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__いえもん side__
いえもん「そうそう、レイラーさん、ちょっと相談したいことがあって」
ウパパロンの話が終わった後、俺は一つ案件を思い出し相談を持ちかけた。側にいためめやウパパロンも頭にハテナを浮かべていた。
レイラー「なんでしょう?」
いえもん「このイヤリングを使おうとした時、うまく作動しなかったんです」
レイラー「え?…」
前にクシャレ村でめめと連絡を取ろうとした時、イヤリングが使えなかったことを思い出したのだ。あの時めめの魔法に巻き込まれずに、生き延びられたのは幸運だったと思う。
レイラー「待ってください一旦イヤリングで音声を送りますね」
そう言うと、彼女は耳元にある自分のイヤリングを手で押さえながら適当な言葉を呟く。俺との距離が近いので、直で内容が聞こえる。
レイラー「…今夜は焼きたてのパンが食べたいな〜…チラッチラッ」
適当な言葉じゃなかった。
しっかりと自分の願望だった()
いえもん「分かりました……分かりましたから…作りますよ…」
気を取り直して、俺は自分のイヤリングに触れ音声が届いてくるのを待つ。
しかし、しばらく待っても届かなかった。
レイラー「おかしいですね〜…。ちょっと見てせください」
俺はイヤリングを取り外し渡した。彼女は注意深くそれを見た後、俺の方を見やる。
レイラー「イヤリングに異常はなかったです。いえもんさんの付け方にも問題は無さそうでしたし、なんででしょうね」
なんで、と言われても俺は魔法に詳しいわけではないので分からない。魔力者に分からない魔法のことは、能力者にとってはもっと分からないのだ。
めめ「そもそも、イヤリングってどういう仕組みで動いているんですか?」
レイラーの次に魔法に詳しいめめが質問した。確かに俺も動く原理は気になる。
レイラー「どういう仕組みって…そりゃぁ使用者から吸い取った魔力を動力に__」
いえもん「待ってください」
いえもん「今、魔力って言いました?俺達能力者は、魔力を持ってないんですよ」
能力があるから能力者、魔力があるから魔力者と呼ばれるのである。大体の能力者は、魔力を持っていないはずだ。
中には、めめのように能力と魔力どちらも持っている者もいるが、俺はそのタイプではない。
能力と魔力どちらも使えるというのは、非常にレアなケースなのだ。
レイラー「あ〜…。正確には、能力者も少しだけ魔力を持っているんですよね…」
めめ「え!?そうなんですか!?」
どうやらめめも知らなかったらしい。めめですら知らなかったと言うことは、魔力者の中でも広く知られていない情報なのかもしれない。
レイラーの話によると、まず、この世界のあらゆる生き物__魔族や魔獣だけでなく、動植物、人間すらも魔力を持っているらしい。
ただ、その持っている魔力の量が肝心らしく、動物、植物、大体の人間たちは、極々僅かな量しか魔力を持っていない。あまりにも持っている魔力が少なすぎて、誰も彼らが魔力持ちだとは気付かないそうだ。魔法を使うには到底届かない、微少な量だ。
一方、魔族や魔獣、魔力者はその持っている魔力の量が十分にあるので、魔法を操ることができる。だから、これらの生物しか魔力を持っていないと思われているらしい。
問題は能力者で、能力者自体は少しだけ魔力を持っているのだそう。非能魔者よりも魔力が多いが、魔法を発動させられる量ではない。大体の魔導具も、作動できない量しか持っていないそうだ。
レイラー「ただ、私はイヤリングを改良して、能力者の魔力量でも作動できるようにしたんです」
めめ「すごいことじゃないですか!大発明ですよ!」
めめ「使う魔力を節約するのは、生活する上でとても大切なことです。使える魔力量が戦闘力におおよそ比例しますから」
めめ「頑張りましたね!!」
めめに絶賛されたレイラーは、心から嬉しそうな顔をした。
しかし、次は思い出したかのように表情を曇らせた。
レイラー「でも、イヤリングがうまく作動しなかったということは、私の作り方が間違ってたんでしょうか…?」
めめ「試したのはいえもんさんだけですよね?一度他の人でも試してみません?」
そう言って彼女はウパパロンの方を見た。
ウパパロン「あ〜…俺が付けてみればいいんですね」
押しが強い2人に巻き込まれる人材が増えたようだ()
その後ウパパロンにイヤリングを付けてもらい実験してみたが、俺の時とは違って正常に作動した。
めめ「改めてイヤリングに問題は無さそうですね」
めめ「となるといえもんさんが…?」
いえもん「俺ですか……?」
レイラー「でも、そうだとしたら問題は…」
レイラー「いや、でも……」
首を捻り、何かを考えている様子だった。正直内容がめっちゃ気になるんだが()
そんな俺の心の声を聞いたように、彼女は結論を述べた。
レイラー「いえもんさんに能力者レベルの魔力がない…とか?」
めめ「まぁ物は試しです。調べてみましょう!」
レイラー「調べた結果は…」
あれから、俺の血液をなんかよくわからん色をした羊皮紙に垂らされて魔力を測った。ザ・黒魔術といった感じだった。ちなみにレイラーお手製の魔力検査キットらしい。すごい(語彙力)
レイラー「…非能魔者と同じでした」
めめ「つまり、ほとんど僅かな量しか魔力がないということですね」
嘘だろ……。魔導具が多少なりとも使える可能性が示唆された後に、使えないと分かるのはメンタル的に辛い。戦い方の幅が広くなると思ったのに。だが、すぐに期待が大きすぎたのだと反省する。
人生そんなに上手くは行かないものだ……。
はいというわけでまたまた時間がやばい。魔力量の話分かりましたかね?ちょっとややこしいんですけど。まぁ、リクエストがあったらまた解説したいと思います
それじゃあ今日はここまでで!
また来てね!