テラーノベル
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扉の先に居たのは初兎だった。
俺が来るや否や表情を
歪めて何か呟いたけど…
威風「あ?なんか言った???」
初兎「…なんも言ってへんわボケ。さっさと検査終わらすぞ、そこに掛けぇ。」
威風「おん、??」
そう言って初兎は俺を割と上等な椅子に座らせ、自分は白衣を羽織りだした。
そして何やらスマホの画面をタップし…
初兎「ん゛っんん゛!!!…では、青凪威風さん。今から貴方の精神状態をチェックする為の、簡単な質問に答えて頂きます。」
奴はタバコの火を消し、優しげな笑顔でこう言った。
え…なん急に…キモ、、、、
初兎「…☺️」
ゲシッ
威風「あだっ!!」
声に出てたかぁ…
初兎「まず最初に~~…」
威風「~~~、、、、、」
初兎「では、これで質問は終わらせて頂きます。」
ピコンッ
何分か会話を続けて、初兎はまたスマホの画面に触れた。
威風「…なぁ、録音しとったん???」
シュボッ
スゥー,,,ハァーー…
初兎「…まぁな、本部の方に渡さなアカンねん。」
威風「ふぅーん、え、これで終わり??」
初兎「…せや。」
威風「え゛っ、案外楽な物やな!笑。んじゃ、俺はないこ待たせとるから、お先に…っ」
ガシッ
初兎「待てや。」
威風「…はは、笑」
席を立とうとしたら腕を掴まれたので、大人しく座り直した。
威風「なにぃ?笑。しょにだはそんなに俺に構って欲しいん?笑」
初兎「しょにだて…なぁ、お前、」
威風「ん?」
初兎「僕の事嫌いか???」
…はは、は。
今は、こう言うべきだろうな。
威風「大っ嫌い!笑笑」
初兎「…そ、、僕も嫌いや。やから、」
『恨んでくれても構わへん。』
…嘘吐き。
ホントは、『恨んで欲しい』癖に。
最後に俺はふかぁーく息を吸って、目を閉じた。
あーあ。痛いの嫌いやねんけどなぁ、
ーーーーーーーーーー
初兎「…」
なあ、なんで逃げんかったんや。
お前の力なら、僕の腕くらい簡単に振りほどけたのに。
僕の事嫌いなんやろ、??やったら…やったらさぁ、、!!!
威風「な゛…に、なきそ、な顔してんねん。」
初兎「!!」
威風「なきだいのはッ゛…こっちやっ、、て、、な、笑笑」
僕の神経毒。指先一本動かせん筈や。
それなのに…
威風「しょ゛、、ぉれは、だいじょぶ、やから、、!笑笑」
それなのに、、、、、!!
威風「ますい、、ぁ゛りがとな、笑」
初兎「…ッ~!!!!」
必死に…僕の痛みを取り払おうと、、!!
こんなの何の意味も無い!!!
絶命の痛みに比べれば、こんな麻酔、!!!!
むしろ障害だ!!!!
逃げ出したくても逃げ出せない…!!!!
、こんなの拷問じゃないか…
僕は…こんな事がしたくて此処に来たんじゃない…
人を救いたくて…来たのに、、、、、、、
初兎「ぉまえなんか、…お前なんか、大ッッッッッッ嫌いやッ…!!!」
威風「…。」
にこっ
初兎「ッ!!」
グサッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
威風「ッ゛゛゛…゛ぁ゛ああ゛あああ゛ああ゛ああ゛あ゛あああ゛ああ゛ああああ゛あぁあ゛ああ゛あ!!!!!!!!」
『ぁ゛あああ゛ああ゛ああ!!!!』
騎恋「っ、、、、」
ごめんまろ。ごめんしょうちゃん、。
騎恋「ごめん…、、、、!!」
膝を抱えて丸まる事しか、俺には出来なかった。
コメント
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(´つД⊂)ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ ちょっ、本部潰しましょう。こんな検査させる本部は🎲みんなに潰してもらいましょう!!もういやぁ😭🤪ちゃんが……うぅ…🍣くんと一緒に膝抱えて丸くなるしかないですよ私達も 🐇ちゃんは本当に優しい人ですよね、神経毒って麻酔ですよね?指1本動かせないって言ってたし。麻酔してても痛いのは痛いし動けないとか辛すぎる…検査ってみんなやるんですか!?