~霞草~
いるま視点
今、俺の目の前を無邪気な顔をしたこさめが歩いている。
久々い見たかもしれない。これがこさめの本来の姿なんだと思い出す。
らんから話を聞いたときこさめはどんなに思い詰めていたのかよくわかった。
俺らは幼馴染だから。それこそ生まれた時から。みんなが知ってるかどうかは知らないけど
みんな同じ病院で生まれた。誕生日はさすがに違うけど。そこから保育園も小学校も中学校もそして今も同じ。
だからわかる。いやというほどわかる。なのに何も手を打ってこなかった。嫌われるのが怖いから。
こさめが悩んでるのは知ってた。それにこさめの親は母子家庭だ。母親はめったに帰ってこないと言っていた。
そんなこと、今思い出しても遅いのに。俺は知ってる。花呪いは莫大なストレスと死にたいと思うことによってなる。
でも、今はそんなこと言っていても仕方ない。
「いるまくん?」「んー?」「ぼっーとしてどうしたの?」「いや、この夏さ、なにしよっかなーって。せっかく自由にできる
んだからやれることやりたいじゃん?」「ええっ~、自由にできるって決定事項なの?」「当たり前だろ。俺らだぞ?校長が許
可しねぇわけねぇじゃん」「生徒会の職権乱用してるきがする、、」「いいんだよ!こまけぇことは!!」
「なつは前までも自由にしてただろ!ww」「それはそうww」「おまえらなぁ」
「で、なにする?」「こさめはなにしたい?」「えっー、、「俺、夏祭り行きたい!!」「いいねぇー!」「去年いけなかったもんねぇ」「めっちゃいいと思う!!」「あっじゃあそのついでに学校のプールで花火やんね?」
「プールの最適利用すぎる(笑)」「絶対違うだろww」「それ、やりたい!!」「こさめがめちゃめちゃやりたそうにしてる(笑)」「いいじゃん!やろやろ!」「職権乱用だぁぁぁぁ!」「絶対決め台詞じゃないやろ!!(笑)」
「あと!俺海行きたい!」「みこちゃん海好きだねぇ」「すちはビーチチェアで毎回寝てるじゃん(笑)」
「それがいいんだよ~ふわぁぁ」「すっちー⁉立ちながら寝ないで!?この間の集会の時もそれで寝てたよね!?」
「すち~、よくないよな~」「ううっ、なに~?」「こらなつ!恐喝しないの!というかよくあの空間で寝れるよね」
「ん~眠いから~」「あっ、あのさ」「??」「どしたの?」「こさめ、またみんなでこうやって散歩したい!」
久々にこさめになにかお願いされたかもしれない。生徒会んときもそうだ。一度もこさめにお願いされたことなんてない。
生徒会だけじゃない。どんなときもこさめは前に出てそうに見えてみんなの意見に賛同してくれていた。
「行こうぜ。」「今日は雨降ってて遊具で遊べなかったから今度は晴れてる日にきたいね」
「うん!」
こさめが笑った。こさめが笑っていた。その事実がうれしかった。まあ、そんなになるまで放っておいた俺が言えることじゃねぇけど。次は反対方向に行ったりとかもしてみたいな。そんなことを思っていると虹が出ていた。
「こさめ、虹出てる」「ほんとだ!」
その驚いた顔は虹と同じくらい光り輝いていた。それは幼少期のこさめとおんなじ顔だった。
こさめの体には霞草の痣が増えていた。
作者追伸
散歩のシーンが長くなりすみません。(m´・ω・`)m ゴメン…
もう書きたいことが多すぎる!!これからは夏イベが盛りだくさんになる予定なので見てってね!!
コメント
2件
ねぇひさしぶりに見たごめん さいこうかみさくありがとうあいしてる((