前回のあらすじ__。
思わずの悪夢に苦しむtkpn。
みんなのことを信じられなくなり、部屋からも出たくなくなってしまう。
そこへ、utとhrtiがtkpnの部屋へと向かう。
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hr「utはさ…なんでそう思ったんだ?」
ふと隣にいる俺の書記長、utに聞く。
utは「えッッ…?」と返事をするきり、考えるように黙ってしまった。
俺とutは、冬に珍しいぐらいの大喧嘩をした。
その時は俺が殴ってしまったり、utの働き過ぎなどで原因が分かったけれど、
今回も似たようなものなのかもしれない。
ymdとtkpnは不仲として有名だから喧嘩は日常茶飯事のようにしているけれど、
ut「わかんない…け、ど。tk氏が苦しんでることは…、わかった。」
hr「…どうして?」
ut「表情…とか、口調とか、俺を安心させるためになんだか我慢してる感じ、」
hr「…!…我慢…か…」
確かに昨日のtkpnは苦しそうに思えた。
俺がutを傷つけてしまった時のように、tkpnもymdの言葉に、傷ついてしまったのだろうか。
そうなった場合、早く行ったほうがいい。
hr「…ut、少し急ごう」
ut「…?なんで、?」
hr「いや、少し不安なだけ…」
hr「え、急にどした?俺お前になんかされてないけど」
ut**「気遣って一緒に来てくれたんだろ、?だからごめんって思って…」**
hr「…ふはッ、そんなことかよw」
ut「なッ、い、いつ言おうか悩んでたんだからな!!」
hr「そんなこといいって。
俺とお前は幼馴染だから、**一番長い付き合いだし。**そんなこといちいち気にしねぇよ」
ut「…!そっか、そうだよな。ならいいや」
utは、安心したような笑顔で笑う。
無邪気な笑顔で、前より隈も減っていて、本当に健康的になったんだなと実感することができた。
気づけばもう、tkpnも部屋の前には着いていた。
コンコンッ
ノックをする。返事はすぐ帰ってきた。
tk「あ、utくん?ごめん。もう行くよ」
ut「分かった」
そう言いながらtkpnが出てきた。
相変わらず不健康そうな肌、食事を十分にとっていないような顔つき。
そういえば昨日トラブルがあったからtkpnあまりご飯食ってなかったっけ…
tk「ごめんね、わざわざここまできてもらっちゃって」
ut「全然大丈夫」
hr「なあtkpn、困ってたらいつでも俺らを頼っていいんだからな、」
tk「…!!ありがとう。でも…大丈夫」
tkpnの顔を覗く。
utが言っていた表情のことはこれだったのか。
utの顔をチラッと見る。
心配しているような、不安な顔。
前みたいなことにならないように、俺が背中をさすってやる。
utは安心そうな顔に戻って、俺はほっと一息ついた。
hr「んじゃ、さっさといこーぜ。また山 ymdになんか言われるかもしれんだろ」
tk「…ごめん。あんまお腹空いてないし、ymdに会いたくない」
ut「tkpn、しっかりご飯食べたほうがいいって。俺のご飯、tkpnに食べてほしい。ちょっとだけでもいい。サラダだけでもいいから。」
tk「…分かった。ご飯は食べるよ。だけど、部屋で食べていい?」
ut「…!!」
utの視線がこっちに来る。
tkpnの気持ちを優先したほうがいいのか、
軍の決まりを優先したほうがいいのか迷っているみたいだ。
ここは総統として的確な判断をしなくてはならない。
確かにtkpnの意思を優先することも大事だ。
けれど、そうやって決まりを破ってymdにぐちぐち言われるほうがトラブルに近づく。
なら、食堂で食ってもらったほうがいいのではないか。
でもただでさえ少し遅れているのだからどっちにしろぐちぐち言われるのは当たり前か…
hr「分かった。tkpnがそうしたいならそうしていい。だけど残すなよ」
tk「…わかってる」
hr「じゃ、ut行こう」
ut「あ、う、うんッ、」
○○
