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old friend
「ふんふふ〜ん」
「クロエ、妙に上機嫌だな。結構 キモイぞ」
「今日は、ノアにプレゼントを買おうと思ってね」
「ノア?誰だ?」
「あぁ、レオンには言ってなかったや。忘れてた」
「ちょっと前に子供拾ったんだよね」
「は?」
「はぁぁぁぁぁ?!!!」
「声でかい…静かに、」
「子供?お前が?!」
「だから…声」
「嘘つけ!」
「……」
無言でレオンを殴った。
もちろん、グーで
「痛ってぇ!ごめんって……」
「まぁ、あっちのカフェで詳しく話すから……」
「お、おう。」
-カフェ店内-
「で?子供を拾ったって話は?」
レオンが乱暴にコーヒーを机の上に置く。
(少し こぼれてる……)
レオンをなだめるように、ノアを拾った経緯をなるべく簡潔に説明する。
「なるほど? 」
「で、その子供……」
「ノア 」
「あーはいはい。ノアちゃんは、今何処に?」
「家」
「今、一緒じゃないのか?」
「うん」
「えぇ、普通殺人鬼かもしれない少女を家に置かないだろ。」
「ノアは人殺しじゃないよ」
「それは魔法で分かったこと?」
「いや。事件の詳細を聞けばすぐに分かる。」
「是非聞かせて欲しいものだな」
「君には分からないよ。
私にしか分からないから。」
「へぇ」
「なら、もう1つ問題があるぞ」
「何?」
「普通、濡れ衣を着せられた人を守ったなら、1人にしないだろ。」
「警察や真犯人が狙ってるかもなんだぞ。」
「それは……」
「そうじゃなくても、子供を1人でお留守番なんて、危ないだろ。」
「君でも まともな事言えるんだね」
「おい」
「……普通さ、平日は みんな会社や学校に行って、休日は友達と遊ぶ。
私にそんな普通は出来ない。
いつかノアが、そんな私に疑問を持ち始めたら、私は……」
「へー。大事に思ってるじゃん。
ノアちゃんのこと。」
「?」
「てゆーか、お前のことだし、ちゃんと護衛してそうだよな。 」
「……」
「行こうぜ。プレゼント、渡したいんだろ?」
「…!」
「うん。行こう!」
「ハハっ。僕もノアちゃんに会いたくなったよ。」
「私のノアは渡さないよ?」
「いや、そう言う意味じゃなくて、」
「ノアに結婚はまだ早い!
いやでも、ノアが望むなら……」
「おいクロエ、」
「いやいやいや、やっぱダメ!
私がノアを守らないと……」
「聞こえてないな」