【もう何もありゃしない】
殴った感触が手に熱い。
後悔が心から滲み出てきて。もう、
死にたい
今までどんな想いで一緒に居たのだろう。頭を掻きむしりたくなるような、そんな思いが溢れんばかりに出てくる。
うり「どうすりゃいいってんだよ…。」
言葉に脱力感が現れている
どぬく「もう…終わりなのかな、から🍑…」
うり「…。わからん、」
どぬく「俺ね、楽しかった。このグループに出会えて。友達になれて良かった。でも、もふくんは…友達だなんて思ってなかった…」
どぬく「そんな…そんな、悲しいことあると思う?」
苦笑い混じりの悲しい声が心に突き刺さる。
自分の手を見ると、強く拳を握っていた。指先がとても冷たくて生気を感じない。
どぬく「でもね、そんな筈無い。嘘だよ、絶対」
うり「…、そうだね。きっとそうだよ。」
うり「あの頃に戻りたいなぁ…」
もふ「う~りッ!!」
うり「おわッ?!、もふくんか…」
もふ「放課後、本屋行こー?」
うり「うぇー、また本屋?」
もふ「なんでよ( ˙-˙ )」
うり「嘘だよ(笑)、行こっ!」
もふ「やったぁぁあ!」
うり「あははッ、そんなに嬉しいの?(笑)」
もふ「うん!」
うり「…戻りたい。」
どぬく「今からでも、戻れるじゃん。」
うり「え?」
どぬく「もふくんのこと見捨てないで。信じよう?、うりがそうしなくても…俺はそうするよ」
うり「俺も…そうする。」
そう、心に誓った瞬間に通知が鳴った。
ピロン,ピロンピロンピロンピロン、ピロロロロン!!
うり「な、なに?」
止めどなく通知が鳴りまくる。様々なアプリからメッセージが大量に送られてきているようだ。
どぬく「や、やばい。俺も…」
震えるような声で言っていた。
死ね
死ね
庇うな
人殺しを庇うな
クソ人間やん
優しすぎワロタw
うりさん可哀想(笑)
死ね
こわー
日本終わってるて
殺してええやん
ファンだったけど、違うわ(笑)
死ね
死ね
うり「何を今更…、」
どぬく「事実じゃないのに、」
落胆した俺たちを、神様はどうやら休ませたくないらしい。
「お、お二人とも!!」
「も、も、もふさんが…ッ」
どぬく「ど、とうしたんですk」
「いいから!!はやく!!」
焦りまくった看護師が俺達の手を強引に引っ張った。
行先はどうやらもふくんの病室。
医者「担架持ってきて!」
ゆあん「…、」
医者「もふくん頑張れッッ!!戻ってこい!!」
立ち尽くしたゆあんくん
緊迫した現場
青白くなったもふくん
ベッドには吐瀉物が
医者はもふくんの背中をひたすら摩ったり叩いたりしていた。
医者「もふくん息して!!」
いきを…して、ない?
どぬく「ゆ、ゆあんくん?」
どぬく「どうしたの?…もふくんは?」
ゆあん「…もふくんは__」
「すいません!避けてください!」
担架が病室に運び込まれた。
『いち、にッ!!』
担架に乗せられていた。顔はもう真っ白になっていた。
医者「早く運んであげて!」
「もふくんを少し預かります」
「…絶対にたすけます。祈っていてください。」
ゆあん「息が出来なくなったんだ…」
ゆあん「パニくって、吐いて…器官に詰まって…」
ゆあん「そして__」
うり「だまれ!!」
ゆあん「?!」
うり「静かにしてよ」
どぬく「…」
本当に神様はいるのかな。
うりにもふくんを返してください、神様
ゆあん「あ~…俺のせいだな…俺が余計な事しなければ…」
どぬく「…帰ろう。こんな時間だよ、」
うり「もふくんがまだ来てない。」
どぬく「でも、親に心配掛けちゃうよ」
うり「もふくんを心配する人がいないなら、俺待ちたい。」
ゆあん「いないって…」
うり「もふくんのお母さん、死んじゃった…」
うり「家族がいないから、皆と違って…誰も心配してくれないんだよ」
うり「アンチが騒いでるよ。おれ、怖い…」
どぬく「帰ろう。もふくんは大丈夫。」
ゆあん「そうだよ。大丈夫、明日来よう?」
ゆあん「俺も学校休むから、」
絶対助かる
筈、だった。
朝早く家を出て、病院に向かった。
目が酷く腫れて痛い。
どぬく「うり、おはよ」
ゆあん「おはよう」
うり「おはよう。早くもふくんに会いたい」
どぬく「ね。そして、じゃっぴ達も呼ぼう」
ゆあん「事実をみんなに伝えよう?」
うり「うん!」
うり「すいません、友達のお見舞いに来たんですけど…」
どぬく「あ、うり…先生いるよ、」
うり「あ、ほんとだ。」
駆け寄って、もふくんがどこにいるのか聞いた。
医者「…、」
少し微笑んで、肩に手を置かれた。
医者「もふくんはね?」
うり「焦らさないで、早く教えてください」
ゆあん「…。」
どぬく「…」
医者「はぁ…もふくんはね?」
何、その震え
医者「_________.」
お香の香りがとてもする。
皆、悲しむようなでも少し微笑んだ顔をしていた。
じゃぱぱ「うり…」
うり「ん?なにー?」
じゃぱぱ「あの動画、流したの俺。」
うり「?」
じゃぱぱ「アンチが増えたのも、もふくんが苦しむことになったのも…俺のせい」
じゃぱぱ「許されないの、分かってる。」
じゃぱぱ「ごめん。本当に。」
うり「…もういいんだよ。引きずらなくて」
うり「俺も殴っちゃったし、(笑)」
うり「分かってた。メンバーの誰かだって。」
うり「また、頑張ろう?」
じゃぱぱ「うッうぅ…(泣)」
「うりがじゃっぴ泣かせた~!!」
うり「はっ?ちがうってぇ!!」
悲しいけど、楽しいお葬式だった。
うり「これがね、俺の人生一記憶に残ってる出来事(笑)」
うり「あの時期はやばかったよね~。」
うり「毎日泣いてた。」
コメ「その人はどうなったんですか?」
うり「あ~もふくん?」
「今も元気に過ごしてるよ」
「俺の隣でね。」
ℰ𝓃𝒹.
てと「いや~どうでしたか?」
てと「ボツ気味で…( ^^ ’’💧)」
てと「無理やり終わらせました」
てと「もふくんがどうなったかは、解釈によります!」
俺の隣で生きているのか
俺の隣で霊として生きているのか
あのお葬式は
もふくんのなのか
もふくんのお母さんのなのか
てと「好きな方で考えてください!」
僕は、もふくんは生きていてお母さんのお葬式に行っていた方が好きですかね…
ひとによると思います
では、他の連載でお会いしましょう
コメント
13件
ま、ま…まじま。ほんとに。悲しいです。神作品だけど、辛すぎて泣きました。小説作るの上手すぎるし…😭😭
てとさんの作品読み返してたんですけど もう神作品過ぎて涙ぼろぼろちゃんでした いつもありがとうございます!!!
文章読んですぐはもふくんが死んじゃったのかと思ったけどもふくんのお母さんっていう解釈あるのか.....!!!ほんとにこの連載すごく大好きで更新の通知が来る度にがちで喜んでました🥲お疲れ様でした!