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主要人物の心の声→《》
モブの心の声→〈〉
第5話拳と失われし伝承
敵の刃は首元を切りさこうとするが気づいた時にはジェランの風により敵は吹き飛ばされ木に激突した。
「ゴハッっ…ぁ″ー…クソ…油断したけど次は絶対仕留めるぜぇ~?…」
『そうか、それは怖いな』と言うと再び風を操り敵を吹き飛ばす。敵が木に当たろうとしたその時、チャプンと木の陰に消えていった。
『なっ…!?』
「あばよ!!!」
と背後を取り刃で首を切るが、刃は土壁に遮られ敵は驚いた表情を浮かべた。
『たっくよぉ″~?Aランクの癖に手間取ってんじゃねえよぉ~…』とスタスタとラーオが頭を掻きながらやってくる。
「おい!!!ウィィィイス!!」そう言うと大柄の男ウィースはハッとした様子でラーオに殴り掛かるも、『お前の相手は俺等だぜぇ?!!』とホブが悪どい笑みを浮かべながら拳を振りかざす。
拳は見事ウィースの鳩尾にクリーンヒットした、がしかし痛みに悶えたのはホブの方だった。
『ダァァッ糞…痛ッッでぇぇ!』
「そノはズダ俺は自身ノ筋肉を自在に操ル。今ノ俺ノ肉体は鋼も同等…お前如きニ何とかなル物デハない 」するとウィースはザッと地面を踏みしめ拳を構える。
「ダァッ!!」拳は見事にホブの腹部にヒットした。
『ゴハッガッ…フゥ…フゥ』ホブは吐血し、倒れかけるが何とか持ち堪え、拳を再度構える。
『ちょっ…大丈夫?!!』とロンが歩み寄る。
『なんとか…大丈夫だ…』
小刻みに呼吸をしながらレンたちに加勢を頼もうとしたがその時にある事態が起きた
ソレは獣と呼ぶには奇怪で
だが人とはほど遠い姿をしていた
体は獅子の肉体にカラスの羽にサソリの尾
そして虎の顔をしている。
キメラと呼ばれし王は愚民達を睨みつけた
『クソッ!!こんな時に…!!!レン!しょら!キメラは任した!!俺とロンはこのデカブツを…ジェランとラーオは其奴を!!!任した!』
『龍″″!!!殺″!!!』 空気を切り裂き拳は敵の首元へと届く。「カカって来イ!!」両者は互いの肉体を限界の際まで強化された肉体はぶつかり合い衝撃波が周囲を襲う。
「ダァアッ!!」
『らぁ″ぁっ″″あ!!』すると地面は見事に粉々になり大きな穴が空く。
ウィースとホブとロンは穴に落ちてゆく。
地下はダンジョンだった様子で荒れ果てていて、ダンジョンの最深部と思われる場所に彼らは無事着地した。
「カナリ強いナ貴様…ランクはイクツだ?」
『俺ァBランクさ』
「お前程ノ漢がBランク止まリとは…」
ククク…と敵は微笑む
『別に俺はランクなんかどうでもいいし…それに罪を犯した奴はギルドに入ってもBランクから上がることはないさ…』
「罪人か貴様…まあ良イ…武人に肩書き等要ラヌ…拳を握るがイイ!お前を捻リ潰した後ニそこの奴を倒シてクネスダノ加勢と行コウ…」
『悪いが俺の仲間には手出しはさせねえ…お前は俺とロンでフルボッココースだぜ』
そう言うと、ロン!!今だ!!必殺技を打て!!!そう言うとウィースは
「ナッッ?!!!」そう言うも
『アェッ…』
「…」
『…』
『引っかかったなぁ!!低知能ォォ!!』
「ゴァァッッ!!」バキバキと仮面が砕け散る音と共に血が滴り落ち、顔が露わになる
