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#へたくそだけど許して
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名前と容姿は好きな様に🫶🏻
天然で鈍感、でも剣の腕は人並み以上。
任務中でもあっけらかんと笑い、知らず知らず義勇と実弥を振り回す不思議な存在。
その強さと無自覚さで、
二人の心を揺さぶる——。
任務は、最悪の組み合わせだった。
不死川実弥と、冨岡義勇。
そして、その間に立たされる私。
「……はぁ、なんで俺がコイツと組まなきゃなんねぇんだよ」
「任務だからだ」
「答えになってねぇんだよ」
——仲、悪いなあ。
山奥の村。
日が沈むと同時に現れる鬼は、
“血の匂いを辿って獲物を狩る”らしい。
しかも今回は、
複数体の群れ。
「でも、2人とも強いから安心だね~♪」
一瞬、空気が止まる。
「……は?」
「…………」
……あれ、今なんか変なこと言った?
その時だった。
風に混じって、鉄みたいな匂いがした。
「来るぞ」
低い声と同時に、影が揺れる。
次の瞬間、視界に飛び込んできたのは——
人じゃない、“何か”。
「下がれ」
気づけば、前に立っていたのは冨岡さんだった。
無駄のない動きで、鬼の首を落とす。
速い。
「ぼさっとすんなァ!!」
横から怒鳴り声。
不死川さんが、別の鬼を斬り伏せる。
「数が多いな……!」
「チッ、面倒くせぇ」
——でも。
「大丈夫だよ」
私は刀を握り直す。
「私も、戦えるから」
踏み込む。
一体、二体。
斬るたびに、空気が震える。
でも。
「っ……!」
視界の端で、もう一体。
避けきれない。
——その瞬間。
「動くな」
腕を引かれ、体が引き寄せられる。
「……冨岡さん?」
気づけば、背後にいた。
静かな呼吸と、冷たい刃。
鬼はすでに、崩れている。
「これくらい平気だよ?」
そう言ったのに。
「平気じゃない」
短く、低く返された。
——その時。
「おい、どけ」
乱暴に割り込んできたのは、不死川さんだった。
「手当てなら俺がやる」
「……問題ない」
「あるだろうが」
ぐい、と腕を引かれる。
「無茶してんじゃねぇ」
近い。
怒ってる顔、なのに。
「仲いいね」
「よくない」
「ねぇ」
ぴったり重なった声に、思わず笑った。
その隙だった。
地面が、軋む。
「——上だ!!」
見上げた瞬間、巨大な影。
今までの鬼とは、明らかに違う。
速い。
重い。
避けきれない。
「っ——!」
身体が、動かなかった。
その前に、割り込んできた影。
「チッ……!」
不死川さんが、真正面から受け止める。
血が飛ぶ。
「何してやがる!!下がれ!!」
怒鳴り声。
でも、その背中が揺れた瞬間。
——危ない。
気づいた時には、動いていた。
「任せて」
踏み込む。
呼吸を整えて、一閃。
首が、落ちる。
静寂。
任務は、終わった。
「……もう少し、自分を大事にしろ」
ぶっきらぼうにそう言って、
不死川さんは振り返らなかった。
——怒ってるのかな。
そう思っていると。
「……無事でよかった」
隣で、小さな声が落ちた。
見上げる。
冨岡さんが、こっちを見ている。
「え?」
「心配した」
たった、それだけ。
それだけなのに。
胸の奥が、少しだけ苦しくなる。
「……そっか」
うまく言葉が出なくて、
それだけ返した。
風が吹く。
さっきまでの戦いが、嘘みたいに静かで。
——ああ。
きっと私は、まだ何も分かってない。
でも。
この気持ちの名前くらいは、
いつか、気づけるのかもしれない。
あとがき
読んでくださってありがとうございます。
今回は、義勇さんと実弥さんの取り合いに、
ちょっと天然な主人公を巻き込んだ
短いお話を書きました。
戦闘シーンもありますが、
二人の微妙な温度差や、
主人公の無自覚な魅力を楽しんでいただけたら
嬉しいです。
義勇さんの冷静さと実弥さんの熱さ、
そして夢主の天然さ……
この三人の組み合わせは書いていてとても
楽しかったです。
読み切りなので短めですが、
少しでもドキドキや笑い、
緊張感を味わってもらえたら幸いです。
最後に、
この世界での冒険はここで一旦終わりますが、
また三人の小さな日常や任務を妄想して
もらえたら嬉しいです。
読んでくださって、
本当にありがとうござました!
コメント
5件
え、2人が良き
ノベル上手すぎる😭
戦闘シーンがちゃんと 伝わってくる 凄😳