(黒尾)
…腹痛い
今すごく腹が痛い。
理由をあれこれ考えてみたけど…
ちょっと気分も悪くなってきた…
どうしよう、言うべきか?
でもバレーはしたいな…
研磨「クロー!!」
黒尾「…?!どうしたんだ?」
研磨「いや、別に」
ビックリした…
研磨は勘が鋭いから気をつけねえと…
…うっ、そろそろやべーかも
黒尾「研磨、ちょっとトイレ、」
研磨「ん?うん、早くしてよね」
(研磨)
今日は朝からクロが変だ。
声をかけても聞こえてないみたいだし、
研磨「クロ?クロー!」
黒尾「…?!どうしたんだ?」
ほら、ビックリしてる
黒尾「研磨、ちょっとトイレ、」
大丈夫かな、クロ
(黒尾)
…うぇ、やべ吐きそ……
吐きたくない…
うぶっ…ゃ、ゃべ…
「ぅえっ!、げほっ、げぇぇ!!」
「ぉえええ!!ゴポッ…げほっげほ!!」
俺の口から薄黄色のドロドロとしたものが吐き出され、便器にビタビタと落ちる。
その吐瀉物で更に吐き気が増し嘔吐する。
「ふー、ふー、ゃっばぃ…」
(研磨)
クロが遅い
何かあったのかな
見に行こう、
…
オレがトイレに着くと凄い臭いがした
トイレの方に目をやるとクロが倒れていた
研磨「クロ?!クロ、大丈夫?!」
黒尾「ぅぅ…けん、ま?」
研磨「そうだよ、クロ、大丈夫?」
そう言うとクロの目尻がじんわり潤んだ
あ、これ泣くな
黒尾「ふっ…えっ、ぅ、…」
研磨「クロ、大丈夫だよ」
黒尾「んっふぇ…えぅ…ぅぅ」
大丈夫だよ、クロ
研磨「立てる?クロ」
黒尾「む、…り」
…んー、オレじゃ運べないしな、
と思うと丁度よくそこに夜久さんが来た
夜久「ん、あれ?どうしたんだ?研磨」
研磨「クロが、」
夜久「黒尾?!大丈夫か?」
研磨「多分、さっきまで吐いてたんだと思う。」
夜久「そうか」
研磨「オレだけだと運べないので、」
夜久「なら俺も手伝う、俺と研磨で行けるだろう」
(黒尾を立たせる)
夜久「よし」
…
(黒尾)
…ん、ん?
ここ、どこだ?
研磨「あ、クロ!」
夜久「黒尾、起きたのか?」
黒尾「や、夜久…」
研磨「体調は?大丈夫?」
黒尾「うん、ちょっと気持ち悪いけど、」
研磨「そっか、戻しそう?」
黒尾「ぅ、うん」
夜久「吐いてもいいぞ」
…また吐くの…?やだ、やだ、くるしいのやだ、やだやだやだやだやだやだやだ、
黒尾「ひっ…ヒュー、ひゅっーはっ」
(研磨)
研磨、夜久「?!」
夜久「大丈夫か?!」
研磨「か、過呼吸?クロ、大丈夫」
研磨「オレに合わせて息して」
夜久「慣れてるんだな」
研磨「うん、小学生の時1回クロが過呼吸起こして」
夜久「そうなんだな」
黒尾「ふー、はー、ふー、」
研磨「そうそう、上手だよ」
黒尾「ふぇっ…ぅぅ、えぅっ」
クロ、また泣いちゃった
こんな所を可愛いと思ってしまう
研磨「クロ、大丈夫大丈夫」
オレはクロを優しく撫でた
夜久さんもオレに続いてクロを撫でた
オレは、こんなか弱いクロを守らなきゃ
夜久「黒尾、落ち着いたか?」
研磨「うん」
夜久「そうか、ごめんけど俺そろそろ帰るな、明日また様子見に来る」
研磨「うん、ありがとう」
…
(翌日)
…ん、ん?
あれ、俺何してたんだっけ
研磨、と夜久?
あ、そうだ、昨日体調悪かったんだ
看病してくれてたんだな…
ありがとう、研磨、夜久
俺は寝ている研磨にキスをした
(研磨)
…えへへ、クロオレが起きてるとも知らずに…
可愛い、
もう少し寝てるふりしようかな
おやすみ、クロ
(黒尾)
あれ、今研磨笑った?
もしかして起きてる?!
すっごい恥ずかしい!!
お、俺ももう少し寝る…
研磨、おやすみぃ…
…
このあと研磨がクロに告白したのは別の話。
コメント
8件
めっちゃすきです。
過呼吸も嘔吐も無理矢理ぶち込んで恋愛も無理矢理ぶち込んだ感じの体不小説ですね、w
話が急w面白かった!!