今日が終わるまで

倒幕は遂に成し遂げられた。雅也と加藤、そして橘の力を結集し、幕府の支配を打倒することに成功した。しかし、その平穏は長くは続かない。倒幕後に立ち上がった新たな勢力が、旧幕府の面影を残す者たちと同じように、革命を求めて動き出したのだ。

雅也が京都を制圧し、幕府の中心に巣食っていた腐敗を取り払った後、しばらくの間は平穏無事な時期が続いた。しかし、ついにその安定を揺るがす者が現れる。それが坂本竜馬だ。坂本は倒幕を成し遂げた雅也たちに対し、独自のビジョンを持っており、その意図は単なる政治的な力争いにとどまらず、時代を切り開くことにあった。

「おい、雅也。今、次にすべきは何だ？ただ一つの権力がすべてを支配する時代が続くと思うか？」

坂本竜馬は、雅也に対して挑戦的な言葉を投げかける。その瞳は、革命の先に見える未来を確信しているようだった。だが、雅也の表情は険しかった。

「お前が何を言おうと、今までのようにしているだけじゃ、戦いは続かん。それを分かっていて、また動こうっていうのか？」

坂本竜馬は一歩も引かずに続けた。

「俺は、ただの一人の大名のために命を捨てるような時代を終わらせる。お前が倒した腐敗した力は、これからどこにでも現れる。だから、俺はその先を見据えている。力だけでは何も変わらん。」

雅也は黙って彼を見つめた。橘も冷ややかな視線を送る。

「お前の言う通りだが、俺が成し遂げたことを否定するのか？未来を切り開こうとしているなら、まずはその実力を見せろ。」

その言葉に、坂本竜馬は鋭く笑った。

「お前の力には敵わんかもしれんが、俺には仲間がいる。共に歩んでくれる者たちがいる。力を誇っているだけじゃ、あの幕府が何も変えられなかったように、新たな支配者が現れるだけだ。」

坂本竜馬の言葉に、雅也は一瞬だけ迷いを見せた。しかし、すぐにその思考を振り切る。

「それでも、今の時代には力が必要だ。お前が望んでも、俺たちはもう引き返すことはできん。」

そして、雅也の目には戦いの炎が灯った。倒幕の後、どちらが正しいかを決める戦いが始まるのは、避けられないことだった。

だが、その戦いには新たな問題が待ち受けていた。坂本竜馬の言う「新しい時代」に適応しようとする者たちが次々に現れ、雅也たちの力を超える勢力として立ち上がるのだった。