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このお話には、実は後日談があるんだよ😳
そんなことがあって、しばらく経ったある日のこと。
若者が町に向かっていると、峠のふもとに見慣れない茶屋があった。店の女が、道を往く人に休んでいけと声をかけている。
若者はちょっと不審に思ってしばらく遠巻きに眺めていたんだが、ちょっと考えがあって、通りすがりを装って声を掛けられるままに お茶を呼ばれることにした。
店の女は、「すぐにお茶をお持ちします。お団子の用意もありますんで」と言って、小屋の奥に引っ込んで行った。
若者はすぐさま茶屋の裏手に回って、小屋の壁に中が覗ける節穴を見つけると、
そこから小屋の中の様子を覗き込んでみた。
すると 思った通りだった。 小屋の中ではキツネが馬の小便でお茶をいれ、そして馬の糞で せっせと団子を作っているところだった。
若者は、しめしめ今度は騙されんぞ。しかし どうやって懲らしめてやろうか?と
そう思っていたところで背後から人の声がするのに気が付いた。
「おい、お若いの。馬の尻の穴を覗いて、そこから何が見えるんじゃ?」
若者が声のする方を振り返ると、そこには何人かの人が物珍しそうに若者を見ている。
事情を説明しようと、壁の節穴を指差すと、そこには小屋はなく馬の大きなお尻があった。(本当に危ないから馬の後ろには絶対に立っちゃいけないよ!)
若者はすっかり騙されて家に帰ったそうな。
むか〜し、ぽっこり。お話はこれでおしまいだよ ☺️✨