『自慢のおに~ちゃん』桃×赤
第6話我慢
ピピピピピピピピッ ピピピピピピピピッ ピピピピピ
カチッッッ
午前5時
桃side
桃)……ん”んぁ”…ふわぁ.あ”ぁ
「もう朝かぁ~…」と思いながら大きく口を開けて”あくび”をする。
オシャンな黒いカーテンで閉ざされているが、ちらっと覗けば…まだベランダ(外)は真っ暗で窓がくもっている。。。
桃)結構早く起きちゃったなぁ…んん/……
今日も仕事だっけッ?
桃)…朝ご飯 作らな…ッッッ よいしょッと
重い身体を力づくで起こして、毛布をどける。そして、俺のすぐ真横で寝ている赤にていねいに毛布をかけてあげる。
桃)……!ふははッ…気持ち良さそうな顔してんなぁ…はッ…
ベッドから降りて赤のおでこを数秒 撫でた後、部屋のドアノブを静かに閉めて俺の部屋に入りパジャマから私服に着替える。
桃)今日の服は適当でいいや。
今日はおしゃれをしたりする気分ではない。
急いで着替え、階段を降りて大小さまざまなダンボールがたくさん積まれている廊下を過ぎて、朝ごはんを作るためキッチンに向かう。
キッチンには昨日の作り終わった夜ご飯がラップされて置かれている。
桃)そういや、昨日夜ご飯食べてなかったわ…
桃)だからかぁ~ 今めちゃくちゃお腹空いてんのッッッ……
※独り言
てか、なぜ俺一人で喋っとんねんッ!… まぁ、いいわ()
紺色のシンプルなエプロンを付けて朝ごはんの材料を冷蔵庫の引き出しから取り出す。昨日のあまりご飯は..今日の夜ご飯でいいや…
こんなにゆったりしている場合じゃないッと焦りながら卵を割る。
時計を見ると5時22分だから…え~っと 家は7時ぐらいに出るからまだ全然大丈夫か…
そんなことを考えていると、朝食の大体が出来上がっていたので赤は学校だから起こしに行く。
2階に行くから俺の部屋通るし会社に行く準備もしながら赤 起こそっと…
桃)赤、全然起きてこないなぁ…
あれ?てか昨日 咳ゴホゴホしとったわッ…
桃)ワンチャン今日、熱出てるんじゃね???
ガチャ
…ぁあ……まだ寝てんのか。。。
トントン
桃)赤~?起きて~?朝だよ?
シャーーー
カーテンを開けて日光を赤に当てる。(笑)そして、赤はとても眩しそうな目をして擦っている…。
顔しぶッッッ(笑)
赤)ん”ぅ”あ”ぁ”…まぶし”ッ
桃)赤、今日学校だよ?
赤がかぶっている毛布を引き剥がして、赤のお腹を弱く叩く。こんくらいしないとこの人起きないんだからッ。。
赤)んぅ~//あ”、もう朝??? ゲホッゲホッ ゴホッ
桃)…wもう朝ですよ~!
赤がベッドから起き上がって、寝ている間に痰が詰まっていたのか、咳を3.4度くり返している。
今日 大学行けんのかなぁ?
桃)…おはよう。
赤)…!おはよう!!
桃)…んふふw
もう~、朝から元気だなぁw… まぁ、そんくらい元気な人が俺は大好きだけどねッ/……
昨日の夜 仲直りした後からあんなに一言ずつ喋るのが難しかったのに、今となっては すらすら とお互い話せるようになっている。
やっぱり謝って良かったな、と深く思っている。赤も同じくそう思っているのだろう。
桃)よしよし、今日大学だけど…行けそう?
赤)…ッ..行けそうッッッ!!! ゲホッゲホッ う”ぅ”ん ん
あー、絶対こいつ無理してんなッ…
熱あるか、おでこ確認しとこ……
ピトッ
桃)赤ッ?
赤)・・・ん?何??
桃)今日、学校休もっか?…
赤)・・・・・・!え???なんでッ……
赤)俺、全然元気だしッッッ ゴホッゴホッ ゲホッゲホッ
・・・ッwどんどん咳止まんなくなってきてんじゃんw。こりゃあ、学校には行かせられないわッ。。
さっきおでこ触ったら、昨日の夕方より めちゃ熱くなってたし…
俺は床で膝立ちをしてベッドに座っている赤と目線を合わす。
赤)・・・?????
桃)ふw….ほらw、咳 増えていってるでしょ?だから、今日は自分のためにもだし 大学も休もう?…ね??
赤)・・・ッッッ!・・・ッ
桃)赤が何考えてんのかは俺、分からんけど、何より赤のこと心配してるからッッッ。
桃)赤 小さい頃、倒れたことあったんだけど…覚えてる、覚えてない はまた別の話だけど。。その時さぁ俺ッ 人生で一番不安になったし、夜寝れなくて 親に隠れてずっと泣いてたの…w…。
桃)今もそれくらい心配してるし、無理しないで俺にいつでも頼って欲しいと思ってる。。。
今、思っていることを全部伝えた、、。
コメント
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さっ作者さん神ヤーッッッ!!