“光る未来”
中学3年の夏、もう、本格的に受験勉強に取り組まないといけない。
私は、放課後の誰もいない教室で、まだ明るい空を見上げながら、ふと考えた。
ヒカル「、、、嫌だな。」
受験勉強が始まる。そう思うと、すっごく、すっごく、
ヒカル「苦しいな、、、。高校は皆違うって、皆それぞれの道を進むんだって、わかってるはずなのにな、、、。ミライとも、お別れか、、、。」
ミライは、私の1番の親友。小学校からずっと一緒で、私はミライのことが大好き。
高校も、一緒になれたらなって、思ってた。
でも、ミライは私と違う高校への受験を決めていた。
それを知ったとき、悲しかった。でも、それがミライの選んだ進みたい道なんだ。
なら私は、ミライの親友として、応援したい。だからミライとは、最後まで一緒に笑っていたい。
ミライ「ごめんヒカル!待たせちゃったよね!!?」
ミライが教室に走ってきて、大きな声で言った。
ヒカル(笑って答えなきゃ、、、)
ヒカル「大丈夫だよ!学級日誌、職員室に持ってくのお疲れ様。」
ミライ「ありがとう!さ、帰ろ!」
ヒカル「、、、うん!」
贅沢かな、、、?
ヒカル「、、、まだ、ミライと、一緒にいたい、、、(ボソッ」
ミライ「え??」
ヒカル「え?、あっ、、、声に出てた、?」
ミライ「うん、、、ヒカル、理由とか、聞いてもいいかな?」
ヒカル「えっと、、、受験勉強が始まったら、忙しくなって、一緒に遊べなくなるし、高校に行ったら、もっと、会えなくなっちゃう。親友なのに、それが終わっちゃうような感じがして、、、嫌で、、だから、今のこの時間が、少しでも長く続いたらなって、」
ミライ「、、、そっか、ヒカルは、私と別の高校だもんね。不安だよね。今までの環境が全部変わっちゃうから。ヒカルは、一緒にいる環境が変わっちゃったら、もう、そこで私たちの関係は終わりって考えてるの?」
ヒカル「、、、うん。」
ミライ「私は、そうは思わないなぁ〜。だって、変わるのは勉強する環境だけだよ?私たちが親友なのは、これまでも、これからも、ずっと、変わらないでしょう?」
ミライはそう言うと、私の手を取って、笑顔で言った。
ミライ「私たちは、自分たちだけの”光る未来”(夢)を叶えに行くの!高校では、そこへ繋がる道を創りに行くの!確かに、皆と離れるのは寂しい。でも、終わりなんかじゃない!完全に会えないってわけでもない!お休みの日に一緒に遊んだり、スマホで連絡だってできるんだから!」
私は、ミライの言葉を聞いて、そうだ、!、と思った。
ヒカル「、、、そっか、、終わりじゃなくて、新しい始まり、なんだね。」
ミライ「うん!皆それぞれ新しい始まりへの道を進むの。」
ヒカル「そっかぁ、、、そうなんだね、終わりじゃないんだね、、、よかったぁ、、本当、、よかった、、」
私は、笑いながらも、涙を流していた。
ミライは、そんな私を優しく抱きしめてくれた。
私はミライに抱きしめられたまま、しばらく泣いた。
その後、昔のように、2人で手をつなぎながら、一緒に帰った。
受験勉強の始まりが、嫌という気持ちから、頑張ろうという気持ちに変わった。
ヒカル/ミライ(自分だけの新しい道を進む大切な一歩を、ミライ/ヒカルが、無事に成功できますように。)
ヒカルとミライは、互いにそう、空へと願った。
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一次創作「光る未来」
#結愛のストコン 感動部門 提出作品
制作者 はる haru
コメント
5件
いやなんだこれー!!!! みんな神やん笑笑 光るくんとミライちゃんを 合わせて光る未来にしたの ロマン過ぎないか…❓🥰 いや感動系いっぱい出してくれて 嬉しいホント🥲🥲 素敵な作品を有難う🫶🏻💕 結果楽しみにしててね‼️