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真夜中の帳が下りる頃、15歳のソラは、いつものように自分の部屋で大好きなファンタジー小説を読んでいた。ページをめくるたびに、物語の魔法使いや騎士、そして壮麗な城が、彼女の目の前に広がっていく。その日も、物語の主人公が魔法の呪文を唱える場面に差し掛かった時だった。

突然、本からまばゆい光が放たれ、ソラは思わず目を閉じた。光が収まり、ゆっくりと目を開けると、そこはもう見慣れた自分の部屋ではなかった。

代わりにあったのは、重厚な天蓋付きのベッド、壁一面に飾られたタペストリー、そして鈍く光る燭台。まるで物語の中から飛び出してきたような、豪華絢爛な寝室だった。

「え…どこ、ここ?」

ソラが呆然と呟いた瞬間、彼女が立っていた場所のすぐ隣で、小さな物音がした。恐る恐る視線を向けると、そこには天蓋付きベッドで眠る、見知らぬ少年がいた。彼は深い眠りについているようで、規則正しい寝息を立てている。

状況が理解できず、ソラの心臓は激しく高鳴った。頭の中はパニックで、どうすればいいのか全く分からない。自分は一体どうしてここにいるのか?もしかして、小説の魔法が現実になったとでもいうのだろうか?

その時、少年が小さく身動きし、薄っすらと目を開けた。翡翠のような瞳がソラを捉える。最初はぼんやりとしていたその瞳に、次第に驚きと警戒の色が宿っていく。

「き、君は…誰だ?」

少年が掠れた声で尋ねた。ソラは声が出なかった。全身が震え、ただ「ごめんなさい!」と心の中で叫ぶことしかできなかった。

静寂が部屋を支配する。少年はまだベッドに身を起こしたままだが、その視線はソラから離れない。ソラは後ずさり、部屋の隅に追いやられた。

その時、寝室のドアが勢いよく開かれ、甲冑を身につけた兵士たちが飛び込んできた。彼らは一斉にソラに視線を向け、剣の柄に手をかける。

「何事だ、陛下!」

兵士の一人が、ベッドの少年──王子のようだ──に問いかけた。ソラは膝から崩れ落ちそうになった。王子の寝室に突然現れた謎の少女。これは、最悪の状況だ。


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