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#読み切り
227
こげ丸
〖アイビー〗
# 8
〔 成亜視点 〕
『なるあ…』
「ん」
『……へ?』
「グラタン」
ぷつぷつとチーズがとろけ、ぱっと見で熱いのがわかる。
誤って触って火傷せーへんように
少しだけ距離を取って青空くんの前に置く。
「嫌いちゃうやろ?」
『ぇ…まあ、好きだし』
『お腹、空いたけど……なんで…?』
返事はせずに、にこにこと見つめるだけ。
…やっぱそろそろお腹空くやんな。
そう思って作っててん。笑
『ぇ…あ、まあ…ありがと…』
何時もこの時間帯にご飯食うもんな。
用意しとってよかった。
牛乳の賞味期限近かったし、 丁度ええ。
熱いもんは食べるのに時間かかるしな。
「…飲み物いるよな」
「持ってくるわ」
青空くんに背を向け、ちょっと顔がにやける。
……あ〜ぁ
成亜かて男やのに…笑
男と部屋に2人きりやのに
なんも疑わずに飯食うんやな。
まぁ、警戒なんか、もうあらへんよなぁ。
……信用されとんのか、鈍感なんか。
どっちにしても、可愛いなぁ。
…まだ、疑問を持つ余裕あるんやな。
成亜んことで頭ん中、埋めてや。
なんて、言うたら怖がって、罵って
嫌われるんやろか…
……嫌われたら、困るなぁ。
…嫌われても、離さへんけど
普通の、愛し方って、なんなんやろ…
今日は、もう外でんでええよな。
成亜が全部やったるから。
外出る理由、ないもんな。
……理由、作らせへんけど。
成亜が居らな、体調も気分も、よくないやんな。
ちょっと顔色も良くなったし
元気でてくるかな〜。
でも、元気すぎたら困るなぁ。
外出たいとか、言い出したら……
反抗されたら、ちょっと困るけど
ま、それもかわええわ笑
もう、自分から出ていく理由なんて、思いつかへんやんな。
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