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1週間後に迫ったC国との戦争。
C国とは昔から対立しており、あちらから戦争を仕掛けてきた。
1度シャオロンが怪我をし、ゾムが偵察に言ったところ、地雷、そして奇襲をしかけ我々の領地を奪おうとしていた。
「はぁ~~??当たらへんのやけどコレッ…!!」
「そんなキレんなやロボロ~笑コレなんて気持ちやで気持ち笑」
「そんな適当な事言っとんちゃうぞお前ぇ…」
現在、射撃訓練場に全員が集まり射撃の練習をしていた。メンバーの中でも飛び抜けているのは大先生。そしてグルッペンだ。グルッペンは幼少期からエアガンなどが好きだった為、謎にエイムがいい。
そして大先生、感覚が鋭い為、風の向きなどで打ち方などを変えているそうだ。そして、この中でも1番下手と言われているのが
「あ、ほらとんち…笑また握り方ミスっとるで、ほらこうやんねん。」
「あー…もうほんま…なんでこんなにセンスないねん俺ぇ…」
「エミさんでも射撃できんのになぁ…笑」
「ちょッ…それは私の事バカにしとるやろぞむさんっ…!」
トントンは剣術や体術、コンピューターなどには手馴れており、右に出るものはなかなかいない。だが、どうも銃撃戦となると集中力が切れるのか、なかなか的に当たることは少なかった。
「やっぱトントンは剣術の方が向いてるみたいだな…。」
「まぁ…俺は銃極めるつもりはあらへんのやけどね…。」
「練習しといて損は無い。俺も沢山練習したんだぞ?」
「百発百中のアンタにいわれたくないですぅー…!」
グルッペンは片手でいとも簡単に的の中心を狙う。まるでおもちゃを持っているかのように、軽く引き金を引けば射撃訓練場に銃声が響き渡り、的のど真ん中を貫く。
「おぉ…流石ぐるちゃんやな…僕も勝てへんわ…笑」
「ン、まぁな?笑よし、とりあえず今日は終了。全員体を休めろ。残り1週間だからな。」
「はーい…、全員で酒飲み行きません?笑」
「ッおい、今の話聞いてたか!?笑」
全員が射撃訓練場からバタバタと足音を立てて出ていく。ふと横を見ると、レパロウが1人銃を的に構えていた。
「…なにしとん?、あいつらと一緒に行かないん?」
「あー…、俺はまだもうちょっと残ってたくて…笑 全体的にレベル低いし…笑」
「俺よりは銃の扱い上手いやん笑」
「トントンさんは剣術が凄いやないですか…!笑 」
そう言いながら銃を構える。銃声が耳に入れば、的から少し外れていた。だが、俺よりは構えや振動で体が揺れることもなく、そこまで気におうことでもないんじゃないかと思う程だった。
「トントンさんは、どうしてこの軍に入ろうと思ったんですか?」
「え?、なんや今更…、…まぁ、グルさんが居たから、入った。」
俺はグルさんと幼少期から仲が良かった。毎日のように遊び、グルさんの世界を征服するとやらの遊びにも付き合ってあげていた。本当に軍を作ると言った時は驚いたが、この人なら、こいつならきっとできる。そう信じて俺は総統の右腕になったのだ。
「へー…なんか…ほんとにグルッペンさんのこと尊敬してるんですね…笑 」
「まぁな…昔っから一緒やし…笑、…レパロウはなんで入ろうと思ったん?」
構えていた銃を置いてレパロウは呟く。
「…最初は、入る気なかったんです。俺。」
レパロウは遠い国で無理やり兵隊として雇われていたらしく、どうも逃げてきた先に我々国があったのだという。最初はまよっていたが、メンバーの楽しく仲睦まじい姿に心打たれたそうだ。
「…やから、俺は…グルッペンさんみたいな大きい夢はないけど、…皆さんみたいに強くなりたいんです…、!」
「…!…ええやん、それも十分でっかい夢やで。」
ありがとうございます、と俺に声をかけると、そそくさと射撃場から出ていく。足音がなくなり、しんと静まり返った射撃場訓練場は、どこか、寂しげに感じられた。