ym「…tkpnは?」
hr「部屋で食うってさ」
俺らが食堂に着く。ymdが気分が悪そうに俺らを睨みつけてくる。
ym「ええんか、?」
km「ymd、あいつも最近働きすぎやから、な?今日ぐらいはええやろ」
ym「…だからって、あいつだけで…、俺らが見てへんところで食うんはおかしいやん、」
ut「…ッ、?」
kyu「や、ymdさんッ、僕の書類を手伝わせちゃったので僕のせいです!」
so「僕もっす!tkpnさんに無理矢理手伝わさせちゃって…」
ym「それはtkpnが自ら手伝おうと思っただけやろ。お前らの意思やあらへん」
ymdが冷たい視線を送ってくる。
いくら不仲だろうとここまでのことはそうそうない。
zursとkyuは戸惑っているようだけれど、若干不安のある瞳をしている。
utが渋々口を開く。
ut「なぁ、ymd、今日ぐらいはtkpnの好きにさせてあげた方がいいと思うんだよ、」
ym「…書記長としてええんかそれは」
ut「ッ、でもtkpn、休んでなかったみたいだしッ…」
ym「昨日だってゲームしてたんやろ。それぐらいの余裕はあるってことやんか」
ut「そうかもしれないけど、tkpnは…」
ut「知らないって訳じゃッ…、」
ymdが突然怒鳴る。
ほかのみんなは困惑している。
何が起きているのかがわからない。
おそらく、1番喧嘩していて、戦う時も案外近くて、意外に仲良しで、
だからこそymdが1番tkpnのことを知っているのだろう。
だからこそのことかもしれないと思った。
隣のutは、ymdに怒鳴られてから、驚いて口をキュッと閉じてしまった。
でも、その瞳には、すこし怒りがあるように思えた。
ym「あいつが1番おかしいやろッ、!なんやねんお前らッ…
km「ymdッ、…」
hr「…ymd、落ち着…「落ち着いてられるかドアホッ!!」…」
ym「大体お前が許可したからなんやねんッ…、」
yu「ymdさんッッ…」
ym「utもッ…、お前何も知らんくせに適当なこと言うなやッ、!」
ut「ッ、だから知らない訳じゃッ、」
俺はとうとう我慢できなくなって言った。
仕方がない。
隣の幼なじみが悲しそうに我慢しているのだから。
俺は総統だ。
hr「お前はutの気持ちを少しでもわかってんのかよ。
utはtkpnのことを心配してるし、tkpnも俺らに迷惑かけたくないって思ってるんだよ、ッ」
ym「ッ…、だったらあのゴミドリやって俺らのことわかってないやんかッ、!」
山田の拳がこっちに飛んでくる。
多分…殴られる。
後ろからkmgとかzursの声が聞こえてくる。
こいつらを傷つけちゃうの。
ut「ッ…、!」
hr「ぇッ、…、utッ…、?」
殴られる瞬間、utが前に飛び出してきた。
鈍い音が鳴る。utが俺の方に倒れた。
一瞬でわかった。
俺の代わりに、utが殴られたんだ。
冬に俺が殴ってしまった右の頬。
痛々しそうに赤くなっている。
utも、それは痛そうな顔をして堪えていた。
hr「ッ、ymdッ…お前ッ、」
ym「俺、俺やないッ…、!!utが飛び出したんが悪いやろッ、?」
kyu「ッいい加減にしてくださいよぉッ…、!」
hr「えッ……」
kyu「もうみんなの喧嘩を見るのは嫌だッ…早く仲直りしてよッ……!
tkpnだって悲しんでるッ…、絶対ッ、!」ポロポロ
ym「ッkyu…、」
kyuが大量の涙を綺麗な桃色の瞳に溜める。
後ろに立っているzurs、kmg、y-mも不安そうに、やめてほしそうにこっちを見つめる。
いま後輩をこんなにも心配させている。
um「僕もッ、僕もですッ、tkpnさんのことは僕だって心配ですし、…
so「僕も!y-mくんの意見に賛成っすッ!!」
km「…ッ俺もやな」
みんなが次々と同情する。
ymdは顔を歪ませる。
ymd自身もこんなことがしたいわけではなく、我慢しているようだ。
続く___。
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