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mn × ri
※学パロ
※似非関西弁 何となくの知識で書きました。雰囲気で読んでください。
※女装表現有
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雷に撃たれたような、そんな衝撃が走る。
時が止まった。 たくさんの人が周りにいるはずなのに、耳に届くのは彼女の声だけ。何故か目が離せなくて、呼吸もままならない。 透き通った青空の下、俺は一人立ち竦むことしか出来なかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈ mn
「はぁ… 」
今日何度目か分からないため息が口から溢れた。彼女のことを思ったら心が締め付けられるように痛くて、耐えきれず言葉に吐き出す。
「ほんっまに可愛かったんよその子。目ぇでかくて睫毛も長くて…べっぴんさんすぎて天使かと思たわ 」
彼女について相談し始めてからどのくらい経ったのだろうか。
目の前に座る二人は、相槌を送ってはくれるが、何を考えているのかは分からなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈ ru
ウェンに相談があるから急ぎファミレス集合と連絡が来たのが1時間半前。何事かと思って慌てて来たらそこに居たのはウェンと知らない金髪陽キャ。
軽く自己紹介が終わったと思ったら、ウェンの友達、マナから何故か恋愛相談を受けていた。ほんとに意味がわからない。
もう初めに頼んだポテトはとうに冷めているだろう。
「あぁ…また会いたいわ。いや一目見るだけでもいい。願わくばお近づきになりたいけど…あ”ぁもう顔あつなってきたわ 」
どうやらマナは先週末あったうちの高校の文化祭で見かけた女子を探しているらしい。
うぅ…と唸るマナを横目に、俺の隣に座って相槌を打っていたウェンが諭すように話し始めた。
「要するにマナはさぁ、一目惚れしちゃったその女の子にもう一度会いたい!から、探すのを手伝って欲しくてロウきゅんを呼んだんでしょぉ?」
違う? とポテトを頬張りながら首を傾げるウェン。なるほど、だから俺が呼ばれたたのか。ただの恋愛相談で呼ばれたのではなくて、人探しのために呼ばれたことを俺は 理解した… おい 待て、さりげなく
「 ロウきゅんって呼ぶな 」
「おっ!デイリーきたぁ!」
俺らが話している間もマナは頭を抱え続けていた。
そして、結局ウェンの言葉が図星だったのであろうマナが赤い頬を両手で隠しながら渋々といった様子で口を開いた。
「そぉなんやけどぉ…でも、ロウ多分あれやん…そのぉ、さ?まぁ…」
ごもごもと言葉に詰まるマナに俺もとうとう痺れを切らす。
「なんだよ。言いたいことあるならはっきり言えよ 」
「その、ロウって…」
マナが覚悟を決めたような顔をしてやっとこちらを向く。
「…友達、あんまおらんやろ?なんや頼みづらくて!ほんまに!悪口やないから!!」
俺の愛嬌の悪さや、口数の少なさから、想像したのだろう。
申し訳なさそうなマナと爆笑しているウェンを見て、深いため息が零れた。
┈┈┈┈┈┈┈┈ mn
「なるほど。それで俺が呼ばれたんですね。確かに小柳くん友達居ないもんね 笑 」
今にも殴りかかろうとしているロウを宥めながら自分の隣の席を彼に勧める。
ロウがちょっと待ってろ、と言ってスマホを掴んで外に出て15分。不思議な雰囲気を纏った綺麗な男…?を連れて帰ってきた。
「初めまして、星導ショウって言います。小柳くんとは同じクラスで…」
俺に向かって笑いかけながら星導が続ける。
「小柳くんより人望があります。もし俺で良かったらその女子を探すの手伝わせてください 」
「ふざけんなよ星導?お前だってそんなに…」
売り言葉に買い言葉で今にも喧嘩を始めそうなロウをウェンが抑えつつ、星導は楽しそうに笑っていた。
俺は段々と彼女に近付いているように感じ、冷めたポテト片手に拳を握った。
「それじゃあ、マナが探しているその女子の容姿、詳しく教えて頂けませんか?」
そう、星導が口火を切った。
俺は記憶の糸を手繰り寄せて、質問に答えた。彼女は 黒髪ツインテールで、服装はコスプレ衣装を…背丈、声……
星導は静かに俺が言ったことをノートにまとめていった。 そのノートを覗き込み、ロウがぽつりと呟く。
「これって俺らと同学年じゃね…?」
「そのようですね」
