テラーノベル
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白銀の回廊を突き抜ける、緊迫したチェイス音。
弱体化により運動神経が著しく低下した1x1x1x1の息は上がり、黒地に緑のローブは乱れ切っていた。
ガシャリ、ガシャリと規則正しく響く重厚な鎧の足音。
無感情な殺戮マシンと化したテラモンは、一切の無駄がない完璧な踏み込みで間合いを詰めると、手に握られた金色の剣を無雑作に一閃させた。
ズサッ……!
「ぎゃあああああッ!?」
鋭い斬撃が、1x1x1x1の右肩の肉をかすかに切り裂いた。
FORSAKENの凄惨な戦場であれば、肉が裂け、灼熱の激痛が神経を焼き尽くすはずの瞬間。
1x1x1x1は迫り来る死の恐怖に身をすくませ、目から涙を噴き出しながら悲鳴を上げた。
――しかし。
「……ッあ!? ん……んあッ!??!?」
激痛に身を悶えさせるはずの1x1x1x1の口から出たのは、悲鳴ではなく、あまりにも艶っぽく情けない喘ぎ声だった。
傷口から広がるはずの凄絶な痛みは、肉体に届いた瞬間にSWAPSAKENの強烈な【概念の反転】の法則によって、あろうことか脳髄を直接揺さぶる「強烈で甘美な快感」へと180度変換されてしまったのだ。
「な、なんだ今の……!? 痛くない……っていうか、すっごく……ゾクゾクしたんだけど!?!?」
斬られた肩を押さえながら、1x1x1x1は黒い肌をみるみるうちに真っ赤に染め上げた。
全身の力が一気に抜け、膝が生まれたての小鹿のようにガクガクと震える。
赤く光る瞳には、困惑と、理由のわからない恥じらいがうっすらと涙を浮かべさせていた。
「おいテラモン……っ! お前、その剣に何か変な薬品でも塗ってんのか!? 俺の体が、なんか……変な感じに火照って――」
だが、感情を失ったテラモンに、そんな1x1x1x1の悶絶や赤面が届くはずもない。
白いフードの陰から覗く茶色い巻き毛を揺らし、目元を覆う深い暗闇から無温度な視線を向けるだけだ。
テラモンは首を微かに傾けると、機械的な音声合成のような低音で冷静に現状を分析した。
「……対象の生命反応の急減を確認できず。……攻撃による『機能停止効果:不十分』と判定」
「話を聞けってんだよ! 効果不十分どころか、俺の尊厳が変な意味で大ピンチなんだよ!!」
「……原因解析:威力の不足。……『連続急所攻撃モード』へ移行する」
ジャキッ……!
金色の刀身が眩い光を放ち、テラモンは完璧な殺意とともに、さらなる連続攻撃の構えをとった。
「やめろッ! 斬るな!! 殺されるより色んな意味で耐えられない!! 助けてくれえええええッ!!」
赤面したまま腰を抜かしかけ、情けなく悲鳴を上げて這いずり回る1x1x1x1。
その背後から、無感情な「修復道具」による、容赦のない(そして1x1x1x1にとっては恐ろしすぎる)追撃の一閃が再び振り下ろされようとしていた。
#Vanity
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#azure
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#1x1x1x1
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