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――目黒宅
キッチンに並んで、
簡単なおつまみと、料理をいくつか作る。
🖤「これ、もらったワインなんです」
🖤「せっかくだから、早く飲みましょ」
❤「おお、これはまたいい物を!」
グラスに注がれたワインが揺れて、
軽く音を立てる。
二人で、静かに乾杯した。
──────────────
数時間後。
❤「……目黒はさ」
❤「ほんとに、いい子だなぁ」
❤「かわいい」
🖤「ちょ、だてさん」
🖤「飲みすぎですって」
笑いながら言うけど、
お酒の入っただてさんは、
いつもより柔らかくて、可愛くて。
ぽわっとした笑顔のまま、
ゆっくり俺の肩にもたれてきて――
そのまま、眠ってしまった。
🖤「……」
──────────────
だてさん、ごめんなさい。
俺には、
ずっと隠していることがある。
こうしてだてさんが眠ってしまう夜が、
実は、これまでにも何度かあった。
そのたびに、
そっと唇に触れたり、
触れてはいけない場所にもーー
本当は、
寝ている相手にこんなことするなんて
許されないって、ちゃんと分かってる。
それなのに。
いつしかやめられなくなってしまっていた。
俺はもう、
だてさんの“知らない顔”を
たくさん知ってしまっている。
罪悪感が、胸に広がる。
それでも――
欲望は、
どうしても、抑えられなかった。
つづく。