俺が伝えた情報の中で、コスプレ、という情報があまりに大きく役立ったらしい。 彼女はメイドのコスプレをしていた。
ロウ達の高校の文化祭で、メイド喫茶を運営し、メイドのコスプレをしていたのは彼らの隣のクラスだけだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈ kgt
「はっっっっくしゅぅひぃやっほい!!」
「なんやそれ、くしゃみ?」
ぼくの隣で変なくしゃみみたいなんしたのは伊波。ぼく達は今、先週末行われた文化祭片付けの真っ最中だ。
「なんや笑 可愛いメイド服着て、風邪でもひいたん?」
そう、ぼくのクラスはメイド喫茶を運営していた。伊波は学級委員で文化祭役員でもあったから本当にバタバタしていた_
それも、メイド服を着ながら。
「確かにオレは可愛かったけど、ちょぉっとからかいすぎじゃない?カゲツ」
「ごめん、でもほんと似合ってた。ほんと可愛かったもん」
ちょっとからかいすぎたとは思ったが、似合っていたし、可愛いなと感じたのも本心だ。 褒められて少し上機嫌になったのか、伊波はにこにこと嬉しそうに笑った。
「まぁそんなに言うなら許さなくもないけど…オレはカゲツのメイドが見たかったの!」
伊波の言うとおり、ぼくはメイド服を着なかった。元々、伊波も裏方だったのだが、ホール予定の女子が怪我をして代役で駆り出された。それをぼくはキッチンから見ていた。
「絶対似合うし、可愛いと思う。今度個人的に着よ?メイドじゃなくてもいい。その顔の良さ活かそうよ 」
「メイドじゃなくてもいいなら、ぼく執事とかミニスカチャイナのコスプレ衣装持ってた気がする 」
前に友達を驚かせようと、買った服があったのを思い出した。
「執事はまだしも、ミニスカチャイナは意味分かんない。カゲツ、そういうのが好きなの?」
何だか違う勘違いをされて慌てて反論をした。
「違う!友達が!あかぎがそういうの好きなんよ!!たぶん!」
ごめんあかぎ。優しいあいつなら許してくれると思いながら、性癖を押し付けた。
「へぇ、あかぎって人が好きなのね?てかカゲツに着させるのやばいね。相当変な人でしょそのあかぎって人 」
「変な人ではあるけど、良い奴だよ。今度紹介するわ 」
「楽しみにしてる笑」
いつなら彼は暇だろうか、今度遊ぶ予定を組もうとぼくはスマホを取りだした。
┈┈┈┈┈┈┈┈mn
「かげつきゅん!おはよう!!!」
「おはようあかぎ 」
朝から元気なウェンの挨拶を優しく笑いながら返す白髪の男の子。
ロウと星導、ウェンと俺の4人で恋愛相談をしてからちょうど1週間。
俺たちはなんと遊園地に行くことになった。しかも、ロウや星導の友達も一緒。そして何故か白髪の彼はウェンの友達。まぁ人なんていればいるほど楽しいとは思うが、さすがの俺も初対面遊園地は初めて。ただただウェンの人脈に驚いていた。
「はじめまして、叢雲です。よろしくな 」
「あ、あぁ!よろしく!俺は緋八マナ言います!」
どうやら彼は叢雲カゲツ、と言うらしい。白い髪がふわふわと風に靡いて雲みたいだ、なんて思いながら彼と自己紹介をしていると、
「すまん遅れた 」
「すみません遅れました!」
走りながらこちらに近づく声。振り返ると、ロウと星導。
「なに?二人で仲良く来よったん?笑」
最近二人と仲良くなって気付いたこと。この二人、相性がいい。漫才とかやったらウケると思う。
「なわけねぇだろうが誰がこんな奴と来るか」
「はぁ?俺が何度電話してあげたと思ってるんですか。明日起きれるか分かんないから電話しろって言ったのそっちでしょ?」
あかん、喧嘩の発端作り出してもうたかも。とりあえず仲が良いのは分かったので喧嘩してる二人を宥めながら、あと一人、来てない人を5人で待つ。
「その、ライって子とカゲツはロウ達のお隣のクラスなんでしょ?」
ウェンが俺が自ら聞けないのを分かってなのか、今回遊ぶ理由、本題を口に出した。
「そうだけど、ぼくは裏方だったからあんまホールの女子のことちゃんと覚えてないんよなぁ… いなみだったらホールに居たし覚えてるかも 」
「ほんま!?うわそれやったらめっちゃ助かるわ…!」
カゲツからいなみライ、の話を聞く度にあの時文化祭で見た彼女に近付いているのを心から感じた。
「ごめんなさーい!!! 遅れましたー!」
よく通る、爽やかな声が響いた。
その声は俺が、あの時聞いた彼女の声によく似ていた。
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