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第3話
【登場キャラ】
・ルカ・マイノリティ(17)
……最近入ったパペット・マジェスティの一員。
以前からメメ・ガーネットのことを気にかけていたが……?
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団員たち「…………」
団員1「あの日から、メメさん来なくなったな〜」
団員2「ね…………しかもサーカスの方針もだいぶ変わってきてるし」
団員3「でも、メメさん無しでも別に大したことなくない?(笑)あんな失敗見ちゃったしね。 」
団員1「まぁね〜(笑)」
ルカ「………っ 」
ルカ「……あのっ!」
団員3「…?ルカさん?急に喋りだしてどうかした? 」
ルカ「えっと……突然すみません。 」
ルカ「皆さんに、話したいことがあるんです。」
団員たち「話?」「メメさんのことか?」「どうせくだらない話だろ」
ルカ「……っ…私、どうしてもメメさんが最後に舞台にたった日が……忘れられなくて。 」
ルカ「…あの時、メメさんが逃げ出す前に私が少しでも励まさせてあげたら…って、ずっと心の中で意識しちゃうんです。」
ルカ「でも、そう思うことも……今のメメさんを苦しませるばかりなのかなとか、色々考えちゃって。」
団員3「…?(笑)どーしたのー?急にそんなこと言い出して。」
ルカ「突然ですみません。
要するに、私が言いたいことはただ一つ。 」
ルカ「………メメさんと、会って話がしたいです。」
団員たち「話?あんな失敗見せられてよくそう思うな…」「うわー、メメさん信者ね〜…」
ルカ「……っっ… 」
ルカ「………サーカスに答えなんてありません。
………いえ、答えなんてきっと、誰1人持っていません。」
ルカ「だから。 」
団員「だから何ー?もう話飽きてきた。」
ルカ「っ……だから。 」
ルカ「だから…こそ………今にも崩れ落ちそうな状況を、解決するには… 」
ルカ「メメさんと、会って話がしたいと思うんです 」
ルカ「きっと、メメさんは今頃…どうしようもない現実を突きつけられて、絶望の底に居ると思うんです。 」
ルカ「それに………」
ルカ「このままだと……きっと終わってしまうから…」
団員たち「……………………………」
ルカ「なので、お願いします。」
ルカ「メメさんに会える方法を、一緒に考えてください。」
団員1「……………そんなに言われちゃったら……もう協力する以外ないじゃん………っ(泣)」
団員2「私も…メメさんに対してきつい態度だったかも………」
団員3「………………………………………… 」
団員3「ねぇ、ルカさん。」
ルカ「……どうかされましたか?」
団員3「今度、メメさんの好きなメイクショップ…××って言ってたっけ。そこのお店が新作出すんだって。」
ルカ「……?そうなんですか…?」
団員3「うん。メメさんが逃げ出す少し前に、そんな話出ててさ。」
団員3「「今度発売日に行く予定なんです!」って嬉しそうに言ってたから、多分今度の週末に行くのかもしれない。」
団員3「私も、ちょっといいすぎた。」
団員3「メメさんが居ないと、やっぱりパペット・マジェスティは成り立たない。」
ルカ「……っ!」
団員3「……協力、させて貰える?」
団員たち「私も…!」「団員3に賛成!」「もちろん!」
ルカ「……みな…さんっ……(泣)」
団員3「私には、ルカさんの想いだけが微かな明かりに見える。」
団員3「だから、今度の週末、メイクショップに行ってみたらどうかな…?」
ルカ「はい……っ!!!」
ルカ「みなさん………」
ルカ「本当に……ありがとう………………っ(泣)」
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メメ「………………………ッ…」
メメ「……あーあ…」
メメ「……」
メメ「……っ」
メメ「……どう…して………」
メメ「お母さんの言う通りだ………………」
メメ「私はどうして……こんな娯楽続けてたんだろ…………………」
メメ「こんなことになるなら………………」
メメ「お父さんみたいに……もう… 」
メメ「サーカスの団員としての人生を……終わらせたい……よ………」
メメ「………………っっ!!!」
メメ「…………………一旦…気をそらそう…」
メメ「団員から…メールとか来てないかな…」
メメ「……あ…案の定来てる……」
メメ「さすがに1週間も来てないと…心配はするよね…」
メメ「……?ルカさん…?」
メメ「……そういや、少し前に新しく入った子だっけ。 」
メメ「私の公演みて、このサーカス団に入ってくれたんだっけか。」
メメ「……ふふ…」
メメ「…久しぶりに…嬉しい気持ちになれたな…(泣)」
メメ「えっと…メールの内容は……」
メメ「……っ?メイクショップのホームページ… 」
メメ「そういや…今週末新作出るんだっけ。」
メメ「………………………………」
メメ「……………………もしかしたら、団員とバッタリ会うかもしれない…」
メメ「でも……………」
メメ「……………………行きたい…行ってみたい……」
メメ「今週末、予定空いてるし………………」
メメ「………………うん。大丈夫。」
メメ「今のこの状況で、やるべきことでは無いかもしれない。」
メメ「だけど……………………………」
メメ「行こう。」
NEXT…第4話「絶望の底の光」