第弐章「謎は増えるばかり!」
「あ、あの。別に戦えと言うならやりますが、どう戦えばいいですか?私ここに居る皆さんみたいに強くないですよ。ま、まあ。高校時代ちょっとオラついていたですけどね…」私はつい戦いと聞き黒歴史の高校時代を思い出してしまった。 あの時「戦って勝つ!」ということしか考えられなかった。とても恥ずかしい思い出だ。 そう思い出している時、紅葉は「こっちで戦い方とか、いろいろ教えるからいいよ〜。と言うか、高校時代すごいね!俺たちは君がそんくらいの時……」すると、突然バルが怒って私の前に突然現れた。
「おい紅葉…今そんな話すんな…」と言ってどこかへ行ってしまった。その次に紅葉が笑顔で「ちょっと水飲んでくるね。物音しても気にしないでね〜。」そういい、ササッと廊下に出て言ってしまった。そして、スーッとリリーが来てバルがなんであんなに怒っていたか教えてくれた。
「ごめんね〜。君が高校ぐらいの時バルはただの村のヤツらのひとりだったんんよ〜。その時は、紅葉と、俺と、バルの姉貴、シダと言うヤツと他のやつがいたんよ〜。でもシダは暗殺失敗して死んじゃったんだ〜。それがバルにはとてもショックだっらしくその日からすごくツンツン野郎になっちゃって、そしてそのシダの遺体を見て『俺は…姉さんを殺したやつを絶対殺す!俺が姉さんの仇を摂る』って言って自分の腕をシダの爪で切り傷をつけてこの暗殺舞台に入ったんよ〜。」そうリリーの話を聞いて私は何も言えなかった。
(そう言えば…なんで私の高校時代がいつぐらいってわかったんだろう。まぁ、こんな話の後にそんなこと聞かない方が…いや、やっぱ言おう!)
そう考えていた時、《ドン!!ガンガン!!》
なにかにぶつかっている音と動物の声がした。
「え、なんの音…」そう呟くとリリーが突然立ち上がり、光出した。《ガゥルル…》
リリーは虎に変身したのだ。私は驚きを隠せないぐらいの顔をした。
「ごめんね〜。なんか紅葉とバルの喧嘩がヤバそうだから僕の背中に乗って〜。」そういい近ずいてきた。私はビクビクしながらも、リリーの背中に乗りこの城から出た。
「うわぁ〜。リリー。君虎だったんだね。」そう言うと、リリーは頷き猛スピードで走ってさっき居た城から逃げた。
「よ〜し、ここまでこれば大丈夫かな〜。ごめんね〜。驚かせちゃって。この世界の人はこんな感じで何かしらの動物になれるんよ。あ、ほら見てみな〜。あの二人も変わって戦ってるよ〜。」
「え。あ、ホントだ。凄。」私の前では、大きな狐と大きなトンビが戦っていた。
「え、あれ…しかも城が壊れちゃうじゃん。」
「あ〜、大丈夫だよ〜。だってまだアジトじゃないからさ〜。ここは百年前に鬼が住んでたところだよ〜。だから、破壊してもいいわけよ〜。」私は考えることをやめてこう言った。
「あ〜、なるほどねー。」リリーが
「スリープデッド」
と呪文の言葉を放って、リリーが「グァァ」と叫んだ。すると2匹はスンッと寝てしまった。
「わ〜お。すごいですね!強すぎなのでわ…」そう言うとリリーは首を振った。
「いや〜、僕あの二人の下ぐらいの力だよ〜。雑魚雑魚〜。」私は絶対嘘だと思ったが言わなかった。なんかあんまり言わない方がいいと思ったからだ。
「んで、どうするんですか。二人寝ちゃいましたよ。しかも、アジトはどこら辺でしょうか。」
そう言うとリリーは、
「もう一回僕の背中に乗って、あの二人のところ行くよ〜。紅葉はワープが使えるから行こー。」
「なんで、私が寝ている時そのアジトに連れていかなかったんですか?」と聞いた。
「え、いや〜。君の…を治……か…ジトに………た方が……」突然リリーの声が途切れ途切れに聞こえて体がだるくなってきて倒れて…《バタ、》
第弐章~完~
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