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あれから更に一月、みずちゃんと少年の仲はすごく良くなった。
次第にみずちゃんが苦しむ時も近づいてきている。
そしてぼくの胸の中でもよく分からない感情が渦を巻いている。
「……それさぁ、るい、みずちゃんの事好きでしょ」
「……は??なんでそうなる??にこり、そういうのまじでだるいぞ」
「るいが感じてるのは嫉妬だよ、嫉妬」
「しっと……?」
「作られた時、神王に言われなかったかー?自殺担当の説明された時」
「されたと思うが、覚えてないな。ぼくには自殺はとことん向いていなかったようで、話の内容もほぼ頭に入っていない」
「あー……自殺担当ってさ、書類書く時に亡人がどうして自殺したか、理由を書くわけ」
「あぁ、そんなのあったな」
「それの理由でな、嫉妬、っていう……なんて言うんだろう、こう、相手に対して羨ましいとか、そういうのが歪んだものを抱いて死ぬやつがいるんだよねぇ」
「……??なんで羨ましいで死ぬんだ??ぼくは神王様と親しくしてるにこりが羨ましいが、別に消失したいとは思わないぞ」
「あーっと……その人の立ち位置に自分がいたら……とか、なんで俺じゃなくてあいつがーとか、そういうの」
「……よく分からないな。ぼくにはまだ難しいようだ」
「まぁ、そうだな。とりあえず天使と人間の恋は禁断だからな。まぁ禁断の恋ってのもいいかもしれないけど」
「なっ!!だから恋してない!!」
「あら、いくらお子ちゃまでも恋は分かりましたか〜すごいでちゅね〜」
「馬鹿にするなくそにこり!!!」
「いたっ!!ちょ、叩くなくそるい!!」
ぼくは恋なんかしてない。