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【注意】

・💙が体調不良です

・体調不良表現あります

・BL作品

・キャラ崩壊

・捏造

・ご本人様とは関係ありません

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♢  side Miyadate Ryota

今日は雨だ。だけど、俺の幼馴染であり俺の彼女である「翔太」が傘を持って行かずに仕事に行ってしまった。朝は降っていなかったのだけれど、夕方から本降りになってしまったのだ。傘を届けたい、むしろ迎えに行きたい所なのだが、俺は車の運転が出来ないため迎えに行くことが出来ないのだ。

「(せめて、暖かいお風呂でも沸かして暖かいご飯も用意しよう。)」

そう思った俺は翔太が家に帰ってくるであろう時間に合わせてご飯を作って、お風呂も沸かした。

……そして、彼が帰ってきた。

「あ、翔太おかえり。」

俺は急いで玄関へ向かう。

Shot「……ただいま、」

「あー……びっしょびしょだね……お風呂沸かしてあるから入ってきな。」

Shot「……ん、」

と、ずぶ濡れになった彼を風呂へ促し、ふらふらの足取りで向かっていった。

「(大丈夫かな……。)」

少し嫌な予感をしつつも、俺はご飯の用意をする事にした。




数十分後、彼がお風呂から出てきた。

Shot「……りょーた。」

「温まった?」

Shot「……あんまり、」

「……ちょっとおでこ触るね?」

ぴと、っと彼の額に手を当てると、普通より少し熱い気がする。

「……うーん、ちょっと熱出てるね。ご飯食べれる?」

Shot「……ちょっと、たべる、」

「分かった。その前に髪乾かそう?もっと冷えちゃうから。」

Shot「……んん……、」

「(あんまり動ける気力も無いな……今日ずっと仕事だったし、)」

そして髪を湿らせたまま、ソファーへぼふっと倒れる。ぐったりしていて、少ししんどそうだ。

「乾かしてあげるから座って。」

Shot「ん……。」

俺はドライヤーを手に取り、翔太の髪に触れて乾かす。

翔太の髪は短い方ではあるから、結構早く乾かすことが出来るのだ。

「終わったよ。」

Shot「……ありがと。」

そのまま覚束無い足で彼は食卓に座る。

「もし駄目そうだったら無理せず残して良いからね。」

Shot「……うん、いただきます、」

そして1口、カレーを頬張る。

Shot「……。」

「どう?」

Shot「……ごめん、むり、……かも、」

「気持ち悪い?」

Shot「……のど、とおんない……。」

「そっか……じゃあとりあえずベッドに行こっか。」

Shot「……ごめん、」

「大丈夫、体調悪いんだし仕方ないよ。早く寝て治そう?」

Shot「……うん、」



そして彼をベッドまで連れていく。

「ちゃんと布団の中入って暖まること。何かあったらスマホで連絡して?俺すぐに行くから。」

Shot「……ん……。」

「じゃあ、おやすみ。ゆっくり休んでね。」

Shot「……りょーた、」

「どうしたの?」

すると、彼は俺の袖を掴んでこう言った。

Shot「……寝るまで……そばにいて、」

「……、」

涙目で、弱々しい声で。

Shot「……だめ……?」

「もちろん良いよ。翔太が寝るまでそばに居る。」

Shot「……ありがと、」

普段の彼とは少し違う、体調を崩した時にだけ見れる甘々な彼女の姿。俺だけの特権だ。

そして、彼は俺の手を握って頬にすり、と擦り寄せてくる。

Shot「……りょーたの手……あったかい、」

「……寒い?」

Shot「……うん、」

「(まだ熱上がりそうだなぁ……翔太が寝たら皆に連絡しないと。まぁ明日は俺も翔太もオフだし、ゆっくり看病出来そうかな。)」

Shot「……。」

「……(寝たかな?)」

彼の顔を見ると、少し息苦しそうではあるが眠っている。それを確認して、彼を起こさないようにそろーっと部屋を出た。



翔太が寝てから2時間ほど経過した。現在時刻は23時。Snow Manの皆にも連絡はしておいて、今は食器の片付けをしている所だ。

メンバーの返信を見てみれば「え、大丈夫?」とか「お大事にね〜(汗)」とか、皆翔太の事を心配している。

「(何か買ってこようかな……食欲無さそうだし、でも薬も無いし……病院どうやって連れて行こう……?)」

俺はそんな事を考えている。車も運転出来ない身だから、こんな時こそ色々と不便なもので、病院に連れて行くこともすぐに何かを買いに行くことも出来ない。

「うーん……。」

その時、俺のスマホが鳴り響く。

「?、」

画面を見てみれば、そこには「康二」と表示されていた。

「もしもし?」

Koji『あ、もしもし舘さん?』

「どうしたの?」

Koji『しょったの事、病院連れていけるん?』

「あー……実は今考えててさ……翔太寒気もしてるしこれから熱上がりそうだから病院行きたいんだけど、連れて行く手段が無くて……それに病院嫌いだから暴れそうだし……。」

Koji『それなら俺連れて行くで?』

「え、本当?でも、風邪移しちゃうかも知れないけど……。」

Koji『そんなん気にせんでええねん!今はしょったの体調優先やから!』

「じゃあ……明日のお昼くらいに頼んでいい?」

Koji『任せといて!明日すぐに向かうわ!』

「ありがとう。」

そして電話を終えた。

「(よし……明日は何とかなりそう……暴れそうな翔太は俺が制止するしか無いな……。)」

その時だった。

『っ、た……りょー……た、』

きぃ……とゆっくり開くドアと共に、聞き慣れた声が聞こえる。

「え!?」

慌ててそちらへ向かうと、ドアの先にぺたりと座り込んでいる翔太の姿があった。

「な、なんで、どうしたの!?」

Shot「りょーたぁっ……、」

涙をボロボロと流し、息を少し荒らげている彼を見て、俺は胸が痛くなった。

「翔太……。」

Shot「よかった、……おれ、りょーたに置いてかれたのかって、おもって……っ、」

汗で体がびっしょりと濡れていた。多分悪夢にでも魘されていたのだろう。

「絶対置いていかないよ、翔太を置いて俺はどこにも行かない。俺はちゃんとここに居るから大丈夫。」

Shot「ん、っ……うん、っ……ありがとっ、」

「ごめんね1人にさせて。俺も一緒に寝るから行こう?」

Shot「うん……っ、」



「とりあえず着替えよっか。服ここにあるから脱いで?」

Shot「ん……、」

裸になった翔太の体をタオルで拭いていく。

「よし、終わったよ。」

Shot「んん……。」

「翔太、おいで。」

俺が寝転んで、ベッドをぽんぽんと叩きながらそう言うと。

Shot「……、」

もぞもぞと中に入ってくる。

「……おやすみ、翔太。」

Shot「……おや、すみ……。」

俺は翔太を抱き寄せて、眠りについた。

今日くらいはさ、

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