヨ。」
幽霊のような姿をした魔人が、楽しそうに笑っている。
md「ボクハミドリイロ。」
md「ミンナカラハミドリッテヨバレテル」
pn「みどり……?」
md「ウン。」
pn「というか……」
僕はみどりさんの身体を見る。
pn「本当に透けてる……」
md「ウン。」
pn「足も……」
md「ナイヨ。」
pn「ないんですか?」
md「ナイ。」
pn「……」
md「ホシイ?」
pn「いや、いらないです」
md「ソッカ。」
みどりさんは少し残念そうに呟いた。
思わず笑ってしまう。
pn「ふふっ」
md「…ワラッタ!!」
pn「はい」
md「ヨカッタ。」
pn「……え?」
md「コワガラレルノスキジャナイカラ」
pn「でも、さっき思いっきり驚かせてきましたよね?」
md「アレハベツ」
pn「別なんですか?」
md「ビックリサセルノハスキ」
pn「……どっちなんですか」
md「ドッチモ」
pn「ふふっ」
なんだか変な人……いや、魔人だ。
でも、不思議と嫌な感じはしなかった。
むしろ、さっきまで感じていた寂しさが少しずつ消えていく。
みどりさんは、そんな僕をじっと見つめていた。
md「ペイントサン」
pn「はい?」
md「ナンデコンナヨルニイルノ?」
pn「……ちょっと眠れなくて」
md「ネムレナイノ?」
pn「はい」
md「ドウシテ?」
pn「……色々考えちゃって」
md「ナニヲ?」
pn「自分のこととか…両親のこととこか」
みどりさんは黙って僕の話を聞いていた。
pn「僕、今までずっと、自分には何もないと思ってたんです」
md「ナニモナイ?」
pn「魔力もないし、特別なこともできないし」
「だから……僕には何の価値もないんじゃないかって」
口にすると、胸が少し苦しくなる。
でも、みどりさんはすぐには何も言わなかった。
少しだけ僕の隣に浮かんでいる。
そして。
md「ボクモムカシハソウダッタ…キガスル」
pn「……きがする?」
md「ウン。」
pn「あんまり覚えてないんですか?」
md「ウン。」
みどりさんは少しだけ遠くを見つける。
md「ボクアンマリムカシノキオクガナインダ」
pn「そうなんですね」
md「ウン。」
僕は何も言えなかった。
それから僕は母さんが最後に言った言葉を思いだした。
『私たちはあなたの本当の親じゃない』
md「ドウカシタノ?」
pn「……」
少し悩んだ。
でも、みどりさんにも今まであったことを話した。
md「……」
みどりさんは、何も言わなかった。
md「ペイントサンハキットタイセツニサレテタンダネ」
pn「……」
確かに父さんも母さんも本当の親のように僕のことを小さい時から面倒を見てくれた。
md「ペイントサンノリョウシンハキットペイントサンノコトヲホントウノコドモダトオモッテメンドウヲミテタンジャナイカナ」
「ダカラキットダイジョウブダヨ」
胸の奥が、少しだけ温かくなった。
pn「……ありがとうございます」
md「ドウイタシマシテ」
僕は小さく笑う。
その時、みどりさんの視線が僕の胸元へ移った。
md「ア」
pn「?」
md「ソレ。」
僕は首を傾げる。
pn「これですか?」
ペンダントを手に取る。
月明かりを受けて、小さな石が淡く光った。
みどりさんは、さっきまでとは違う表情でそれを見つめていた。
md「……ソレ、ドコデモラッタノ?」
pn「どこで貰ったかは覚えてないんですけどずっと持ってるんです」
md「…ソッカ」
pn「はい」
みどりさんは何かを考えているようだった。
pn「……どうかしました?」
md「ウウン。ナンデモナイヨ。」
pn「でも……」
md「ホントニナンデモナイヨ。」
みどりさんは笑った。
けれど。
その笑顔は、どこか無理をしているようにも見えた。
pn「……?」
何か知っているのだろうか。
そう聞こうとした、その時。
md「ペイントサン。」
pn「はい?」
md「ココニイテモイイヨ。」
pn「……」
その言葉に、僕は目を見開いた。
昼間、レウさんにも言われた言葉。
――ここにいていい。
そして今、みどりさんも同じことを言ってくれた。
md「ラダオクンガツレテキタヒトデショ?」
pn「はい」
md「ジャア、ナカマダネ。」
pn「……仲間」
md「ウン。」
僕はその言葉を、心の中でゆっくり噛み締め た。
今まで。
僕はずっと、自分の居場所を探していた。
でも。
もしかしたら――
もう見つけていたのかもしれない。
pn「……みどりさん」
md「ナニ?」
pn「僕も……みどりさんと仲間になれますか?」
みどりさんは少しだけ目を丸くした。
そして――
md「モチロン!!」
嬉しそうに笑った。
md「ナカマダヨ!」
pn「……はい」
その瞬間。
さっきまで眠れなかったことが、どうでもよくなっていた。
僕は大きく欠伸をする。
pn「……ふぁ」
md「ネムクナッタ?」
pn「はい……」
md「ジャアモウネヨウ。」
pn「そうします」
md「オヤスミ。ペイントサン」
pn「おやすみなさい、みどりさん」
僕は自分の部屋へ戻った。
ベッドに横になる。
目を閉じると、今日は色々なことがあったなと思う。
魔女狩りから逃げて
らっだぁに拾ってもらい。
レウさんに会い。
そして、みどりさんとの出会い。
まだ分からないことだらけだ。
本当の両親も。
ペンダントのことも。
さっき聞こえた、あの声のことも。
でも――
pn「……明日も、みんなと話せたらいいな」
そう呟く。
すると、今度は不思議なくらい自然に眠気がやってきた。
僕はゆっくりと目を閉じた。
pn「……おやすみ」
静かな館の中。
月明かりだけが、僕の部屋を照らしていた。
そして。
僕が眠りについた後。
廊下では、みどりさんが一人でペンダントのことを考えていた。
md「アノペンダント…」
みどりは、誰もいない廊下を見つめる。
md「ドコカデ……ミタコトアルキガスル…」
けれど、いくら考えても思い出せない。
md「……マァイッカ!!」
みどりはそう呟くと、ふわふわと暗い廊下の奥へ消えていった。
そして――
眠っているぺいんとの胸元で。
ペンダントが、ほんの一瞬だけ淡く光った。
コメント
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おお、第4話読んだよ! 夜の館の静けさとか、みどりさんの登場シーンの「バァァァ!!」にはマジでビビったわ(笑)。でも、そのあとの会話で一気にほっこりした。ぺいんとくんが「仲間になれますか?」って聞くところ、じんわりきたな…。みどりさんも優しいし、ぺいんとくんの居場所ができてきてる感じがすごくいい。ペンダントの謎も気になるし、続き楽しみにしてる🔥