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鬼卍。
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#都道府県ヒューマンズ
ユメ
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コメント
1件
読み終わりました…これ、すごく重くて、胸がぎゅっとなりました。タイトルの「本末転倒」がこれほどまでに突き刺さるラストだとは。妹を守るために逃げたはずの主人公が、まさか妹を裏切る“仕事”をしていたなんて。ラストの「ウクライナ」という名前、一つ一つの短いセリフ、空白の使い方——どれも余計な説明がなくて、だからこそ痛みがじんわり伝わってきて。弟の手を引いて走ったあの選択が、ここに繋がっているのかと思うと…泣きそうになりました。続きが本当に気になります。
裏切者
「あの子が化身狩りの標的にされている。」
「私が囮になるから、あの子を連れてここから逃げて。」
「大丈夫、私たちは死なない。絶対に私は帰ってくるから。」
ある日の夜、突然そう聞かされた。
あまりにも唐突すぎて、理解が出来なかった。
理解できないまま、■■に言われたとおりに荷物をまとめた。
理解できないまま、次の日を迎えた。
理解できないまま、
いや、理解していた。
受け入れたくなかった。
ずっとずうっと一緒に居た、年が一つしか離れていない妹と離れ離れになる
いやだった。
それなら僕が囮になるって言いたかった。
でも、言えなかった。
言いたくても、言えない。
悔しくて、悲しくて。
泣きそうになった。
泣きたいのは■■と弟の方だろうに。
僕には、泣く資格なんてないのに。
『っ、いくよッ!!!!!』
走る。走る。
弟の、自分より大きい手を引いて。
家の裏口から出て、街の外れにある森の中まで。
そうすれば別荘があるから
そこでしばらくは暮らしていける。
そこで、妹の帰りを待つんだ。
『それじゃあ、行ってきます』
弟のいってらっしゃいを背にして、今日も仕事場に行く。
体が重い。
いきたくない。
でも行かないと
生きられない
この世界で、お金がもらえる仕事はこれしかない。
大切な弟を託されたんだ。
僕が守らないと。
あぁ
いやだな
目の前には、ぼろぼろになった大切な妹
後ろで笑う人間たち
これが、ぼくの仕事。
ずっと、家族に黙っていた
裏切りの、しごと。
「なんで、あなたが」
「ウクライナ」
妹が、冷たい場所で僕を見た。
その顔が、瞳が、息をのむ音が、鮮明に脳裏に焼き付いて離れない。
ごめん、ごめん、ごめんね
謝って済まされることじゃない
ごめんね、本当に、ごめんなさい…
でも、僕もこうしないと、
こう、しないと、
やめて、
優しい目で、僕を見ないでよ
純粋無知な、何も知らない瞳も、やめて、痛いよ
ごめん、なさい、