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遅いタイミングだったと思う。


毎日が蒸し暑い、高校最後の夏休み。


俺は、恋を自覚した。



照「はー、阿部行っちゃったな〜。」


大「そうだね〜。まだ遊びたかった〜!」


照「それ!また会えっかな〜。」


大「会える会える!てか会いに行く!」


照「ははっ笑 佐久間っぽ〜笑」


照「あ、ねえ佐久間ってさー?」


大「なになに、可愛いって?ありがと♡」


照「ちげーよ笑」


大「ごめんごめん笑なに?」


照「いや、佐久間って俺とか目黒にはさ、なんて言うか…キャッキャしてんじゃん?でも阿部にはカッコつけたがってたよなって、なんで?」


大「なんでってそりゃ………。」


照「、? 佐久間?」


大「あ、っあぁ、ごめん笑ぼーっとしてた笑」


照「ったく、気をつけろよなー。で?」


大「なんで…か。なんでだろ……?笑」


照「はー?んだよ適当か?笑」



意外と、自分では分からないものなのかもしれない。


自分のことをいちばん理解しているのは自分だと


きっと、誰しもがそう思って、確信している。



俺が恋した、あの人は。

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