「クソ…俺ノォォ″″…顔ヲ……ォミルナァ!」
とその顔は鬼の形相で、左目はなく、全体の皮は剥がれ落ちている。
『おいおい…あんなダセえ格好してる割に顔見られんのは恥ずかしいのかぁ?んぅ?』ニタニタと挑発的な態度を取るホブに対し
敵は「地獄ヲミセテヤル…」
その刹那、拳がホブの顔目がけ飛んでくる。
『かかってこいよッ!!兄弟!!』
ホブの肉体は瞬間的にダイアモンドよりも硬くなっていた。そして
ウィースの拳は見事にホブの顔に当たった
『そんなもんかこの野郎ォ!!ダァ!!』拳が何度も交差する。
『はぁ…はぁ…』「はぁ……はぁ…」
「どぅぁぁぁ!!」
『くっ…!!!』
『ホブ!!!』と炎でロンがホブを守る。
「…」
〈勿論コノムカつく筋肉モ厄介だ…ダガあの炎使いノ援護射撃も厄介ダナ…ダガ攻撃が控えメダ…恐らく奴ハ炎ノ扱イニ慣れて居ナイ…勿論…罠ヤ只タイミングを覗っテイルだけノ可能性もアル…ダガ…もし炎ノ扱いに慣レテ居ないノナラバ…間違いナク一人は道連れニ出来ルハズだ…ナラバ…!!〉
「オルァァ!!」とホブを攻撃する素振りを見せた。
するとロンが炎を出そうと手をかざした。
その時敵は直ぐさま向きを変え、ロンを狙った。
『ウアッ!!』見事炎は暴発した。
『ァッくッ…』ロンは腕が焼け焦げ、
ロンは地べたに落ちる。
『…この野郎…覚悟しろよ…??』
「本当は二人諸共…と思ッてイタが…」
と言うが彼も無事ではなく、顔の半分は焼けている。
『もっと酷え顔にしてやるよ…』
拳と血が飛び交う。
『ァァ!!!ダァァ!!』その拳は、敵の顎にクリーンヒットした
「ァッ…ァア…天晴れ…」ドサりと敵は膝から崩れ落ちた。
『大丈夫か…悪い…』
『はぁッはぁ…大丈…夫だから…』
とロンはホブにおんぶされ長らダンジョンの壁へと目をやった。
『なにあれ…』
『え?』
と指を差した壁には古代文字と絵が描かれている。
壁画には
左には大きな黒い龍が
右には悪魔の翼の生えた角の生えた怪物が
下には体中を鎖で覆われた黒いナニかが
上には無数の骸骨達を率いる死神が
中央には ″魔王″ が居る。
『んだこりゃあ…』
『えっと何々…魔王現れし時奴等現れる
骸の如し肉体に悪意に満ちし龍
神道から堕ち堕落した深淵の絶対者
鎖に覆われた投獄された怪物
骸骨達を自在に率いり鎌を振るう死神
奴等は彼と御方を重ねた。
だが奴は御方とは全く程遠い程に邪智暴虐の限りを尽くしていた。だが奴等はそれを求めていた。愚かだと見下した我等を支配するが故に。だが奴等は守護者と同じく封印された。守護者たちによって。
だが奴等の封印は何れ解かれるだろう。だが、きっと、守護者たちが奴等を又タヒへと導いてくれるだろう。そう願う。って書いてあるね…』
『えっ分かんのか?!』
『うるさっ…うん…役に立つ物は割となんでも覚えれる様にしてあるよ…でもこれはやばそうだね…こんな化け物、伝承でも見た事は無いよ…恐らく途中で伝承が途絶えたか…夢物語か……でももし前者なら…直ぐにみんなに知らせなきゃ…!!』
『あぁ…とっととこっから抜け出そうぜ…!』
あとがき
平田亀之助でございます。
いい展開になりましたね…それと3章のラスボスの方を現在進行形で募集しています!!
詳しくは新しい枠の募集って話にあるので是非見てね!!それ以外の枠も絶賛募集中です。