その日の授業が終わり、全員が職員室に集められた。教職員たちの顔には、普段見慣れた冷静さや真面目さは微塵も感じられず、代わりに驚きと混乱の色が浮かんでいた。
相澤消太が先に席に着き、疲れたように机に肘をついてうなだれる。その隣には、青空るるが、紅茶を手に笑顔で座っている。
相澤「みんな、すまないが、今日は少し…特別な会議を開こう。」
その言葉に、教職員たちがざわつく。そこには、オールマイト、月山、切島、そして不穏な空気を漂わせている爆豪や轟が混じっている。
オールマイト「おーい、相澤くん、何かあったのか?」
相澤はその質問に対して、うなだれたまま答えた。
相澤「…青空るるのことでな。」
その言葉に、みんなが一斉に青空るるを見た。青空るるはお構いなしに紅茶を飲みながら、無邪気に微笑んでいる。
切島「ちょっと待てよ…お前、何かヤバいこと言ってたよな?」
青空るる「えっと、秘密暴露ゲームで言ったことを気にしてるの?」
月山「それって、相当な秘密だったみたいだが…」
相澤「…うん、まずその秘密の内容を全員で確認しておこう。」
青空るるが小さな声で続ける。
青空るる「まぁ、簡単に言うと、私は情報屋だったんだけどね。ヴィランとも友達だったし、今でもいろいろと情報を集めてるんだ。特に、この学校の先生たちの弱みを全部握ってるっていうのが、問題の根幹。」
その言葉が終わると、職員室内は一瞬の静寂に包まれた。
オールマイト「なんだって…?」
爆豪「こいつ、マジで…全員の弱みを握ってんのかよ!?ありえねぇだろ!」
青空るる「うーん、でも皆さん、大丈夫だよ。弱みを使うつもりはないし、逆に情報交換したいだけだから。」
相澤「…本当に、どうしたらいいんだ。こんな状況…」
月山「そうだな、普通は4歳がここにいる時点でヤバいんだけど、さらに情報屋とかヴィランともつながりがあるって…」
切島「こんなガキに情報を集められてるって、俺たち、何もできねぇじゃん…」
青空るるはその言葉に、またにっこりと笑顔を見せながら答える。
青空るる「まぁ、だから、みんな気をつけてね。だって、あなたたちの弱みは、全部私のデータベースに入ってるから。」
相澤は、全身の力を抜いて椅子に深く沈み込む。
相澤「ほんっとに、どうすればいいんだ…」
オールマイト「それでも、まぁ、こんな小さな子が担任だってこと自体がありえないけど、やっぱり我々大人がしっかりしないとダメだな…」
爆豪「てめぇ、何度言ってもヤバいんだよ!俺がどうにかしようか?」
青空るる「爆豪くん、脅してるんじゃないよ。私、爆発もちゃんとデータで管理してるから。」
爆豪「くっ…!!」
そして、相澤がようやく口を開いた。
相澤「さて…これからどうするかだが、みんな、青空るるの扱いについて真剣に考えよう。正直、4歳の先生がここにいるだけでも非常識だが、情報屋としての能力を考慮すると、ますます対策が必要だ。」
オールマイト「そうだな。こっちから何か言うことはできないが、るるちゃんに任せるのも一つの手かもしれない。もしかしたら、この能力をうまく使うことで、今後の学校生活がスムーズになるかもしれない。」
相澤「いや、それにしても…お前の情報、どうやって使うんだ。」
青空るる「だって、みんなの役に立つ情報を集めるのが得意だし、役立つこともあるかもしれないよ?」
切島「そういうのも、ありなのか?」
青空るる「うーん、まぁ。適度に使ってくれると、いいかもね。」
その後、会議はしばらく続き、青空るるの管理能力や、情報をどのように扱うかについての議論が繰り広げられた。しかし、どこかでやっぱりその能力に頼らざるを得ないという結論に達し、教職員たちは再度、青空るるをしっかりサポートすることを決定した。
