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この世界は力こそすべて
弱いものは強いものに支配される
ただそれだけだ
簡単で残酷な世界
弱いものは知恵をはたらかせて、時に仲間を集め強きを砕こうとする
強いものは弱いものを下に置き、信頼するものをそばに置き地を支配する
下克上なんてものは日常茶飯事におこり、戦争の火種はそこらに撒かれている
私はただ、そうして世界が動くのを見守ることしか出来ない弱き者
たとえこの地で戦争が起ころうとも、足を震わせて命乞いをするしかできない
だからこうして、強き者の下にあるのだ
弱き者は強き者に守られ、背中を見つめる
強き者は背中を弱き者に託し、前を行く
争いに私情など持ち込んでは隙を見せるだけ
あなたは強いから、一切の隙も見せない
たとえ、仲間であろうとも。
どんな時でも肌身離さないその刀がそれを語っている
私がその懐に入れたことは無い
部屋に入れても、2人夜を過ごそうとも
1度も、1度もそんなことは無かった
悔しい?違う
悲しい?違う
涙が止まらないだけ
だって、この気持ちを一言で表すにはあまりに複雑過ぎるの
空いた穴は二度と塞げない