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「……。」
コツコツ、と足音が廊下に響き渡る。射撃訓練場を後にし、ショッピ達は酒を飲みに行ってしまった。
自室に入れば、着ていた漆黒のコートを脱ぎ、椅子にもたれかかるように座る。
「はァ…、、…やーっぱおかしいよなァ…」
あれだけ嫌がっていた射撃訓練も、今日は何故か素直に来ている。何時もより集中力があったのかは分からないが、的も多少は当たっていたようだ。
銃をもつ手は震えていた。まるで何かを怖がるように。目線も四方八方に散らばり、明らかに焦りを感じているような…。
「…誰だ。バレてるぞ。」
「…うわぁ…足音たててへんのになんでわかんねん…グルちゃんさぁ…」
がちゃ、と扉を開ければ嫌そうな顔をした鬱が入ってくる。俺の部屋を尋ねるとは珍しい。
「…んで、やっぱグルちゃんも気になってんねや、とんちの事。」
「…まぁな。あれでも幼なじみやし。」
「ほーんま気ぃ合うなぁ…笑、最近様子おかしいなーとは思っててん。」
そう言って俺の机の前までくれば、軽くため息をつく。
「…トントン、相当悩んどるから寝れてへんし、飯もろくに食ってへんよ。」
「…わかってる。俺が気づかないわけないだろう。」
「まーな。僕も、そーゆーのには敏感なもんで笑」
「やから、ちょっと休ませたいんやけどさ、ええ?」
「そのつもりだ。3日は休ませる。」
ありがとグルちゃん、と俺に猫なで声で言えば部屋を出ていく。
大先生は人の変化に敏感だ。体調が悪くなればすぐに分かる。簡単に対応してくれるが、トントンのことについて本人に触れていない、という事は、それほど重要なのだろう。
「…………」
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「…」
「お、トントン何しとんのー?」
「ん、?、あー、シャオロンか。」
「暇なんやったらさ、ゾム達と飯行くんやけどこぉへん?」
「…いや、俺はまだ、書類とか残ってるから…」
「そんなん気にせんでええやろ、ほら、たまには息抜き大事やで?笑 」
そう言って俺の腕を無理やり引っ張っていく。
「ッぇ”、でも書類が、…!」
「顔疲れとるよ、今日は俺が奢るから、な?笑」
嬉しそうに、楽しそうに笑顔をこぼす彼に言い返すことは出来ず、そのまま腕を引かれる。着いたのはラーメン屋。久しぶりだな、と思いながらゾム達と一緒に入っていく。
「…おー、美味、!ここの店美味いな…」
「やろぉ?やっぱ俺の目に狂いはないねん…!!」
「さすがゾムやわほんま笑」
2人は楽しそうに話しながら食べ進めていく。俺は目の前のラーメンを少しづつすすり、久しぶりに胃に重いものをいれ少し気持ち悪さを覚えていた。美味しいと感じるまもなく喉まで湧き上がってくる気持ち悪さ。顔に出さないように耐えながら最後まで間食する。
「、ご馳走様でした、。」
「ん、……次は、おすすめのバイキングでも行こか、?サラダとかもあるし!」
「ええやん!次はそこ行こうや~笑」
ゾムは俺に肩を貸しゆっくりと歩いて外に出る。俺の体調が悪いことに気づいたのか、軍に帰れば医務室に送られた。
また迷惑を掛けた。無駄な心配をかけて、体調管理もまともに出来ない。どうしようかと思ながらも眠気に耐えられずそのまま目を閉じるのだった。
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お久しぶりです。投稿が遅くなって申し訳ない。
久しぶりに執筆をしたので内容がごっちゃになっているかもしれませんが、しっかりと完結までいかせていただきます。
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