職員室での会議が終わり、青空るるの「秘密暴露ゲーム」の結果が学校内で話題になった数日後、今度はヒーローたちが集められた会議が開かれることになった。
ヒーローたちもまた、青空るるという4歳の「情報屋」に関する情報を持ち寄り、これからどう向き合うべきかを話し合おうという流れだ。
ホークスは軽く椅子に腰掛け、手元のメモを読みながらニヤリと笑う。
ホークス「青空るるねぇ…面白い子だ。まさかこんな小さな子が、ヴィランともつながりがあって、学校の先生たちの弱みを握ってるなんて、普通なら信じられないけどな。」
エンデヴァーは真面目な顔で腕を組みながら言った。
エンデヴァー「だが、情報屋の存在は無視できん。4歳の子供がこれだけの情報を集めてるという事実が問題だ。今後、どう扱うかが大きなポイントになるだろう。」
爆豪「俺も聞いたけど、あのガキ…どこまで情報を持ってんだ?俺らの弱みも握られてるんだろ?」
ホークスは肩をすくめて言う。
ホークス「まぁ、俺らが思ってる以上に、あの子の情報網は広い。すでにこっちの動きも監視されてるかもしれないぞ。」
轟が静かに口を開いた。
轟「情報を集める能力は、他のヒーローやヴィランにとっても有益だ。だが、その能力をどう使うかが問題だ。」
青空るるの力を知るヒーローたちの目線は、次第に青空るるの未来に向けられる。
その頃、会議が進んでいる最中に、青空るるが紅茶を片手に会議室に入ってきた。彼女は、まるで何もないかのように軽く座ると、ヒーローたちを見渡しながらにこやかに言った。
青空るる「お待たせ~。みんな、私のことについて話してたんだって?」
ホークスが笑いながら答える。
ホークス「お、青空ちゃん、いいタイミングだな。ちょうど話してたんだよ。君の力について。」
青空るるは紅茶を一口飲み、無邪気に答える。
青空るる「ふーん。私、みんなの秘密がたくさん集められるから楽しいんだけど、使い方が難しいんだよね~。でも、君たちヒーローには役立つ情報を交換してあげるかも。」
爆豪「何が役立つ情報だよ!?こっちの弱みまで握られてるって知って、何かしようとでも思ったのか?」
青空るるは楽しげに笑う。
青空るる「うーん、別に悪用する気はないよ。ただ、みんなのデータを集めてるだけ。どうしても必要なら、君たちの秘密を交換するだけだよ。」
ホークスはその無邪気な笑顔を見て、しばらく考えた後、クスクスと笑いを漏らす。
ホークス「そうだな、使い方によっては、君の情報屋の能力はヒーローとしても役立つだろう。でも、他のヴィランと繋がりがあるっていうのは…どうしても心配だな。」
青空るる「うーん、それはどうかな。別にヴィランと友達だからって、必ずしも悪いことをしてるわけじゃないよ?お友達のヴィランだって、私を守ってくれるし。」
エンデヴァーが厳しい目で青空るるを見つめる。
エンデヴァー「それでも、君の力を利用される可能性はゼロではない。俺たちヒーローは君の能力を警戒しながらも、うまく使っていかなきゃならない。」
青空るる「警戒されてるって、ちょっとショックだな。でも、気にしないよ。私、ヒーローの役に立てるなら、頑張っちゃうもん!」
その後、ホークスとエンデヴァーは慎重に言葉を交わし、青空るるの能力が今後、ヒーロー活動にどう影響を与えるかについて議論を始めた。
ホークス「まぁ、君の能力は危険でもあるけど、うまく使えばヒーローにとっても有益だ。ただ、君の力を使いすぎると、みんなの情報が一つに集まってしまうからな…」
青空るる「大丈夫だよ!私は、絶対にみんなのために使うよ~!」
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